曇天の続き

Diary > 2023 > 06 | Calendar | RSS 1.0
2023-06-27 Tue.

隠元

2023-06-27

今月は、矢部美穂の誕生月である。

昨年の結婚の報以来、僕のところには特に話題が来ていない。
おそらく、控えめにいうと穏やかな生活、適切に表現すると芸能人らしい生活を過ごしているのだろう。

さて、ねんきん定期便が届いた。

この1年でうんざりするくらいの保険料を支払い、その1/9ほどの額が年金額に加算されている。
もっとも、ここでいう保険料は「労使折半後」の額であり、認識を違えてはならない。

年金保険料を支払うのも、もう限られた時間である。
現状の給料や制度が維持されたとしても、結末は悲惨な額になる見込みだ。
ここから、所得税、住民税、後期高齢者医療保険料、介護保険料が引かれる。
徴収されるのは、全体の2割程度で済むのだろうか。

年金を受給する年齢になっても、まだ価値ではなく実入りのことを考えて、仕事を続ける必要があるのだろうか。
実入りのことを考えるのは、生きてしまっているからだが、その時にはもうそんなに用事がなくなっている気がする。

改めて、まめに働く矢部美穂の強靭さを見習っていこう、と思う。
手元に来る仕事を完膚なきまでに叩き潰し、恩を売って自動課金を得て、余剰をもとに得意とするスキルの研鑽に努める。
そして、周囲の人のつながりを大切にしていこう。
「おつきあい愛たいせつに」、ひよ子本舗吉野堂である。

Link
2023-06-24 Sat.

視軽

2023-06-24

2023年末、NHKのBSチャンネルが再編される。
BSプレミアムの放送は終了、NHK BSとNHK BSプレミアム4K、そして8Kの放送となる。

自宅にあるTVは、2009年に購入した。
地上波デジタルへの移行を前に買い替えたものだ。
自転車で近所の電器店に行き、暇をつぶしていたとき、展示品として売られいるのを見つけ、勢いで買った。
160K円くらいだったと思う。
それまでのTVが14インチVHS一体型ブラウン管で、この時買ったのが42インチ液晶。
画面が約9倍になったのだから、とても驚いた。

当初はケーブルTVでBSを視聴していたが、いろいろあって、今はBSアンテナで受信して視聴している。
自宅で利用できるケーブルTVは相変わらず「トランスモジュレーション形式」で、録画に手間取っていたので、BSアンテナにしてかなり楽になった。
BSアンテナは8K対応だ(と思う、左旋に対応しているかは不明)が、TVのBSチューナーは2K止まりである。
なので、買い替えを考えていた。

加えて、前にも書いた通り、TVの調子がおかしい。
4チャンネルに合わせた後、リモコンで他のチャンネルに変えようとしても、反応が悪く、少し間をおいてチャンネルが変わる。
もっとも、僕はさほど4チャンネルを見ないので、それほど気にはならないが、様子が変なのは見逃せない。

そういうわけで、TVを買い替えることにした。

昨今のメーカー事情がよくわからず、最近はハイセンスもいいよ、とのことらしい。
とりあえず、三菱電機とパイオニア以外で検討した。

それで結局、綾瀬はるかにほだされ、パナソニックの中級スペックを選んだ。
ちょうど次の機種が出る前のタイミングで、価格が下がっていたらしい。
13%ポイント還元クーポンを持っていたので、使った。
ディスカウントされていたとはいえ、昨年末の洗濯機に続き、痛い大型出費である。

自宅に配送されたTVは、思いのほか小さな梱包だった。
配送業者の方が2人来たが、1人でも搬送、設置ができるのではないかというくらいのコンパクトさだ。
画面サイズは49インチで、前のTVと置き換えても変化を感じづらいが、確かに薄くはなっている。

実際の放送を見ると、驚く。
地上波の放送が、やけにくっきりしていて、奥行きがあるように感じる。
きっと、受信した映像をいろいろと加工しているのだろう。
試しにいろいろなモードにしてみたものの、違いは分かるがどれがいいかもよくわからず、ひとまずデフォルトの設定である「オートAI」で過ごす。
昨今は炊飯器にもAIが搭載されていて、何をAIと呼んでいるのか不審に思っていたが、これはAIと称しても許されるだろう。

土曜の夜は「男はつらいよ」、ということでこちらも見てみた。
4Kデジタルリマスターのせいもあるだろうが、古い映画とは思えない、というより「寅さん」らしくない、とすら思う。
これも、慣れれば気にならなくなるのだろう。
何なら、最もきれいに感じたのは、HDMIにつないだBDレコーダーのメニュー画面だ。

ただ、人物の周辺の景色がもやもやと湯気が立ったようになるのが気になる。
送信しているそのままの映像が見たい気もするのだが、そもそも「そのまま」って何、などいう面倒な議論が出てきそうなので、黙っておく。
また、ザ・シネマ4Kを視聴しようとしたが、サービスが終わっていた。

クーポンで得たポイントは、TVとレコーダーをつなぐ同軸ケーブルの買い替えに使った。
短くなって、TVの裏が多少すっきりした。

BS4Kチューナーを手に入れて、やや調子に乗っている。
「何ならBSプレミアムだけでなく、BS2Kはすべて停波し、4K移行すればいいのではないか」との暴言が出る始末だ。
空いた電波は、セント・ギガでもミュージックバードでもやればいい。
いや、BS Japanextは別として。

Link
2023-06-16 Fri.

謝逃

2023-06-16

小雨の中、渋谷に到着。
今日は山手線の乗り場から、階上に進む。
流れるプールのごとく身を任せ、ゲートを抜け、渡り廊下を進む。
宮益坂の中腹にぶち当たる経路は、以前よく通った。
将来、このあたりは3階の層でも水平移動できるような設計の余地を残していると聞くが、本当だろうか。
傘をさすのが億劫なので、できるだけ屋根のある場所を選び、通過していく。

青山学院大学からの学生の流れに逆行し、道に迷いつつも時間前に到着。
シアター・イメージフォーラム、初めて来た。
チケットを買うがまた時間がある。
館内が狭いので、雨が降る外へ。
青山通りから1本外側の道は、飲食店が並んでいる。
こっち側に縁がなかったのは、みじめな過去を象徴している。

そういえば、昨夜の夢は特にひどかった。
過剰な表現ではなく、ほぼ毎日悪夢を見ている。
普段から確かにおびえていることなのに、具体的な言葉としては表現できないために、それについて考察することができない事象どもが、夢の中では生々しく思い描かれ、脂汗が絞り出てくる。
目覚めたときは夢のことをはっきりと記憶しており、メモに残すこともできるのだが、後で読み返し記憶が定着することを恐れ、それはしないようにしている。
だから、夢の内容は消えていくものの、つかみどころない印象だけが残り去る。
でも、昨夜の夢は、まだ覚えている。
忘れられないくらいひどく、みっともない夢だった。
もうとりかえしがつかない、のではなく、最初から決定的に欠落しており、その事実をずっと抱えて暮らすことからは逃れられない。
十分わかっていることなのに、愚かだから忘れてしまう。
そのころに、必ず夢が突き付けてくる。

シアターに戻る。
光石研主演の映画「逃げきれた夢」。
冒頭から、光石さんのお父さんが出てくる。
新日鉄をやめて、喫茶店を開いたものの、「俺は話をしたくて店を始めたのに、客の話ばかり聞くことになってつまらん」ということで店を閉めたという父親だ。
風師公園の入口が北九州っぽい、とか、門司から黒崎へ帰るのか、とか、自分の感覚では黒崎のシロヤは新鮮、とか思う。
ほぼほぼ光石さんのアップが続き、工藤遥の成長に気付く。

この場所なら夕食は唐そばでもいいのだが、実は、月曜に行ったので、やめておく。
TVで飲食店を紹介するのに、唐そばや壁の穴、カプリチョーザを挙げる、変わらない光石さんを、最近は尊敬するようになった。
テレフォンショッキングでは、「タモリさんのうどん屋に行っていたのに」と言っていた。

Link
2023-06-11 Sun.

着替

2023-06-11

最近、よく森を思う。

みそぎに励む森七菜のことではなく、森林のことだ。

単純に、森林が増えてほしい。
都市の森林のことは、ここでは考えないし、考えたくない。
林業が廃れた地域、人が住まなくなった地域の森林を復活、維持していくために、僕はどうしたらいいのだろう。
そう、僕らは「未来の地球っ子」なのだから。

もしも、自分にできることが寄付であるならば、それをぜひ進んで行いたい。
森の管理を担う専門家を育成し、森を保護、拡大していく機運が高まり、森林面積が回復していくのなら、それを手掛ける機関への協力をしたい。
どこか、そんな寄付先があるのだろうか…。

そう思っていると、政府はちゃんと「森林環境税」という仕組みを用意してくれた。
住民税徴収の際に、1人年間1,000円が徴収され、その全額が各市町村に分配されるのだ。
そもそも、これまで同額の復興特別税が徴収されており、その期限切れで代わりに徴収…、全く新しいスキームで徴収されるのだ。
納税者からすると、増税とは意識されない形に収まっている。
もちろん、これは法律で決められたことであり、その法律は正当に選挙された我々の代表者によって可決されたものだ。

徴収開始前に先行して配分がされているが、中には使い道のない市町村もあるのだという。
予算執行のための専門家も、まだまだ少ないようだ。

よかった。
これで森のことを心配することなく、安心して眠れる。
夜中に地球上の木が根こそぎ回収されることも、我々を信じて抵抗してくれたキー坊の失望も、なくて済むだろう。
WOOD JOB!

Link
2023-06-01 Thu.

果実

2023-06-01

東京駅。
朝から缶ビールを2本買っても、何も躊躇することがなくなってしまった。
汚れてしまったものか、成長というのか、終焉がふさわしいか。

生きていて、好きなことはほとんどない。
数少ない気休めの1つが、普通グリーン車に乗って、車窓を眺めながらビールを飲むことだ。
新幹線や特急でもいいのだが、普通グリーン車は安くて気軽だ。
できれば、東海道線がいい。
スーツ氏が紹介していたが、グリーン車とライナーを乗り継いで、1日かけて大阪まで行くのも、きっと楽しめると思う、ビールがあれば。
北へ向かうのは気が引けるし、東へ向かうと戻れなくなる気がする。

今日もグリーン車両の2階へ。
下りの列車は空いている。
ここは東京駅である。

「めぐみのラジオ」では、パーソナリティが「オードリーのオールナイトニッポン」を熱く語っている。
品川と大井町の周辺がまだまだ開発を続けていることにうんざりし、多摩川を渡るころに、缶を開ける。
川崎、横浜と過ぎていき、パカパカと缶を空け、戸塚駅で降りる。
いちかばちかで階段を上ると、そこにコンビニエンスストアがあった。
どうやら、ついているようだ。
ビールを1本買い足す。

東海道線の列車で追い抜いた横須賀線の列車がやってくる。
グリーン車両の2階に上り、缶を開ける。
大船の跨線橋でぐるぐる目を回し、列車は三浦半島へと進む。
改めてみると、車窓のあちこちに、ぽこぽことした小山が見える。
「緑豊かであるな」と思ったら、トンネルに入る。

酩酊している間に逗子で切り離し、田浦駅で横穴を見て、横須賀駅で下車。
確かにプラットフォームと改札の間には階段がない。
立派な駅舎を眺め、海の方へと歩く。

ヴェルニー記念館で、しばし学習。
発電などをしてみた。
艦船を眺めながら、ヴェルニー公園を散策。
ティボディエ邸のスタッフから、ミウラ折りされた観光地図を手渡された。

コースカベイサイドストアーズをひやかす。
暮らしている人たちには、こういうのは必要だろう。
道を渡り、どぶ板通りを歩き、駅の近くまで来たら方向を変え、基地と大学と高校のそばを通り、三笠公園に到着。
売店で、妹へのお土産として、国際信号旗のマスキングテープを購入。
三笠の見学はせず、公園内を散歩。
向こうに見えるのが、基地内のマクドナルドなのだろう。
雲梯にぶら下がると、左の肩と腕に激痛が走る。
近くからは、猿島と北九州への航路があるようだ。

駅方面に戻り、さいか屋百貨店を物色。
デパートだが、今はいろんなテナントが入っているらしい。
三笠ビル商店街の建物がおもしろい。
その当時にその場にいたらどう思うかはわからないが、今となっては突拍子もないことが実現する過去に思いをはせる。

餃子の王将に入店。
少し混んでいたが、昼休みが終わっていたので、次第に客はいなくなっていった。
餃子にビール、グレープフルーツサワー、紹興酒を飲む。

横須賀中央駅の裏にそびえる丘を上る。
細い路地を抜け、丘の上の横須賀市自然・人文博物館を見学。
たぶん、自然と人文を見たのだと思う、なにせ、ここまで飲んできた本数すら数えられないのだ。

平和中央公園に行き、途中でコーラを買って、眺めの良いところに座る。
大きな船を小さな船が引っ張り、大きな船の向きが変わるのを眺めていた。

道に迷い、丘を下り、駅に戻る。
安心の快特がやってきたので、都心へ戻る。
接近メロディを確認するのを忘れた。

Link
Diary > 2023 > 06 | Calendar | RSS 1.0