2022-12-31 Sat.
残響
2022-12-31
2022年も、ようやく終わり。
記録を見返してみたが、特筆することのない1年だった。
恵まれたことに、仕事もあったし、金に困ることもなかった。
書き損ねた重大ニュースを振り返る。
- 小阪由佳、結婚
- 越川優、えげつない
- 福岡の挟まれ屋、逮捕
- moumoon、結婚
- 砂津長浜道路、やっとできた
- 上原多香子、自虐ネタ連発で涙
- 我妻三輪子、離婚
- silentを、sisterと空目
- 浜村淳、謝罪
- 藤井美菜、ヤクルトcmから姿消す
- 平井理央、離婚
- ともさかりえ、再婚
- 浅倉唯、椛島光に改名
- おやすみなさい、福田麻由子
記録によると、本を89冊読んだことになっている。
印象に残った本は、山崎浩子「筋トレより軸トレ!運動のトリセツ」。
10年以上前に「4スタンス理論」の話を聞いたことがあり、この本で詳細を知った。
体の動かし方は1つでもなく、無限にあるわけでもなく、4パターンのみである、というのが「4スタンス理論」の骨子である。
これを理解せず、指導者が自分の体の動かし方に基づいて指導をしても、動かし方が異なる生徒には不適切だ。
合わない動かし方を指導者に強制され、指示通りにやっているのにもかかわらずパフォーマンスを出せず、それを自分の責任としてとらえている競技者たちが、今もきっと存在するはずだ。
人にものを教えることは、難しく恐ろしい。
ちなみに、「4スタンス理論」のことを最初に知ったのはウッチャンナンチャントークライブのDVDで、ナンチャンの情報感度が高いことを改めて確認できた。
あとは、マキノ正幸「沖縄と歌姫」、喜瀬雅則「ホークス3軍はなぜ成功したのか?」、久本雅美「みんな、本当はおひとりさま」、阪本順治「孤立、無援」、錦鯉「くすぶり中年の逆襲」、「ジャガー自伝」などが印象に残った。
「アンドロイドのお姉さん」というコンセプトにどはまりした勢い余って、SAORI「散歩するアンドロイド」を購入した。
小倉を2回訪れ、しかも藍島まで足を運んでいることがうれしく、COVID-19の余波でかみしめる「東京は夢が叶わなかったことに気付かずに居られる場所」というドラマの言葉が、さみしいというか希望というか。
夢を見よう、叶わぬ夢でも
どの街にいても夢を見ることができれば、それが望ましい。
映画を19本見た。
映画館では2本で、「夜明けまでバス停で」と「THE FIRST SLUM DUNK」。
アニメーションを映画館で見たのは「大長編ドラえもん」以来40年ぶりか、とまで思ったが、1997年に「もののけ姫」を見ていた。
それくらい久しぶりだったので、「今のアニメーション映画はこうなっているのか」と素直に驚いた。
事前情報を一切入れずに「THE FIRST SLUM DUNK」を見て、「ああ、そういうこと」というのが感想だ。
一般教養として見ておいてよかったという思いと、作者にしてやられた感の両方がある。
まさか、2022年に相楽晴子の出演映画を2本見るとは。
「どついたるねん」と「マリアの胃袋」だ。
恥ずかしながら、平山秀幸監督が戸畑高校卒業だと今年知り、30年前にRKBの深夜放送で見た「マリアの胃袋」をもう1度見たのだ。
「マリアの胃袋」を映画館でかけていた時代が想像つかないし、范文雀と余貴美子が共演していたし、ラストがちあきなおみ「星影の小径」であり、この曲を好きだと「深夜の音楽食堂」で平山監督がコメントしていたのを思い出した。
驚きのマリアナ諸島ロケに時代を感じるし、この国の実にみっともなかった様子を見ると、「ゴミ拾い」を輸出している現代にまだ救いを感じる。
こういう映画でつないてきたおかげで、監督と俳優が生き残り、今があるのだ。
「太秦ライムライト」がとてもよくて、「地獄の警備員」「一度も撃ってません」「ちょっと思い出しただけ」「刑事物語」「トウキョウソナタ」などが印象に残る。
「東京日和」を容易に見られない状況を知り、ショックだった。
波留さんを好きすぎて「ホテルローヤル」まで見てしまったことを悔やみつつ、自分の行動力を一応褒めておきたい。
DVDで「高田純次 適当伝説~序章・勝手にやっちゃいました~」「高田純次 芸能生活だいたい35周年記念DVD 『純白』」を見て、由布院駅の足湯に全裸で入浴したり、駐車場の水たまりで水浴びしたり(水は石油の味がしたらしい)するのが刺激的で、価値観が揺さぶられた。
「NHK Eテレ世界の哲学者に人生相談スペシャルエディション」も読んだ。
西田幾多郎の名前が「きたろう」であることを、これも今年知った。
音楽は、川本真琴のライブに行った。
もしラジオに呼ばれることがあればリクエストしたい歌、というのを必要もなく考えてみて、「カリフォルニアコネクション」、マセキ里穂、カーディガンズ、土岐麻子「NEW YEAR, NEW DAY」「カルアミルク」、川本真琴「桜」、BONNIE PINK「Last Kiss」、「サマーヌード」、「サマータイムブルース」、「BELIEVE IN LOVE」、平松愛理「素敵なルネッサンス」、Original Love「The Best Day of The Life」あたりを候補に挙げた。
ヴァンゲリスがバンド名じゃないことと、「めぞん一刻」のテーマソングを村下孝蔵が歌っていたことを、今年知った。
正体のわからないまま口ずさんでいた歌が島田奈美の「内気なキューピッド」であることを知り、そのかわいさに目を奪われた。
一方で、melodyの田中有紀美のことを全く覚えていない自分に驚いた。
チロリアンのCMでウィーン少年合唱団が歌っていたのを、「PAO~N」を聞いて無駄に思い出した(「川をはさんで、歌を歌おう」)。
何のきっかけもなく「太陽家具」のCMソングが口をつくことがあったし、ことあるたびに「唐津に来ています」と感慨に浸った。
もっと大事なことを覚えておくべきだったのに、不要な記憶で脳細胞を無駄遣いしている。
一番多く聞いたのは、やはりICE。
30周年を前に未公開音源がリリースされ、2023年の活動が楽しみ。
TVのことはあまり覚えていない。
「白黒アンジャッシュ」を時々見た。
「アンタウォッチマン」をよく見ていて、特に最新回のNSCの授業は参考になった。
コミュニケーション力とは「伝える力」であり、内容、信頼、共感がそれを支える。
2022年、最も祝祭を集めたのは、沢木美佳子さんであろう。
ノーアタック、ノーチャンス。
自分の仕事を定義づけできた。
それは、データ提供である。
体調は、今年は左肩が痛く、腕を内転させて上げると、指先まで激痛が走る。
改善のために、腕振り体操を毎朝続けている。
他にも、左胸、腹部の表面、右下腹部、左足先などに刺激痛があった。
コンタクトレンズを付けると、スマートフォンの画面に表示される文字がほとんど読めない。
体重は増えも減りもせず、ウェストは4cm小さくなった。
LDLコレステロールが基準値を下回り、血中の中性脂肪が増えた。
酒が体に合わなくなったのか、飲酒量が減った。
何年か試してきて続かなかったのだが、今年は1年間メモを取り続けることができた。
Google Keepが役に立った。
願望を書き出してみたら、24個あった。
どれも、かないそうにない。
2022-12-24 Sat.
嫌虫
2022-12-24
暮れである。
僕に残された楽しみは、年末だけだ。
にもかかわらず、ここ数年バタバタしていたのもあり、満足な年末を過ごすことができていない。
曜日配列の関係上、2022年は年末年始休暇の期間が短い。
それもあって、12月初めから年末のことを考えて行動を始めている。
今年の回顧は一通り終えたし、来年の方針も立て終わり、すでに実行している。
早めに年末作業に着手しているにもかかわらず、忙しい。
あわただしく動いている中、TVで「N-NOSE」のCMが流れ、手を止め立ち止まり、待ち続ける。
もちろん、拝顔のためである。
しかしながら、画面に出てきたのは田中麗奈さんではなかった。
あろうことか、CMのフォーマットは全く一緒でありながら、「N-NOSE」は田中麗奈さんを降板させた!
今後、誰が線虫の世話になるか。
「ただいま、くるめ。」のPDFを読みながら、むせび泣く。
2022-12-19 Mon.
賽子
2022-12-19
生放送を見ただけの現時点の「M-1グランプリ 2022」の感想を。
その前に、いつも言っていることを。
順位は問題にしていない。
重視しているのは、優勝と、決勝進出だけ。
2位とか、最下位とか、最終決戦出場とかは、観測誤差みたいなものだ。
決勝進出は、それだけで十分評価されていい。
それ以上にあるのは、優勝だけ。
もう1つは、点数も気にしていない。
点差に意味がある。
そこは審査員でそろえてほしいし、最高と最低で10点くらいに収まっていることが望ましい。
できれば、点差が等しくあってほしく、それで言うと2022年のR-1のバカリズムの審査が理想である。
今回の結果には、全く異存がない。
優勝はどちらか2組であったし、どちらになっても文句はなかった。
ただ、自分としてはやはりさや香には失速感があったので、ウエストランドであってほしいな、とは思った。
それでも、結果が出た時には呆然とした。
「まだ言っているのか」という感じだが、吉本主催の大会で、関西の漫才師の1本目が出色の出来で、優勝させても批判は全くない結果だったにもかかわらず、そして2年連続で他事務所であっても、そっちを優勝にするのか。
しかも、ウエストランドに戴冠させるのか、と。
僕は、2000年代半ばに「M-1は、関西芸人のサーガである」と理解していたのだが、今回は「お笑い芸全体のサーガだった」という印象だ。
本当に「本当の大会」だったのか、と改めて思い知らされた。
僕は、この2年くらいはロングコートダディを応援していて、最終決戦まで残ったのは、知名度向上の点でうれしい。
しかしながら、たまたまというか、男性ブランコか真空ジェシカのどちらか最終決戦に残ってもおかしくなかった、とは思った。
改めて、笑神籤の恐ろしさを知った。
カベポスターは、ネタ順が違えば、もっと印象に残っていただろう。
9番目のキュウは、10番目のウエストランドの十分なお膳立てになった。
2020年大会で井口さんの達者ぶりが際立っていて、改めてウエストランドを見直した。
相方がどれだけポンコツでも、漫才をここまで引き上げることができるか、と。
だから、もはやさや香の優勝は決まったものの、ウエストランドの評価を刷新してもらいたく、10番目に出て来たときは「ひっかきまわせ、爪痕を残せ」とTVの前で声をかけた。
最終決戦に残っただけでも十分うれしかったが、それ以上があるのは、本当に想像していなかった。
以前から感じているが、言葉遊びネタは、理解させるのが難しい。
ダイヤモンドがやった、いわゆる「レトロニム」のようなものは、僕は以前から興味があるのだが、それをネタにすると、見ている方は笑うために頭を使う。
とはいえ、敗者復活でやったシンクロニシティのような例もあるから、一概にダメとは言えない。
すゑひろがりずのような感じであれば、フレームが明確なのでわかりやすいのだろう。
キュウが言葉遊びとゲームのつなぎのようなことをやって、それがウエストランドにつながっていくのだから、これもよくできている。
決勝で結果を残せなかった組も確かにいた。
しかしながら、キャリアの早い段階で大舞台での敗北を経験するのは、今後大きな財産になる。
決勝の残っている時点でどの漫才師もおもしろいわけで、当日はどうしても「流れ」という観点で見てしまっている。
その点で、M-1は笑神籤に支配されてしまった。
一方で、敗者復活戦は、本当に「敗者の復活」に終わってしまっている。
準決勝で実力で落ちた組が、人気で勝ち上がる、という状況がここ数年続いている。
当然その日の調子があるので、実力のある組がたまたま準決勝で落ち、敗者復活で救済されるケースもあるのだろう。
それでもやはり、知名度で勝ち上がるのは、見ていて無残である。
もう実力は十分知られているのだから、たとえば決勝進出者は敗者復活の権利を失う、とかでもいいのではないか。
本心を言うと、やはり国民投票はやめるべきだ。
視聴者はすべてをフラットに見ている環境にないし、僕もハイツ友の会の時に中断が入って、よく見られなかった。
だから投票の資格がないのかもしれないが、僕は、令和ロマン、ダンビラムーチョ、マユリカに投票した。
ママタルト、ケビンス、ヤーレンズの今後に期待する。
2022年は、NUMBERで「M-1」が取り上げられ、ABCは「M-1はスポーツだ」とついに開き直ってしまった。
僕は、お笑いから得るものは当然あるものの、それは傍流であると思う。
お笑いはただただくだらないものであってほしく、エンタテインメントに過ぎない。
賞レースを中心に考えている芸人の、いったい何が面白いのだろう。
ウエストランドが放送局の目論見をぶち壊してくれたのなら、溜飲が下がる。
2022-12-14 Wed.
望月
2022-12-14
誰もがみんな、「心の中の「銀座ジュエリーマキ」」を持っているはずだ。
僕であれば、やはり「銀座ジュエリーマキ 松屋レディス4階」であろう。
あるいは、「天神コア 地下1階」かもしれない。
いつかはここでペンダントでも買って、中洲へと繰り出すものなのだろう、と夢見て、大人になるのを心待ちにしていた。
もし、「マイ・ホーム・銀座ジュエリーマキ」を思い出せないのなら、ぜひともウィキペディアを開いてほしい。
そこには、各地のCMで報じられていた「銀座ジュエリーマキ」がリストとして並んでいる。
こんなにくだらないリストはなかなかなく、顔も知らない偉大な貢献者に感心してしまった。
多感な時期の僕は、「銀座ジュエリーマキ」のCMを、当然「音楽番組」と認識していた。
ヒットした曲が流れるのではなく、これからヒットすることを宿命づけられた曲が流れる、最新の音楽シーンを教えてくれる番組だ。
この番組を見るために内包番組である「NNNきょうの出来事」を見ていた、といっても、過言ではない、決して「EXテレビ」や「トゥナイト2」が始まるまでの時間つぶしではない。
僕の「心の中の「銀座ジュエリーマキ」の曲」と言えば、意外にも五輪真弓の「時の流れに〜鳥になれ〜」である。
というか、この曲、「銀座ジュエリーマキ」で知ったのか。
「銀座ジュエリーマキ」の曲のリストも、ウィキペディアにある。
くだらなすぎて、言葉を失う。
本当に感謝をささげたい。
他に覚えているのは、「桃色吐息」、「ロンリー・チャップリン」、「Woman」、「BIG WAVEやってきた」、「だまってないで」、「VIRGIN BEAT」、「masquerade」、「恋心」などなど。
こういうことで動画サイトを見始めたら、簡単に一生が終わる。
「「男」」など、まさに「銀座じゅわいよ・くちゅーるマキ」を代表する一曲であろう。
「GET DOWN, GET DOWN, GET DOWN」も、たぶんこのCMで知った。
このCMか、もしくは「BABY MAYBE」くらいから、ICEのことを知り、聞き始めたのだと思う。
本日、ICEデビュー30周年を前に、デビュー前の未発表音源を収録したアナログレコード盤「ICE Early Years [1990-1992]」が発売された。
Yahooアプリに、国岡真由美とスタッフのインタビューをまとめた記事が出てきて、そこに寄せられたコメントを見てうれしくなる。
先行配信されている2曲を聞く。
まあよく残っていたし、よく発売まで至ったなと感謝した。
結実を知っている身で聞く「Make Me Your Baby」は、進化を遂げる前の試行を追体験できるようで、楽しい。
CDよりレコードの売り上げの方が多い、という昨今の事情を聞いた気もするが、僕としてはCDでも発売してほしい、配信でももちろん構わない。
月額500円で「ICEサブスク」なんてあれば、絶対に契約するのだが。
7日には、CROSS FMの栗田善次郎の番組「URBAN DUSK」に国岡真由美がコメントを寄せていたそうで、今日気づいてradikoタイムフリーで配信終了ギリギリで聞けた。
CROSS FMを聞くのは約20年ぶり、栗田善次郎の声を聴くのは初めて。
番組内の国岡さんのコメントによると、番組コンセプトの「チルアウト」に応えてシャーデーの曲をかけ、2023年はフルメンバーで活動することも計画している(spritがともにあるとしての「フルメンバー」)。
2019年のライブを思い出すだけで満足に思っているものの、これを聞いてしまうとやはり「来年どうしようか」と悩む。
2022-12-11 Sun.
直道
2022-12-11
落合南長崎駅で下車。
「i Terrace落合南長崎」に立ち寄り、目白通りへと出る。
これまで「豊島区に住む」という発想が全くなかった。
案外落ち着いた住宅地であることを初めて知る。
細い路地を抜け、子供たちが集う公園を抜け、一方通行のバス通りを進む。
豊島区立トキワ荘ミュージアムを訪れる。
開館の知らせを聞いてから行く機会をうかがい、何とか2022年内に訪れることができた。
入館料は、500円。
9種類ある中からランダムに渡される缶バッジを受け取る。
2階へと続く階段は、わざときしむ音が出るように作られてある、と案内人から聞かされる。
単に古いアパートを再現しているだけなので、見どころは特にない、と言ってしまえばそれまでだ。
そんな風には片づけられないものを感じ取ろうとする。
映画や「まんが道」などで得た知識と合わせて総合的に鑑賞する必要がある。
1階は企画展が行われていて、今回は「藤子不二雄Ⓐのまんが道展」。
追悼契機の企画かはわからないが、この企画展があるから行った、ようなところがある。
「トキワ荘14号室の壁」が公開されていて、サインに見入ってしまった。
安孫子先生は、トキワ荘時代に多くの写真を撮影しており、それを基に「まんが道」の詳細な描画が可能になったという。
祖父に「ドラえもん」を買ってもらい、実家には「マンガ 日本の歴史」が一揃えあった。
また、「いいとも」を見続け、その番組MCは自身を「作品の一つ」と表現した。
そう考えると、僕はもうトキワ荘で育ったも同然、と言っていいだろう。
トキワ荘通り昭和レトロ館にも立ち寄る。
2022年11月に開館し、こちらは無料。
「味楽百貨店」という古くからの建物を改修したもので、こんなものが残っていること、このようなものがこんな街にあったことに驚く。
2階は、豊島区の過去の展示。
戦後、36万人いた人口の多くは、上京した若年層が占めていた。
それは今は28万人、消滅可能性都市は脱したようだが、高齢者率は高い。
土地の高度利用が必要に思える。
1階は、「学習まんが」の展示。
「まんが道」第1巻が読める状態で展示されており、立ち読み。
日本加除出版本社にある、トキワ荘跡地モニュメントを訪れる。
目白通りに出て、歩く。
そういえば、20世紀の終わりに、目白通りにある病院に救急搬送され、肺のごく一部を除去したのであった。
その病院を前を通ったものの、ほとんど何も覚えていない。
スーパーがあったことはかろうじて覚えているものの、退院後目白駅から何度か往復した街並みの記憶はない。
セットバックしている様子を見ると、建物はそれほど変わっていないのだろう。
行列のできている洋菓子店や、行列の出来ていない洋菓子店などの前を通る。
目白駅まで来たが、もう少し歩くことにする。
学習院の脇を下り、これも20世紀にデサントの目白椿ホールへ服のバーゲンに行ったことを思い出す。
切手の博物館で、ウクライナをテーマにした展示。
新目白通りを渡り、神田川を超え、高田馬場に到着。
この辺に親しむ人生もあったな、と思いをはせるが、到底考えられない。
西側に行って、「この辺に西友があったな」という記憶を疑い、いくつかのコーヒーショップをめぐり、かろうじて席が空いていた店で休憩。
2022-12-02 Fri.
悔心
2022-12-02
朝、TVを付けると、ニュースで「笹子トンネル天井板崩落事故」を取り上げていた。
2012年12月に発生したことは記憶していたものの、今日で10年になることの認識はなかった。
この事故のことはとてもショックで、土木にほんの少し足を突っ込んでいたことのある身としては、こんなことがあってはならない、起こしてはならないと強く思ったし、今も思っている。
この事故発生の10年以上前から、講義で「今後は、新たな構造物を作るよりも、既存構造物のメンテナンスにコストをかける必要がある」と聞いていた。
人々に便利をもたらすものであったはずが、存在するだけで危険をもたらすものと変わってしまう。
点検は決して不十分であってはならない一方で、そのコストを受け入れてもらうための説明は困難だ。
かといって、作り変えるほどのリソースを確保するのも難しい。
ITであれば、危険があるのなら電源を落としてしまえばいいものの、危険をわかっていながらもだましだまし動かし続けているものもある。
命の危険性は少ないにせよ(あるいは、その認識を喚起することはないものの)、ITにおいても状況は似ている。
そんなことを思いながらオフィスでプログラミングを進めていたら、話題ワードに「スーパーマリオクラブ」が上がっているのに気付いた。
僕は、ど真ん中の「スーパーマリオクラブ」世代である…。
いや、「スーパーマリオクラブ」をやっていたころはTVQが開局していたはずだし、TVQの開局は1991年だったはずだ。
そうすると、中学生になってから「スーパーマリオクラブ」を熱中して視聴していたのか。
信じがたいが、確かに「ただいまPCランド」も観ていた。
とにかく、本田理沙が司会をしていた頃の「スーパーマリオクラブ」を熱心に見ていたし、僕の趣向としては珍しいことに「ビデオあなたが主役」も見ていた。
突然のことでニュースを疑ったし、全く思いもしなかった。
TVの一部分が終わってしまった、ような気すらしている。
今朝も含め、ここ数週間は、「ミスター味っ子」のことを思い出す。