曇天の続き

Diary > 2025 > 08 | Calendar | RSS 1.0
2025-08-09 Sat.

大喜

2025-08-09

税理士試験を受けてきた。

試験会場は、東京靴流通センター。
8時45分に着席するよう指示されており、いつもより早い時刻に自宅を出発。
浜松町駅に到着。
駅構内のうどん屋で朝食。
会場のトイレは超混雑するらしいので、ここ浜松町駅で便意も希望も捨て去る。

東京モノレールの乗り場へ向かう。
いつ工事が終わるのだろうか、工事が終わったとて、使いやすい駅になるのだろうか。
乗り場はほどよく嫌になるくらいに混んでいる。
1本やり過ごして、次の列車に乗り、座る。
居心地が悪い。

靴流通センター駅に到着。
大勢の受験生の列に並び、行進。
やはりトイレは混んでいた。

今回受ける試験は、簿記論のみ2時間。
実はノー勉強で試験に臨んだ。
忙しいのもあったけど、本気で取り組もうともしていない。
1年に1度、簿記の問題に立ち向かうために受けているのだ。
大問3問あるうちの第1問に取り組むだけで、2時間の試験時間が終了。
わからないところだらけで、半分くらいしか答えられなかった。
爽快である。

試験を終えて、周辺をほっつき歩く。
散歩には全くふさわしくない環境である。
首都高と海岸通りをくぐり、曲がった先に公園がある。
自転車で来たらしい人々が、上半身裸でベンチの上に寝そべっている。
まるでここはヨーロッパのようだ。

「大森 海苔のふるさと館」を見学。
この辺の小学生はきっと、海苔について学習させられているのだろう。
海苔を作っている夫婦の再現展示があって、「今日はたくさん作るぞー」みたいな音声が流れる。
商品を作ることに楽しみを覚えるとは、マーケティング的には落第と言える。

公園が細長く続いている。
先ほどの展示であった航空写真から推定するに、おそらく平和島との間にあった運河を埋め立てて公園にしたのだろう。
公園内は誰も歩いておらず、熱波ともいえる日差しの下、頭が痛い。
平和である。

道を渡ると、ボートレース場。
これが、「BIGFUN平和島」か。
ここまで来たので、今日はシネマサンシャインで映画を見ようと試みたが、見たい映画がなかったので、やめた。
奥の方に劇場があるらしい。
天然温泉もあるから大衆演劇でもやっているのか…、と行ってみたら、「劇場」の名のついた舟券売り場だった。
ドン・キホーテもあるBIGFUNには、夏休み中の小学生を連れた家族も多い。
暑いからな。
浜松町駅で捨て去った便意が戻ってきて、トイレの中でドン・キホーテの歌を改めてじっくり聞く羽目になった。

町中華で、昼食。
思うに、町中華でうまい店にあたるのは難しい。
こちらの期待値が高いのだろうか。
そもそも油っぽい店が苦手で、自分が町中華に行く資格がないのではないかと思う。

駅まで歩くと、商店街。
昼なので人通りは少ないが、夜になったら盛り上がっていそうだ。
これが、乗り換えのない単独駅では国内一、もしかしたら世界一の乗降客数ではないかと言われる、大森駅周辺である。
前回来たときは山王側を歩いたので、こちら側の風景は新鮮。
情けないことに、キネカ大森にも行ったことがない。

家に帰ったら頭が痛くて、横になる。
そのまま眠ってしまい、1時間ほどで目覚めたものの、まだ穴にはまったように眠気に押さえつけられる。
夏の暑さにやられて昼寝をすると、ものすごく深い眠りに陥るような気がする。
高校生の頃、夏休みの昼に学校の授業から帰ってきて(夏休みに授業があるのは置いておくとして)、あまりの眠気に気絶気味に眠ってしまったことがある。
目が覚めると、つけっぱなしのTVに、野球の応援に行っていた同級生が映っていた。
同級生の多くは、夏休み中の課外授業を終えた後、バスに乗って予選に出た野球部の応援に行っていたのだった。
試合は負けで終わった。

さて、税理士試験も終わったことだし、ここから3か月、行政書士試験の勉強に取り組もう。
今回こそ合格する。
そのための戦略を立て、学習の時間を捻出しよう。
終わらせたい。

Link
2025-08-02 Sat.

粒揃

2025-08-02

先日、TVで「男はつらいよ 幸せの青い鳥」をやっていた。

寅さんの中でも、この映画は見ている回数が多い。

理由はいくつかあって、まず出川さんが出てくるからである。
今回の放送日は、BSで「寅さん」、地上波で「充電旅」をやっていて、結局どっちのチャネルにも出ている出川哲朗の到達点に驚く。
映画の最後には、有森也実とエド・はるみが出てくる。

次に、舞台が筑豊であるからである。
最初に萩が出てきて、次に赤間神宮、関門航路の乗り場で不破万作さんが出てきて、飯塚の嘉穂劇場、炭坑住宅、そして田川伊田駅。
懐かしく思う。

また、画家を目指す男と婚約するものの、結婚することで生活のために画家の夢をあきらめるのではないかと悩む姿も、まあ山田洋次らしいが、共感を覚える。
幸せの在り方について、考える。

ところで、田川伊田駅の駅前の風景は、子供のころに確かに見ていたもので、本当に懐かしい。
昨年田川伊田駅に行ったが、この映画に出ている風景はもう何1つ残っていないように思えた。
ただただ、往時をしのぶことができる広大な駅構内だけが、変わらない。

駅前に甘栗屋があった。
「確かに田川伊田駅の駅前で、甘栗を買ってもらったはずなのにな」という記憶に自信がなくなっても、この映画を見返せば安心することができる。

僕が子供のころにはたくさんあった甘栗屋。
今はほとんどなくなってしまった。

そして、恐れていたことが現実になる。
ついに東京にある甘栗屋も閉業してしまった。
前回の訪問から時間が空いてしまい、久しぶりに店先を通ったら、すでにシャッターが閉まっていた。
この店舗だけでなく、会社自体が閉業するようである。
事前に閉業を予告していたようだが、全く知らなかったので、再訪することもかなわなかった。
知っていたら、ぜひともこれまでの感謝を伝えたかった。

甘栗がこんなにも入手しづらいものになってしまうとは。
何が悪いのか、まったくわからない。
スーパーで売っている、すでに殻が剥いてある甘栗のパックは、およそ甘栗とは言えない。
甘栗のない人生など、何の楽しみもない、これは決して大げさな表現ではない。

Link
Diary > 2025 > 08 | Calendar | RSS 1.0