曇天の続き

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2017-03-31 Fri.

喪失

2017-03-31

「いいとも」が終わって3年である。

実は、今もなお「いいとも」の夢を見る。
「テレフォンショッキング」が復活しているのだが、僕はちっともうれしくなく、「なぜ復活したんだろう」と嘆いている、という夢だ。

2014年4月1日早朝、僕は新宿アルタ前にいた。
前日までアルタビジョンの周囲に確かにあった装飾が、すべて取り払われていた。
閑散としたアルタ前に、「いいとも」は現実のものだったか、もしかしたら夢だったんじゃないか、と思った。

僕がタモリさんの本当の偉大さに気づいたのは、「いいとも」が始まってから28年経った時だ。
2010年のある日、「いいとも」を見ていて、「平日の毎日、正午にずっと生放送をやっているな」と気づいた。
僕が平日休みの時は、「いいとも」が始まる前までに用事を済ませ、「いいとも」を見て、「いいとも」が終わってから別の用事に取り掛かっていた。
僕が「いいとも」を見ていない時も(大半をリアルタイムで見ていないのだが)、「いいとも」は放送されていた。
何が起きても、時代が変わっても、大事件発生時のごく短い時期の中断を除けば、月曜から金曜まで同じことを続けていた。
新しいものがもてはやされるTVにおいて、これは驚異的なことである。

この偉大さに気づくのに、僕は28年間「いいとも」を見続けなければならなかった。
一方で、30代半ばでこの偉大さに気づけたことは、大きな収穫であった。

「いいとも」は、鉄道であった。
決められた時刻通りに運行されるのが当たり前の鉄道だ。
さまざまな客が乗り合わせるのだが、12時に出発し、13時前に到着するというのは変わらない。
災害時、何よりも早く復旧する番組が、「いいとも」だった。

「いいとも」が終わった次の日にアルタ前で感じたのは、廃線となった鉄道に対する思いと同じだった。
昨日まで当たり前にあったものが、今日以降全くなくなってしまう。
廃線となった鉄道は戻ってこない。
復活したとしても、以前のものとはまるで異なる。

「いいとも」が失われた現実に、僕は今もなおなじんでいない。

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2017-03-29 Wed.

老練

2017-03-29

旅行好きの1人として、被害に遭われた方の気持ちを察するに、かなりつらい思いがする。

ところで、この事件で矢部みほがフィーチャーされたことは、矢部みほのファンである僕としてはうれしい誤算である。
特に、被害額を競馬で取り戻した、というネタを用意しているところは、さすが20年戦士の面目躍如。

また、ぶっちゃあさんがネット記事に取り上げられたことも、千葉県知事3選とはけた違いの喜びである。
ぶっちゃあさん、ハワイに行ったりするんだな。

転んでもただで起きてはならないのが、芸能界の宿命。
されど、凡庸な視聴者である僕を勇気づける。

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2017-03-26 Sun.

定時

2017-03-26

「運が悪かった」というより、「もう見なくてもいいのかな」と思った。

「サザエさん1時間スペシャル」が大相撲中継の延長とかぶってしまった。
それにより、特別な「サザエさん」を見逃しても、支障なく生活を送れることに気づいてしまった。

こういうことがあるからこそ、特別なことをせず定刻通り30分番組を続ける重要性がわかる。
イレギュラーなことをしてしまうと視聴習慣が崩れてしまい、視聴者は「見なくてもいい」と思う。

最近では「アメトーーク」を録画しなくなった。
「ガキの使い」はずいぶん前から見るのを辞めた。
番組は続いているが、見なくても少しも惜しくない。

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2017-03-23 Thu.

異体

2017-03-23

驚いたのは、籠池氏である。

僕は普段TVでニュースを見ない。
今日はたまたまNHKの「ニュースウォッチ9」を視聴し、そこで籠池氏の証人喚問の報道を見た。

驚くべきは、「政治家の介入を期待した」と国会の場で証言し、その件について偽証罪に問おうとする逆転の発想にもあるが、それ以上に驚いたのは、籠池氏の漢字である。

「籠」の字の「龍」の右側の横棒3本が、「テ」の形になっている。
新聞やウェブサイトのニュースではそうなっていないので、NHKの報道で初めて知った。

ファックスの解像度で表現できるのだろうか。

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2017-03-21 Tue.

親近

2017-03-21

九州をホームとするJリーグクラブを問われた福田典子アナが、アビスパ福岡とギラヴァンツ北九州を挙げたのに好印象を抱いた自分の心の動きは、記録しておくべきことだろう。
「J3ですが」と付け加えたのも、「なおよい」と感じた。

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2017-03-20 Mon.

不結

2017-03-20

「DAZN for docomo」の広告に起用されたコピーライターは、500円くらいしかもらっていないのかしら、というクオリティ。

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2017-03-19 Sun.

正体

2017-03-19

「売り出したい」のは本人に加え、メディアの意向でもあるような。

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2017-03-18 Sat.

無労

2017-03-18

今更な感じだが、正月の番組に出ていた、フォーリンラブのコントがよかった。
今だからこそ、もっと見たい。

その一方で、dマガジンを生活に取り入れたことによって「Tokyo Walker」誌上で接触する機会が増えた、フォーリンデブはっしーに対し、お笑いファン特有のものなのだろう、無用の苛立ちを感じる。

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2017-03-17 Fri.

操作

2017-03-17

僕は、連続ドラマを見ない。

思い出せば、中学生のころは、レギュラーの連続ドラマに加え、夕方の再放送、長期休暇時は朝ドラに昼ドラと、並行して複数のドラマを見ていた。
それらの内容を全く思い出せないところをみると、何の財産にもなっていないことがわかり、へこむ。

高校生になってからは、深夜に放送される邦画を見るようになった。
連続ドラマを見るのがしんどく感じられるようになった。

そして、世紀をまたぐころには、深夜の1話完結ドラマをよく見ていた。
「Tokyo23区の女」をやっていたToy's Factory提供枠、「いとしの未来ちゃん」をやっていたテレビ朝日のウィークエンドドラマ枠、日本テレビの「shin-D」枠、「恋、した」のテレビ東京枠など。
思うに、集中力が30分しか持続しなくなったのだろう。
なお、ここに「ケータイ刑事」などが並ばないのは、いつもの理由というより、タイミングのせいだろう。
いや、「例の後ノリ体質なのだ、TBSは」と言いたいわけではない。

ドラマを見ない生活で困ることは、俳優の話になった時、その俳優の性格に関する話が周囲と合わないことである。

ドラマ視聴者の多くは、出演しているドラマの役柄の影響を受けて、俳優の性格を語る。
一方僕は、今となっては「いいとも」も見られなくなったので、俳優の番宣でバラエティ番組に出るのを視聴する機会も少なくなった。
俳優の印象は、CMからのもので語ることが多い。
CMの印象など、いいものが多いのだから、話題の俳優がドラマで悪役などやっているものなら、全く話が合わない。

このことは、波瑠の印象が、僕が接する世間と著しくずれていることから判明した。

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2017-03-16 Thu.

望楼

2017-03-16

森見登美彦「太陽の塔」を再読。
前回よりもさらに楽しんで読むことができた…。

だが、最後に本上まなみの解説が待ち構えていたことをすっかり忘れていた。
理解ある視線で包み込むようにみくだ…見守る本上まなみこそ、現代における最も「へもい」オブジェクトである、というのが本サイトの一貫した主張であることを、思い出したくもないのに思い出してしまった。

なお、僕が思う「へもい」第2位は梅佳代である。
本上まなみとは僅差だが、本上まなみは「へもい」提唱者であり、功労を称えアドバンテージを与える。

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2017-03-15 Wed.

追従

2017-03-15

以下、ワンタンメン屋で流れる音楽を聴きながら繰り広げられた考察。

僕は歌詞を苦手とするが、苦手な歌詞と音楽の素晴らしさが最も均衡しているのが、aikoの作品群である。
歌詞にだけ注目していると敬遠してしまう一方で、楽曲には惹かれるものを感じる。
最近では、綾瀬はるかが出演するSEIKO LUKIAのCMで使われている「信号」が、そのバランスを保っている。
高揚感をあおる音楽のために、僕はaikoのアルバムをまた1枚手に取ってしまうのだ…。

そういう思いをはせつつ聞いていたのは、後で調べて分かったのだが、SHISHAMOの「明日も」だった。
aikoのメジャーデビューから、もうすぐ20年。
模倣というより、世代間を越えた「テーマの再構成」と呼ぶべきだろう。

そもそも、僕の勘違いが悪い。
SHISHAMOの後にかかっていたのは、Doughnuts Holeの「おとなの掟」だったし、SHISHAMOの前は星野源の「恋」だった。
そういうチョイスの有線チャネルだったのだ。

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2017-03-14 Tue.

回転

2017-03-14

「ゼロ・グラビティ」を鑑賞。

「そんなわけないだろ」という、いらぬ茶々を払拭できず、のめりこめなかった。
この映画は、大きなスクリーンで映像を楽しむのが正しいのだろう。

Amazonビデオで視聴した。
スペースデブリが襲ってきたシーンで、映像がもやもやして、ストリーミングの限界を感じた。
ケスラー・シンドロームを覚えておこう。
ところで、90分とはいえ、地球の裏側で会えないものなのだろうか。

原題は「Gravity」であり、真逆の邦訳。
もちろん本国の許可は得ているはずであり、「悩んでいたのかな」とすらいぶかしむ。

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2017-03-13 Mon.

貢献

2017-03-13

「学問のすすめ」を読み終えた。
早く読んでおけばよかったと後悔する。
また、「学問のすすめ」が読まれたうえで現代社会が形成されているかと思うと、目に見える形の進歩は望めないとわかる。

「古典とは、人々が賞賛するが、読みはしない本のことだ」マーク・トウェイン。

Amazon Kindleを使って、青空文庫にあるテキストを読んだ。
驚いたことに、入力者が「任天堂」とある。

「DS文学全集」を出す際、青空文庫にあるテキストを使う代わりに、まだ入力されていないテキストを電子化して寄贈した、とのこと。
なかなかできることではない。

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2017-03-12 Sun.

単色

2017-03-12

今、平野ノラに言いたいことは、「設定に徹するために、ネイルアートは控えてほしい」ということだ。

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2017-03-11 Sat.

流転

2017-03-11

休日、朝。

まだ8時を過ぎたばかりというのに、私鉄の上り電車は混雑している。

一部の人々は、こんなにも休日を謳歌している。
一方僕は特に20代の初め、何と時間をむさぼっていたのだろう。
僕が持つ残り時間は、限られている。
それを後悔する時間すら、惜しむべきである。

…というより、いつの間にか上りの私鉄電車で街を目指すようになっていることが不思議、もしくは不本意である。
本来の仕事をなせているのであれば、スタイルを気にしなくてもよい。
そうは言っても、遠い場所へ来た。

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2017-03-10 Fri.

市債

2017-03-10

ミクニワールドスタジアム北九州のグランドオープンが迫る。

ウェブサイトを確認すると、交通アクセスの案内が実にお粗末である。
GoogleMapを載せているだけであり、できたばかりのスタジアムは、その地図上に反映されていない。
最寄り駅も、駅からの動線も、テキストでの案内はない。

まあいい。
西鉄バスの浅野営業所を閉鎖してまで作ったものだ。
海と山が迫る狭隘な地で、熱戦を繰り広げてほしいと思う。
ラグビーの試合も開催されるようで、なおよい。

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2017-03-09 Thu.

併願

2017-03-09

「大人しめな雰囲気に変えてきたな」と思ったら、朝ドラの気配を察することにしたい。

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2017-03-08 Wed.

滑落

2017-03-08

「risorante」の中吊り広告を見ると、「いいとも」のコーナーを思い出す。
あのコーナーは一過性のものだから、やりすごせるのだな。

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2017-03-07 Tue.

絶離

2017-03-07

今日の「うたコン」の感想。

「あすという日が」のような詞を、コント以外の目的で書くことができる人は、すごいなあ。

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2017-03-06 Mon.

乱脈

2017-03-06

「鈴木浩介は誰と結婚したんでしたっけ、教えてください」

このようなことで頼られることは実に本意であるが、さて思い出せない。

「あれ、吉井怜だっけ」

スマートフォン万能社会でよかったと思うが、吉井怜と結婚したのは「やましげだ」とすぐ修正する。
鈴木浩介と山崎樹範と野間口徹を取り違えることがあっても、よろしかったでしょうか。

「で、誰で知ったっけ、蒼井優じゃないことだけはわかっているんですけど」

食い下がってきたので、「うーん、浅見れいなだったか」と返答するも、誰も共感しない。

スマートフォンに屈服するのも癪だが、大塚千弘という正解を得て、一同「ふーん」。
妹は山下リオ、と付け加えても、「ほー」。

華の芸能界、現実とかい離した僕の頭の中で、今日も大いに乱れている。

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2017-03-05 Sun.

縁戚

2017-03-05

TV番組で、企業の広報担当が「30歳です」と言い、スザンヌがすかさず「同い年です」と言ったのにひっくり返る。
多くの出来事を抱え込んできたのに、まだ30だったか、と。
売れるのが早かったんだな。

それにしても、僕が思うに、スザンヌは、九州出身の女性特有の風貌の変化をしている。
いかにも「自分の親戚にいそうなおねえさんやおばさん」という既視感がある。
似たようなことを、松重豊にも感じる。

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