2009-07-31 Fri.
線引
2009-07-31
成人年齢を18歳に引き下げよう、という話がある。
現行の20歳で何か問題があるのだろうか、と疑問に思う。
きっと、ある方々にとって何か都合の悪いことがあるのだろう。
国民年金保険料の納付開始年齢を下げるため、としか僕には思えないが、それは間違いなくうがった見方だ。
高校卒業と同時に地元を離れる人が少なからずいるので、地元を離れる前に地元で成人式に出席できるようにするための国家的配慮なのかもしれない。
仮に年齢を引き下げたら、引き下げ移行期の成人式はどうなるのだろう。
前年までは20歳が成人式に出席し、引き下げた年からは18歳が成人式に出席。
となると、2年分浮いてしまい、成人式に1度も出席できない人が出てきてしまう。
成人式を複数回経験した安西ひろことは対照的だ。
「成人」というキーワードで思い出すのが、中谷美紀。
化粧品のCMで、彼女は「28歳、少女でもない、大人でもない」と言った(正確には「言わされた」)。
当時、僕は「あのCMはひんしゅくを買うよなー」と発言し、その結果僕は周囲の同年代女性のひんしゅくを買った。
今こそ、このコピーを考えたライターを成人年齢引き下げの審議の場に呼んでほしい。
2009-07-30 Thu.
開拓
2009-07-30
「女性用ふんどし」が存在することは、ある女優の愛用談によって知っていた。
しかし、「男性用ブラジャー」があることは、最近まで知らなかった。
そんな話を聞いても、理解するまで2、3時間ほどかかった。
「何故、そんなものが必要なのか」と。
あるメーカーに「男性用ブラジャーが何故ないのか」という消費者の要望があったのがきっかけで製品開発された、という説がウェブ上では有力。
過度に肥満した男性が着用するわけでもなく、女装趣味のある男性が着用するわけでもない。
愛用者の声の1つを読むと、「気持ちが引き締まる」とのこと。
これを「異質のもの」として、受け入れをはなから拒否することは、差別意識の萌芽につながる。
現代社会は相互理解で成り立っているのだ。
ただ、僕に限っては、試すまでもなく必要ないと思う。
このような経済情勢においては、まんまと消費を開拓されるわけにはいかない。
世の中は着実に進化している。
「女性用トランクス」というのも既にあるのかもしれない(わざわざ検索するつもりもないが)。
僕が知らないだけで、「男性用ガードル」も「男性用パンティストッキング」も巷には存在するに違いない。
ややもすれば、「男性用ガーターベルト」すらあるのだろう。
新規市場の開拓、とはこのようなことをいうのだ。
常識は、打ち破らなければならない。
そう肝に銘じた。
2009-07-29 Wed.
対比
2009-07-29
「ハンコック」という映画を見た後、続けて「僕の彼女はサイボーグ」を見てしまうと、双方の演出を混乱して覚えてしまうので、注意が必要だ。
これが、「ハンコック」と「僕の彼女はサイボーグ」を続けて見た感想。
2009-07-28 Tue.
素敵
2009-07-28
「すてき」を辞書で引いてみた。
「心を引きつけられるほどすぐれている様子」とある。
「すてきに」という副詞もあり、「「滅法」の意の美的表現」とある。
例文に、「今年のチームはすてきに強いぜ」というのが載っている。
こういう言い方、素敵やん。
この「すてき」という言葉は、辞書によると、「すばらしい」の「す」と「てき(的)」を合わせたものである。
「素敵」や「素適」は借字であり、厳密には「素的」である。
以上を、島田紳助氏にお伝えしたい。
「新選組リアン」か。
知らないところで、いろんなことが進んでいる。
2009-07-27 Mon.
目減
2009-07-27
「あなたの代わりに、お金が自分で稼いでくれる」
投資活動を推進する人たちが盛んに叫んでいた提言である。
ところで、少し前だが、小倉優子が自らの投資状況について語っていた。
保有株式にいたっては、価値が一時期3分の1になったそうだ。
この話を聞くに付けても、投資とは、
「あなたの代わりに、お金が穀潰しのドラ息子になって浪費してくれる」
ものでもあると、つくづく思う。
2009-07-26 Sun.
呼変
2009-07-26
ブルーレイディスクのレンタルを取り扱う店が増えてきた。
僕にはまだ関係のない話だが、結構なことである。
そのうち「レンタルブルーレイショップ」という言葉も出てくるのだろう。
でも、「レンタルディスクショップ」と呼んでおけば、CDにも対応できるので当面は大丈夫。
2009-07-25 Sat.
夜更
2009-07-25
「曲がったことが大嫌い」と言ったのは、原田泰造である。
「「DAISUKI!」が大嫌い」とは、僕が高校生の頃に言っていたネタである。
実際のところ、ネタとも言いがたい。
僕は、本当に「DAISUKI!」という番組が大嫌いだった。
もう「DAISUKI!」という番組が広く知られない時代となってきた。
改めて説明すると、
「DAISUKI!」とは、日本テレビで放送されていた番組であり、中山秀征、松本明子、飯島直子のレギュラー陣と、ゲスト(半分?は見栄晴)が、パチンコや食べ歩きなどただ遊んでいる(風)の模様をただ映しているだけ(風)のバラエティーであり、時々有名でなかった頃の仲間由紀恵などがCM前に出てきて、主題歌を歌っているのがシュガーベイブである、ただそれだけの番組である。
上の説明に悪意は全くないつもりだが、悪意があるようにしか読めない文章であることは認める。
僕は、この「DAISUKI!」という番組をやっている意味が、全く理解できなかった。
何がやりたくて、何が面白いのか、当時の僕にはわからなかった。
若かったので、「理解できない=つまらない」であった。
それでも、仕方なくこの番組を見ていた。
なぜかというと、福岡だけかもしれないが、この番組は土曜に放送されており、当時の中高生は土曜の夜必ず起きていなければならない理由があり、時間つぶしに「DAISUKI!」を見ざるを得なかったのだ。
その理由とは、決して「水着でKiss me」を見るためではない。
後にナンシー関のコラムを読み、「僕は中山秀征が嫌いなんだ」ということがわかり、溜飲を下げることができた。
中山秀征のことは、ボウリングのプロテストを受けたことと、業界用語の使い方に長けていること以外、嫌い…、いや苦手である。
「ラジかるッ」を中山秀征がやり始めてから、「昼帯でも任せる気なのかな」と思っていた。
当たらないことが多い僕の予想が、珍しく当たってしまった。
昼帯の司会をやるには、TOKYO FMの昼帯番組をやっておくことが肝要である。
中山秀征と恵俊彰を見て、昨今思ったことである。
2009-07-24 Fri.
引金
2009-07-24
「トリガー」とは、「引き金」の意である。
転じて、「きっかけ」や「誘因」という意で用いられる。
プログラミングの現場では…、というより、プログラミングの現場を統括する会議では、よくこの言葉を聞く。
全くもって、耳映い。
ところで、ミュージシャンの死は、様々な「トリガー」となりうる。
忌野清志郎にしても、マイケル・ジャクソンにしても、CDショップを見れば、よくわかる。
以下は、マイケル・ジャクソンの死がトリガーになった僕の思い。
「ウガンダさんも亡くなったし、これで、ウガンダさんがパロディでやった「スリラー」の映像もますますお蔵入りだ。
僕の知っている限り、「スリラー」をやれる人と言えば、出川さんしか残されていない」
2009-07-23 Thu.
大嘘
2009-07-23
昨夜は自宅にて、夜空に浮かぶ見事な満月を愛でていた。
豪雨災害の凄惨な被害の様子をテレビで見ていたら、とても空を見上げる気にはならなかった、というのが真実。
すぐにテレビの影響を受ける僕は、全くもって駄目な人間だ。
日食ハンターの爪の垢を昨日の雨で煎じて、月夜にお供えしてみるべきだろう。
2009-07-22 Wed.
薬物
2009-07-22
お笑い界の「不文律」について、こんなことを聞いたことがある。
「芸人はドラッグをやってはいけない」
こう書いてみて、これは「不文律」ではなく「法律」だな、と思ったが、まあいいや。
ここで言いたいのは、「面白いことを言っても、ドラッグをやっている限り認められない」ということである。
逆に、「あいつはクスリの力を借りて面白くなった」と後ろ指を指される。
たとえクスリを常用していたのが過去のことであっても、「あいつはクスリやってたし」と一生つきまとってくる。
だから、芸人にとってドラッグは絶対のタブーである、らしい。
この話を聞いて、大麻などで検挙された芸能人に対し、僕はかなり減点して評価するようにしている。
と書いて、これまでの日記を読んだ人なら一言言いたくなると思う。
「じゃあ、井上陽水や中島らももダメなんじゃないのか?」と。
もちろん、井上陽水や中島らもの評価について、僕はかなりの減点をしている。
それでも、彼らは水準を超えてくる、というのが僕の答えである。
実際のところ、岡村靖幸については、減点されまくっていて、もはや話題にも上がらない。
2009-07-21 Tue.
拝借
2009-07-21
週に1度は、ドラッグストアに行く。
広告で、木村カエラが「これでいいのだっ!ヘアデザイン」と言っている。
「これでいいのだ」か。
週に1度は、スーパーマーケットに行く。
広告で、菅野美穂が「おてんとさまさま、あんたはえらい!」と言っている。
「あんたはえらい」か。
「これでいいのだ」は赤塚先生のものである。
「あんたはえらい」は小松の親分さんのものである。
「他人が使うな」と言いたいのではない。
優れたギャグは往々にして人類共有の財産となりうる。
ただ、元ネタがわかるようにしておくのが、礼儀なんじゃないかと思う。
もしかしたら、広告の方がオリジナルだと思う人も出てくるかもしれない。
「ゲッツ!」ブーム後に生まれた子供たちの前で、ダンディ坂野が「ゲッツ!」をしたら、子供たちは「ラミレスをパクるな!」と言われた、というエピソードをダンディ坂野が披露していた。
「ゲッツ!」がダンディ坂野のものと知らないから、子供たちはそんな軽口をたたけるのであろう。
お笑いリテラシーの低さが気になる。
2009-07-20 Mon.
幻惑
2009-07-20
自宅の近所には、火曜定休のコンビニエンスストアがある。
少し離れたところには、日曜定休のコンビニエンスストアがある。
もちろん、どちらも24時間営業ではない。
税金の支払いもできない。
僕は、定休日のある店の方が人に優しいと思う。
先日、火曜定休のコンビニの前で、電柱のかげでひらめく「のぼり」が目に入った。
そののぼりには、水色をバックに白い文字で「冷し酒」と書いてあるようだった。
「火曜定休のわりには、なかなか酔狂だね」と小躍りしながらのぼりに近づくと、のぼりの全貌が現れた。
改めて視認すると、そののぼりには「冷し麺」と書かれてあった。
つまり、電柱でよく見えなかった「麺」の字を「酒」と誤認しただけだった。
あり得なさそうな話だが、恥ずかしながら事実である。
「送りがなが足りないだろ!」と効力のない捨て台詞を残して、僕はその場を立ち去った。
前にも同じようなことがあった。
僕は懲りないし、成長も学習もしないので、皆さん安心して欲しい。
2009-07-19 Sun.
注意
2009-07-19
科学技術振興機構が配布した日食グラスに不具合のあるものが紛れている可能性があることが発覚した(「配布した「日食グラス」の不具合のおそれについて」)。
大変な不祥事である。
もし民間企業が同じことをしてしまったら、報道のされ方がきっと全然違うだろう。
科学技術振興機構は緊急に喚起CMを流すべきだろう。
ご立派な主張を繰り返す公共広告機構も、こういう時に注意を主体的に喚起するべきと思うが、たぶんやらないだろう。
2009-07-18 Sat.
出現
2009-07-18
もう10年近く、不眠状態である。
睡眠に関する記録を付けているが、「十分に眠れた」と感じた日を数えると年に20日くらいしかない。
…年に20日もあれば、十分か。
なので、2009年5月27日放送の「ためしてガッテン」で特集された「睡眠力がよみがえる」を見た。
この放送で言われていることを実践することはもちろんなのだが、驚いたのは実験コーナーである。
双子を使った実験で、朝に強い光を浴びた場合と夕方に強い光を浴びた場合では睡眠がどう違ってくるか、というものだった。
その実験に出てくる双子が、「視聴者代表の高橋さん兄弟」とかではなく、あの双子タレントのFLIP-FLAPだった。
しかも、放送によると、少なくとも3日は実験に付き合ったことになっていた。
FLIP-FLAPの突然すぎる登場に、シュールさを感じた。
一時期、不況に伴う「リストラアーティスト」として名前が挙がっていたFLIP-FLAP。
僕の中では「過去のタレント」になっていたが、僕が無知なだけでちゃんと活動していた。
FLIP-FLAPの現在を悩む必要がなくなったので、これで不眠状態も少しは改善されることだろう。
2009-07-17 Fri.
世間
2009-07-17
最近、アンケート結果を使った広告が増えている。
「プレミアムモルツ」の広告が成功したのが記憶に新しい。
アサヒ飲料の「富士山のバナジウム天然水」の広告。
みんなの健康水レポートというのが公表されている。
ここで紹介されている消費者のアンケート結果には、「健康が気になる人には健康水だと思う。93.3%」とか「不規則な食生活になるときには健康水がいいと思う。76.8%」とかいうのがある。
これを見るといつも、「消費者がそう思っているのを明らかにしているだけで、本当のところバナジウム天然水は健康にいいんだろうか」と思ってしまう。
「みんなそう思っているから、あなたも飲みましょう」と言われている気がして、何だか受け付けない。
だいたい「健康水」って何だろう。
僕は、駅弁と一緒に売っていたプラスティック容器に入った熱いお茶を昔から飲んでいたほど無神経なので、水の違いがわからない。
薬用石けんミューズの「お医者さんのご家庭の88%でも使われている」の方が、まだすんなり受け入れることができる。
2009-07-16 Thu.
羨望
2009-07-16
「ちちゅかーい、じっもと!」とパンツェッタ・ジローラモがCMで主張していた。
漢字を当てると、「地中海、地元!」である。
表現の大枠さを感じるが、あこがれてしまうことは認める。
僕の場合は、「どっかいわーん、じっもと!」である。
漢字を当てると、「洞海湾、地元!」である。
北九州の人間なら誰しも、海面が赤黄色くなっている以前の洞海湾の航空写真を見たことがあるはずだ。
以前の洞海湾は工業廃水で汚染が進み、船のスクリューが溶けるくらいだったという。
そのことから、「北九州の子供は洞海湾で金属のイオン化傾向の順番を覚える」と言われたとか言われなかったとか。
そんな洞海湾だが、今はかなりきれいになった。
僕は、若戸大橋の下でシャコを釣りあげたこともある。
釣ったシャコを食べたかどうかは、ちょっと記憶にない。
2009-07-15 Wed.
書式
2009-07-15
パブリッシュメントストアに…、書店に行った。
子供たちは、そしてもうすぐ夏休みである。
書店には、自由研究の本コーナーや読書感想文コーナーが設けられていた。
僕は、読書感想文というものを苦手としている。
子供の頃から作文が苦手だ。
この文章をお読みになってお感じのように、文章力が欠如している。
作文の中でも読書感想文は特に苦手だ。
読書は苦にならないが、感想を求められるのが苦痛に感じる。
文章を細かく読まないので、読み終わっても感想を持たないことが多いからだ。
一応、本は読む。
その後、読書感想文に何を書けばいいのかがわからない。
あらすじを書いたら、「内容をそのまま書いてはいけない」とダメ出しを受けた。
「おもしろかった」と単に書いても、「何が面白かったのか?」と問われた。
「主人公に同情した」と書いても、どうもダメらしい。
自分の具体的なエピソードに本の内容を重ね合わせるのがいいらしい。
読書感想文は批評ではないので、ストーリーが甘いとか、内容が独善的だとかを指摘するのもNG。
一度、あまりに共感できない内容だったため、読書感想文の大半を自分がその課題図書を手に取るまでの葛藤について費やしたところ、教師にこっぴどく叱られた。
確かに、それは叱られる。
じゃあ、どんなのがいいんだ、お手本もないのにダメ出しされてはかなわない、自分のオリジナルの感想を素直に書いているのに。
そう思って、読書感想文コンクールの優秀作を読んでみた。
すると、確かに立派な文章で感想を仕上げてある。
とても構わない。
そして、無力感に包まれる。
そんな僕にぴったりなのが、書店で見つけた「必ず書けるあなうめ読書感想文」というツールである。
様々な本の内容に対応できる読書感想文のフォーマットが既に用意されており、そのフォーマットにはところどころ空欄がある。
その空欄に、読んだ本の登場人物の名前やエピソードを埋めていけば、読書感想文の完成である。
ぼくは、「(登場人物の名前)」の「(エピソード)」はすごいなあ、と思いました。というのも、ぼくも同じようなことを経験したことがあるからです。
みたいな感じ(詳細はこちら)。
子供の頃からこのようなフォーマットに接していれば、将来有能な事務員になるだろう。
(注:子供たち全員がこれを使えばいい、と言いたいのではない。感性の豊かな子供や、文章を書くのが好きな子供は、好きに書いてもらえばよい。一方で作文の苦手な子供もいるので、そういう子供が無駄に悩むことがないようにするために、これを使えばいいと思う。)
そのうち、「あなうめ読書感想文」のウェブサイトができるかもしれない。
学年と組と氏名と適切な語句を入力すれば、自動的に完成された感想文が原稿用紙の枠までレイアウトされPDFとしてダウンロードできるのだ。
子供たちは、そのPDFを印刷して、担任に提出。
いや、データのまま担任に提出し、担任はそのデータを「作文添削ソフトウェア」にかけ、添削する。
そのソフトウェアには「複製探知機能」があり、「あなうめ読書感想文」ウェブサイトで作成された感想文を見抜いてしまう。
…に近いことが、既に大学のレポート提出の現場で行われている。
社会人のプレゼンテーションでもお手本本が散乱しており、似たようなことは起きていると言える。
大人たちは「あなうめ読書感想文」を一概に否定できない。
文明は進化しており、我々は先達の功績をありがたく利用するべきなのだ。
というのが、「必ず書けるあなうめ読書感想文」の読書感想文である。
これで、先述の教師も納得してもらえるだろうか。
2009-07-14 Tue.
探偵
2009-07-14
2009年5月9日放送の「MUSIC FAIR」に布施明と中川翔子が出演していた。
冒頭、布施明、エレファントカシマシの宮本浩次、中川翔子の3人で「君は薔薇より美しい」を歌った。
その後のトークで、中川翔子が、「子供の頃、「紅白歌合戦」で「君は薔薇より美しい」を歌う布施さんをテレビで見てました」という風なことを言っていた。
…ちょっと待って、神様。
この発言に何とも表現しがたい違和感があったので、早速ウェブで検索。
「シャローナ、犯人がわかった、経緯はこうだ」とぼくは灰皿に向かって言った。
もちろん灰皿は何も答えなかった。
灰皿は頭がいいからこういうことには一切関わり合いにならないようにしているのだ。
それに、シャローナは前のアシスタントで、今のアシスタントの名はナタリーだ。
そもそも、僕はアシスタントなんて雇っていない。
そして、僕の自宅に灰皿なんてない。
先端的都市生活者は煙草を吸わないと「ブルータス」に書いてあったらしいし、それ以前に僕は肺病みだ。
何より、この文章の下敷きが何であるかが伝わるかすら、さっぱり不明だ。
面倒なやりとりはさておき、事実はこうであるようだ。
布施明が「紅白歌合戦」で「君は薔薇より美しい」を初めて歌ったのは、ウィキペディアによると、1979年であった。
その後、1980年、1987年、1990年に出場しているが、「君は薔薇より美しい」を歌わなかった。
9回のブランクを経て2000年に出場したが、この時に歌ったのは「シクラメンのかほり」である。
「君は薔薇より美しい」を再度歌ったのは2003年の放送の時であり、以来2007年と2008年にも歌った。
ちなみに、2003年の布施明のパフォーマンスを見た僕の感想はこうである。
中川翔子は1985年生まれ。
布施明が「君は薔薇より美しい」を歌った2003年、彼女は18歳になっていたはずだ。
18歳を「子供の頃」と表現しても、まあ間違いではないだろう。
布施明が「紅白歌合戦」に出演している幼少時の思い出が僕にはなかったので、大人げなくちょっと引っかかってしまった。
2009-07-13 Mon.
蟻難
2009-07-13
自宅のアパートには、6畳ほどの庭がある。
6畳の庭では、何かをしようという気にもなれない。
かといって、放っておいたら、雑草が生えてくる。
僕はこの庭を「草取り競技場」と呼んでいる。
「エクストリーム・草取り」ではなく、「カジュアル・草取り」が楽しめる。
庭付きの自宅なんて、全くあこがれない。
ところで、今夏になってアリを自宅の室内で発見するようになった。
リビングでくつろいでいると、体のあちこちがかゆい。
かゆくなった場所をよく見ると、体長2ミリメートルほどのアリが皮膚を這っていた。
床を注意深く見ると、同じようなアリが30匹ほど確認できた。
室内に食べかけの菓子を置いておこうものなら、無数のアリがたかっている。
全く、頭が痛い。
アリが家の中を這っている、ということは、どこかに侵入経路があるはずだ。
そう思って、庭に出て、注意深く見てみると…。

外壁に黒い点々が見えるが、これがアリである。
100匹くらいのアリが列をなし、「草取り競技場」から外壁を上っている。
目指す先は、どうやら窓枠の奥の方にある小さな隙間のようだ。
隙間を何かで塞げばいいと考えたが、隙間は手の届かないところにあり、塞ぐのは難しい。
ガムテープで目張りしようとしたが、うまくいかない。
代わりに、アリがテープの粘着面にくっつくばかりで、実に気持ち悪い。
こういう虫と格闘するのが嫌で都会に出てきたつもりなのに、流れ着いた先は結局振り出しよりひどい場所だ。
思案してもらちが明かないので、「アリの巣コロリ」を買ってきて、アリの経路のそばに仕掛けてみた。
2、3日経ってどうなっているか確認してみたところ、「アリの巣コロリ」はそれほど減っていないし、アリは相変わらず列を成していた。
僕の自宅の住み心地がよっぽどいいのだろう。
住むのなら、家賃を少し負担してもらいたい。
2009-07-12 Sun.
警戒
2009-07-12
土曜、昼。
自宅のアパートで「バラエティー生活笑百科」を見て、「辻本さんに対する仁鶴師匠のいらい方が、ひときわたまらんなー」と独りごちていた。
外がなにやら騒がしい。
複数の人が話している声がする。
「不動産業の人が入居希望者を案内しているのかしら」と推測した。
しばらくして、玄関のチャイムが鳴る。
なんだ、勧誘だったのかよ。
インターホンで応対する。
「はい」
「わたくし、○○の××と申します。今日は△△のマンションのご紹介にうかがいました。チラシと名刺を受け取っていただきませんでしょうか」と女性の声。
「暑い中ご苦労様です。我が家は引っ越したばかりなのでお断りしております。わざわざお越しいただいたのにすみません」と丁重にお断りする。
「わたくし4月に入社した新入社員でして、研修の一環としてアンケートをお願いしております。恐れ入りますが少々出ていただけませんでしょうか」と一押ししてくる。
そういえば、玄関に挟んであったマンションのチラシの1つに、生年月日や出身、自身の特徴などのプロフィールを掲載した、新入社員感を前面に押し出している内容のやつがあった。
さすが若い世代、個人情報の考え方が違う。
そのチラシを僕は一読し、「ケシポン」で新入社員のプロフィールを消して、リサイクルに速攻で回した。
僕は地球に優しく、個人情報の漏洩に厳しいのだ。
「そうですか。重ねて申し訳ないのですが(「バラエティー生活笑百科」を見ているので)時間がありません。失礼します」
そういって、僕はインターホンの受話器を置いた。
以前、マンションの勧誘電話に杉下右京のモノマネで対応した。
そんな僕ではあるが、この土曜の出来事について、いろいろ言いたいこともあるし、注意しなければならないと自覚したこともたくさんある。
でも、この場で言いたいのは、土曜の昼にマンションの営業のために家庭を訪問する新入社員の彼女が、大阪出身にもかかわらず「バラエティー生活笑百科」を見ないで仕事をしているのは、実に殊勝なことだ、ということだけである。
ふるさとで案じているかもしれない彼女のご両親にぜひともお伝えしたい。
いや、若い世代なのだから、もしかしたらNHKオンデマンドで「バラエティー生活笑百科」を視聴しているのかもしれないな。
2009-07-11 Sat.
適任
2009-07-11
CMに起用するタレントを選ぶことは、実に困難である。
一時期、栄倉奈々が8×4のCMに出ていた。
そのCMを見て、「栄倉奈々は制汗剤のイメージにぴったりだな」と僕は感心した。
真鍋かをりがプロアクティブのCMに起用されたときも、「まさにぴったりだ」と思った。
バラエティ番組に出演している真鍋かをりの肌具合の不安定さが、自宅の14インチアナログテレビでも判別できるほどであったからだ。
少し言い過ぎた。
現在、プロアクティブのCMに伊藤由奈が出ている。
こちらもイメージ通りの起用だと…、それはまあよい。
ところで、この「由奈」という名前。
ハワイ出身だからこの名前なのだろうか。
というのも、日本語で「ユナ」なんて音を名前に当てたりすることは決してないはずだからだ。
なので、僕はすんなり受け入れることができない。
ところが、明治安田生命の調査によると、「ユナ」という音の名前をつけられている例がここ最近は上位に来ている。
「決してない」という僕の考えは、既に時代遅れである。
時代は変化している。
だから、あまり歴史や文化にこだわらず、「ユナ」という名前を素直に受け入れるべきなのだろう。
2009-07-10 Fri.
垂水
2009-07-10
蒸し暑い。
先日の夜、今夏初めてエアコンのスイッチを入れた。
ちなみに、自宅のリビングにあるエアコン、以前書いたように、リモコンが壊れている。
メーカーに問い合わせてみたら、このエアコンは1992年製であり、リモコンのスペアが製造中止なので、リモコンはもう供給できない、とのこと。
なので、メーカーの指示通り、本体の「入切スイッチ」をかちゃかちゃ入れ替えて使うようにしている。
タイマー設定も温度設定もできず、気温で判断してくれる冷暖房の切り替えだけが唯一使える機能である。
エアコンを起動させて10分後。
「ダダダダダーッ」と音がした。
見ると、エアコンの室内機の下部から透明な液体が垂れている。
垂れた液体の行き先をたどっていくと、5月に父から譲り受けた「諫早菖蒲日記」が見事にぬれている。
このとき、僕はしこたま酒を飲み、かなり酩酊していた。
酩酊していたせいか、かなり動揺し、「諫早菖蒲日記」の上にタオルを置き、その場をしのごうとした。
その本を別の場所に避難させることもせずに。
後日、酔いがさめた頭で水漏れの原因を考えることにした。
2009年の僕にとって、「考える」とは「適切な検索ワードを思いつく」ことである。
「エアコン」「水漏れ」でウェブを検索してみる。
その結果推定される原因は、排水管が汚れで詰まっている、というものであった。
だから、排水されずに、室内機から水がこぼれている。
なるほど、少し考えれば自力で推定できそうな原因である。
それでも、僕は考えつかない。
ウェブがなければ生きていけない。
ウェブがなければ2秒で死んじゃう。
これぞまさに「検索病」。
では、どうやってその原因を排除するか。
あるサイトによると、「排水ホースの排水口を口でくわえこみ、詰まりを吸い込む」とある。
できるか!
結局排水ホースの口から細長い何かを差し込んで、詰まりを取り除く、というのが、現実的で素人にもできる方法のようだった。
さすがにそのくらいは僕でもわかる。
問題は「何を差し込むか」であるが、あるページに「余っている電話のモジュラーケーブルの端を切り差し込んでみた」という記述を発見した。
電話のケーブルなら、家に7本くらい余っている。
使い道がなくて困っていたところだった。
なるほど。
でも単に切ってしまうのは芸がないので、切り口を斜めにする、という芸をつけてみた。
いざ、排水ホースのある場所へ。
排水ホースは下の部分が朽ちてなくなっていて、地面から2メートルくらいのところに口がある。
口は、土みたいな泥みたいなもので完全にふさがれている。
これでは排水されないわけだ。
「今から突撃しまーす」と留守番電話に吹きこみ、早速電話ケーブルをたぐる。
…とここで注意しなければならないのは、詰まりを取り除いた後のことだ。
軽く想像するに、詰まりの向こう側には、きったないスイ、つまり汚水が待ち受けているはずだ。
ずっとたまっている水だから、きっと腐っているはずである。
詰まりを取り除けば、2メートルの高さからそれが流れてくるわけだから、かなり気をつけなければ最悪自分にかかってしまう。
ウェブには書いてなかったが、それくらいわかる。
で、早速かつ慎重に電話ケーブルを差し込んでみる。
入り口すぐの土は取り除いたが、水は出てこない。
気折れすることなく、続けて差し込む。
2メートルくらい差し込むと、行き止まってしまった。
それでも、力を込めて差し込んでみると…。
スッ、とケーブルが入り込み、続けて黒い液体が出てきた。
現場は尋常ではないにおいが立ちこめた。
排水ホースから出てきたものを見ると、黒くてくさい液体とともに、かぶと虫の幼虫みたいな形状の茶色いものがちらばっている。
「もう死にたいな」と思った。
かくして、エアコンの室内機からの水漏れは解消された。
これで今年の夏こそは無事に越すことができそうだ。
エアコンを買い換えればこんな苦労もしないのだが、何と言っても資金が不足している。
「エコポイントを貯める」って資産家の道楽だと思う。
2009-07-09 Thu.
雨天
2009-07-09
雨の日の街の風景から察するに、女性の間で「長靴ブーム」がおそらく到来している。
そう思って、ウェブを検索してわかったこと。
- 「長靴」ではなく「レインブーツ」と呼ぶのが現代風。
- 「長靴ブーム」を2005年頃に既に指摘している情報感度が高い人がいること(その人はきっと「高感度30人委員会」の一員だろう)。
2009-07-08 Wed.
兄弟
2009-07-08
NECのCMを見ていて、思わず叫んだ。
「今の社長の役の人、河原崎三兄弟の…、三男じゃないか!」
河原崎三兄弟とは、河原崎長十郎の子息である、河原崎長一郎(合掌)、河原崎次郎、河原崎建三からなる、往年のドラマ作品を語るには欠かせないすばらしきブラザーズのことをさす。
調べて判明したことは、CMの出演者は、確かに河原崎三兄弟の三男、河原崎建三であった、ということ。
久しぶりに拝顔できて、とても新鮮である。
僕は、この「河原崎三兄弟」というフレーズが6歳くらいの頃から大好きである。
なので、今回も書いてみた。
ただ、それだけである。
2009-07-07 Tue.
七並
2009-07-07
雲行きが心配だったので、SEARIZEROCK2009のブログの更新をチェックしている。
が、最近の動向を見るに、もう心配する必要はないだろう。
スタッフ達が着実に準備を重ね、その日が訪れ、きっとイベントは無事に終了するのだろう。
当日会場に出向く人たちと同様、楽しみにすることにしよう。
ところで、SEARIZEROCK2009のブログで知ったのだが、毎年7月7日には「七瀬の日」というタイトルのイベントが行われるらしい。
イベントは2005年から開催されていたが、僕の耳には届いてくることはなかった。
結構なことである。
盛大に開催して欲しい。
そういえば、「テレビ東京の日」の特番はどうなったのだろう。
2009-07-06 Mon.
単館
2009-07-06
ほぼ半年ぶりに、コンテンツストアに行った。
「コンテンツストア」とは、音楽CDとかビデオDVDとか音楽雑誌などを売っている店、古くは「レコード店」と呼ばれ、最近は「CDショップ」と呼ばれている業種の店舗のことである。
名称が今後どう変遷するかわからないので、今日は「コンテンツストア」と呼ぶことにする。
もっと普遍的で適切な名前があれば、教えてください。
そんなに広くない店舗だったので、くまなく見て回ることにした。
新しいバンドの名前は覚えられないし、古いバンドの名前はもう目にしたくない。
だから、たいした収穫もなかった。
サウンドトラック盤の売り場へ行くと、1枚のCDがジャケットを表にしてディスプレイしてある。
そこには「あんにょん由美香」と書いてある。
「由美香」と聞いて僕が思い出す名字は、「林」だけである。
ちなみに今は、2009年である。
でも、「あんにょん由美香」 の「由美香」とは、本当に「林由美香」のことだった。
そして、「あんにょん由美香」とは、2009年7月11日にポレポレ東中野という映画館で公開される映像のタイトルだった。
ポレポレ東中野には行ったことがないけど、同じ場所に以前あったBOX東中野なら何回か行ったことがある。
BOX東中野で何を見たのかあまり記憶にないが、「シンク」というタイトルの映画を見たことだけ覚えている(そして、映画の内容は例のごとく忘れている)。
これまで東中野駅で降りたのは、BOX東中野に行くためと、大江戸線に乗り換えて赤羽橋に行くためしかない。
「林由美香」、「早すぎる消失」、「東中野」、「ミニシアター」、「奇跡のレイトショー」。
前世紀末的なキーワードだけど、結局僕はそれらを前に立ち止まっている。
経験から言うと、人生のファースト・インパクトでその後の人生の指向が決定されてしまう。
その衝撃から解放されることは実に難しく、永遠の囚人となる。
未来ある若者には、主体的かつどん欲に文化を追い求めることと、良質な文化が提供される幸運を祈ることを、おすすめしたい。
「あんにょん由美香 original sound track」 のCDケースには手書きのポップ広告が貼ってあり、そこには「川本真琴が参加」と書いてあった。
「CDショップは、30代以上の客しかもう来ない、呉服店みたいになってるんじゃないか」と思いながら、その場を後にした。
2009-07-05 Sun.
初夏
2009-07-05
東京には海がない、と僕は言う。
といっても、北九州には青い海も青い空もない、と加えて僕は言う。
青いお空が欲しいのね、飛ばしてごらん、シャボン玉。
とにかく、東京で海の幸を楽しむことはできなくはないけれど、それを実現するには労力と財力が必要となる。
手軽さがない。
そんな生き地獄のような東京でも、「これは東京の方がおいしいな」と感じさせたものがいくつかある。
特においしいと思うのは、そばと天ぷらと豚肉だ。
そんなに混んでいない天ぷら屋のカウンターに位置取り、天ぷらの盛り合わせを注文し、頃合いを見計らいながら揚げてもらう天ぷらを肴に冷酒を飲み、いたらない考えをゆっくり展開させる、というのが、東京における蒸し暑い夏の夜を涼むための(知る限りで)いちばん楽しい方法だと思う。
今夏、早くもそのカードを切ってしまった。
7年前に初めて味わった神亀の純米辛口を久しぶりにすすり、幸せを感じた。
2009-07-04 Sat.
増毛
2009-07-04
カラーリングした髪でオフィスに出勤する女性がいる、というのは、当たり前の時代になった。
ネイルアートで爪を飾った女性をオフィスで見かける、というのも、珍しいことではなくなった。
こういう状況に慣れることがなかなかできない。
きっと高校の時の戒律が多少厳しかったからだろう。
ところで、最近、知人によってもたらされた驚き。
まつげにエクステンションを施してオフィスで仕事をする女性がいるのは、もはや当たり前である、ということ。
まず、「まつげのエクステンション」という概念がよくわからない。
「それって、マスカラとか「つけまつげ」とかのことなのか?」と尋ねると、「自分で付けるんじゃなくて、サロンで1本1本つけるやつ」とのこと。
そんなのが許されるのなら、男性のヘアウィッグも早いところ許してあげてほしい。
実際に勤務先のオフィスを見回してみたが、よくわからない。
でも、ある日突然同僚のまつげが増えて目がぱっちりしていても、過度に騒がないことが賢者の選択なのだろう。
不思議がる僕。
そんな僕の文化的背景をよく理解してくれている知人は「「つけまつげ」といっても、野宮真貴みたいなんじゃないからね」と親切に説明を付け加えてくれた。
それくらい、わかっている。
「「小悪魔ageha」的なアゲ嬢とか、ももえりとか、加藤ミリヤとか、AZU的なやつだろう? ミリヤーってやつだ」と一応返すと、「アズって何?」と返された。
「つけまつげ」の代表例をアップデートしたまではよかったが、少々余計なことを言ってしまった。
2009-07-03 Fri.
機嫌
2009-07-03
今更ながら…、この日記には「今更ながら」というフレーズがよく出てくるが、とにかく今更ながら映画「クローズド・ノート」を見た。
「「クローズド・ノート」の中で、展開が読めてしまったシーンがありましたか?」
「別に…」
「でも、「これは大げさだな」とか「この表現は陳腐だな」とかいうところありましたよね?」
「特にないです」
「返却期限前なので、延滞料金はかかりません」
「今日はありがとうございました」
レンタルビデオ屋の店員と僕とのたわいない会話、がもしこんな風に交わされたならば、世界は少し平和になったことだろう。
2009-07-02 Thu.
提出
2009-07-02
2009年11月12日について、新たなニュースが報じられた。
自民、公明、国民新3党と一部の無所属議員は30日、天皇陛下の即位20年に当たり今年11月12日を臨時の祝日とする法案を衆院に提出した。今国会成立を目指す。
(時事通信 2009-06-30)
法案成立のシステムを勉強したのは、中学での公民の授業が最後である。
時間が経ちすぎているため、どうやって法案を成立させるのか忘れてしまった。
なので、この法案が以後どういう経緯をたどるのか、その詳細は調べなければわからない。
でも、たぶん、この法案は本当に成立するのだろう。
成立しなかったら誰がどういう責任を取るのだろう…、なんて心配しなくても、たぶん大丈夫なのだろう。
心配することは、他にもたくさんあるのだ。
それでも、法案成立から11月12日を迎えるまで、長くても4か月しかない。
だけど、きっと僕らはこの突然出現する休日を素直に受け入れるのだろう。
「日本標準カレンダー」があればいいのにね。
2009-07-01 Wed.
黙殺
2009-07-01
「今夜もハッスル」が突然終わってしまった。
「今夜もハッスル」とは、サンテレビが長年にわたって続けてきたお色気番組枠で放送されていた番組である。
以前、「流れてしまう番組」と呼んだこの番組、いわゆる「あかひげ先生方式」で順調に放送している、と思いきや、やはりBPOに指摘されて終わるという以前危惧した事態に陥り、終わってしまった。
もうこのような番組がテレビで放送されることはないだろう。
かといって、文化の断絶だ、と目くじらを立てる必要はない。
テレビの役割が終わっただけで、ウェブが既に代替している。
ところで、あるタレントを中傷し、無視し、精神的に追い込み、その結果嘔吐した、というネタを観客の面前で披露し、爆笑をとり、その模様をトークバラエティ番組として放送する、というあの一連のくだりも、BPOの審議対象に十分なっていいと思うが、そういう話は聞こえてこない。
学校でやられていたら完全なイジメだし、職場でやられていたら訴訟沙汰である。
世間において、言葉による精神的な攻撃や、立場を利用した奉仕の強要が、多くの場合黙認されている。
放送番組の出演者は、放送番組が世間に与える影響を認識するべきだ。