曇天の続き

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2023-01-30 Mon.

疾走

2023-01-30

鮎川誠が亡くなった。

電車内で、「フライデーオールナイト」を脳内再生しているときに、他人のスマートフォンの画面が目に入って知った。
慌てて自分のスマートフォンでも確認した。

先日、高橋幸宏の訃報を聞いたばかりだ。
立て続けのことに、月並みながら、心の奥深くからの感謝しかない。

「やっぱ九州のコンビニはポプラやね」と唱え続けて、30年。
どぎつい久留米弁を貫いたところに憧れ、「ジャージの二人」も見た。
「DOS/Vブルース」は読む前から名著だと確信していたが、昨年ようやく入手し、時間をかけて読んだ。
自分がPCを買ってもらったころと時期が重なっており、懐かしく、今となっては貴重な記録だ。
インターネットにロックを見出しているところなどは、震える。
「シーナの夢」を読み、ドラマ「You May Dream」を観た。
そして、世の中で最も「ロック」なアクションである「「いいとも」での「New Year Rock Festival」の告知」に心を熱くした。
あのメンバーの中で、クレバーな立ち位置で参加し続けていたのだから、すごい。

まさに、彼こそが、最後のロックンロールスターだ。

父と同世代で、ご息女は僕と同世代である。
とても大きな存在であった。

今日は、「オールナイトニッポン」のスペシャル番組にウッチャンナンチャンが出演することが発表され、とてもうれしい気持ちになっていた。
それゆえ、南原清隆作詞作曲「フライデーオールナイト」を歌っていたのだが、ちょっとこたえた。

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2023-01-27 Fri.

済度

2023-01-27

毎日、入浴の前に、体重を測っている。

自宅にある体重計は、デジタル式のものである。
まず、ボタンを足で押して、表示をリセットする。
体重計に乗る。
数字が変わり、やがて表示が点滅するのを確認し、体重計から降りて、表示部に目を近づける。
乗ったままだと、数字が点滅していることだけは変わるが、数値を読み取ることはできない。
そう、体重を測るときは、全裸であり裸眼なのだ。

子どものころ、実家にあった体重計は、計器が回転盤でできたばねばかりだった。
体重計に乗れば計器が回り、針が指した回転盤上の目盛りが体重を表す。
体重計を降りれば元に戻る。

幼少期は問題なかったが、今の僕は近眼で、しかも背も伸びているので、きっと表示を判別できないだろう。
たとえ眼鏡をかけていたとしても、視力が低くて、見えていないかもしれない。

昔の人は、どのようにして自宅で体重を測っていたのだろう。
体重計の上でしゃがんでいたのだろうか。

思いついたのは、体重を声で知らせてくれる体重計だ。
祖父の家には結果を音声で知らせてくれる血圧計があり、音声を発するようにするのは技術的には難しくはないはずだ。
しかしながら、体重を読み上げられたくない人が多いだろうから、きっと売れない。
さすがの僕であっても、これくらいの機微くらい思い図ることができる。

だからこそ、病院や学校や銭湯に置いてあった体重計は、見やすいように回転盤が目の高さにあったのだ。
そういうことにようやく気付いた。

ところで、デジタル式の体重計でどのようにして体重を測定しているのだろうか。
図鑑を読んでいて最近知ったのだが、体重計に乗ることによって、金属がたわみ、そのたわみを抵抗値として電気的に探知し、体重を割り出しているのだという。
僕は普段、プログラミングの条件分岐の世界に生きていて、物のことを全く考えなくても仕事を進められるため、こういうことを聞くと「よく考えられているな、とても自分にではできない」と情けなくなる。

で、風呂に入る。
浴室には、洗顔料が置いてある。
僕は10年以上Doveを愛用しており、おかげで素肌ぷるっぷるである。
残り少なくなってきたので買い置きをを出すと、パッケージに「10%増量」と記してある。
この商品は「時々10%増量しているな」という感覚があるが、ほんの少しうれしい、というくらいにしか思わない。
購買行動を変えることもないし、そもそもDoveがいったいいくらで売られているかも記憶にない。
なくなりそうになったらドラッグストアに行き、値札を見て「こんなに高かったか」と思うが他の選択肢も検討せず買い、そしてすぐに値段を忘れる。
これを毎回繰り返している。
何を狙って「10%増量」しているのか、僕にはよくわからない。
きっと次に買うまでの間隔が少し伸びているはずだし、それで少し助かっているのだろう。
そして、肌の調子は良好に保たれる。

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2023-01-21 Sat.

紐付

2023-01-21

ショート丈のイヤフォンを愛用している。

今使っているイヤフォンの数は、移動用*2、会議用、自宅用の4つだ。
その他にも、ヘッドフォンを1つ持っている。

その中で、移動用の1つは、コード長が0.6mのものだ。
1.2mのものは長く、ホルダーにコードを巻いて使っても、まだ長い。

ところで、イヤフォンは壊れる。
長くて2年くらいで、使えなくなる。
大半が断線で、片方が聞こえづらくなり、コードをいじっていると元に戻ることもあるが、最終的には全く聞こえなくなる。
ある時は、ポケットに入れたままシャツを洗濯してしまった。
乾かして使ってみて問題ないようだったが、何だかイヤフォンに申し訳なくなって、ほどなく使うのをやめた。

先日、移動用のイヤフォンが壊れた。
片方の耳に差し込む部分の台部分が、パカっと外れてしまった。
中のコードはつながっており、外れた部分を合わせるといったんは元に戻った。
でも、次第に外れやすくなり、何度も付け直して、ついに戻しても聞こえなくなった。
買い直すしかあるまい。

コード長0.6mのイヤフォンの選択肢は1択だ。
以前記したとおり、オーディオテクニカのATH-CK330Sしかない。
メーカーをオーディオテクニカに絞っても、というより、もはや購入が容易な全商品の中で、この商品だけだ。

店を訪れ、棚を探したが、目当てのものが見当たらない。
売り切れている、というより、棚落ちしている様子だ。
現代の子である僕は、あわてずにネットで品番を検索する。
メーカーのウェブサイトにたどり着き、ATH-CK330Sの製造がすでに終っていることが判明した。

あまたあるイヤフォンの中で欲しい商品はこれしかないのに、もう製造していない。
「大は小を兼ねる」で、メーカーには長いコードのものでもよいと思われているのかもしれない。
でも、僕にとっては、長いのは邪魔で、みっともない。

あるいは、「コードが邪魔なら、ワイヤレスにすればいい」と言われている気がする。
実際、持っている移動用のもう1つはBluetoothイヤフォンだ。
耳に差し込む部分がコードでつながっているもので、完全ワイヤレスではない。
高いし、紛失するに違いないからだ。

ワイヤレスイヤフォンは不便である。
Bluetoothがつながらない時があり、もどかしい。
ワイヤありのイヤフォンだと、スマートフォンの端子から引っこ抜くだけでリプレイが止まるが、ワイヤレスはそれができない。
日常的な充電が必要な機器をまた1つ増やすのも、うっとうしい。
そして、ワイヤレスイヤフォンはコストが高い。
洗濯などしたら、立ち直れなくなりパフォーマンスに差し障る。

ただ、僕の生活方針は「時代の要請に抗わない」である。
今持っているワイヤレスイヤフォンは、操作部を覆うゴムがちぎれてしまっており、端子がむき出しのまま使ってきた。
ここは、買い替え時だろう。

とはいえ、やはり不安である。
まずはいくつかのウェブサイトを回ってようやく見つけた、在庫僅少のATH-CK330Sを1つ確保する。
安い。
もしかしたら、僕は最後のショート丈イヤフォン愛用者になるかもしれない。

電器店には、ワイヤレスイヤフォンが数多く並んでおり、種類も選び放題だ。
僕はその豊富な品ぞろえの中から、吟味を重ねて、オーディオテクニカATH-CKR300BTを選んだ。
これが、予算とパフォーマンスの限界線である。

ワイヤレスイヤフォンを使いながら移動する日々が始まった。
使ってみると、不安だった煩わしさはほとんどない。

Bluetoothの接続は時々うまくいかないが、すんなりつながることがほとんどだ。
COCOAが終わったことにより常時Bluetoothのオンをやめ、イヤフォンをつなぐ前にBluetoothをオンにしていることがつながりやすさを高めているように思う。
聞き終わるときの操作は面倒だが、まあ慣れてしまえば大したことはない。
充電は数日に1回程度の頻度で済んでいて、こちらも困ることがない。

何より、コードがなくて快適である。
この快適さがワイヤレスだと2023年にようやく知った。
よって、確保したATH-CK330Sは、まだ箱から出してもいない。
なお、COCOAとは何か、について知りたい2030年ごろの読者は、調べてください。

これでまた1つ、過去の執着を捨て、現代人に近づいた。
Vodafone 802SHを買ってから、すでに17年である。
冒頭の文章は、「ショート丈のイヤフォンを愛用していた」と修正しよう。
なくなるものは、必然的になくなっていくものなのだ。

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2023-01-14 Sat.

無産

2023-01-14

さて、2022年の投資を振り返ろう。

まず、最初のトピックとして、国内株式のすべてを売却した。
NISAの非課税期間である5年が経過し、そのタイミングで手放した。
国内の企業で働き国内の市場を相手にしており、これ以上国内に対するリスクをとる必要がない、と考えた結果だ。
以前から進めていることであり、2022年ですべてのオぺレーションが終了した。
代替として、外国株式を購入した。

次に、NISAのロールオーバーの手続きを忘れた。
そのため、年末にロールオーバーを迎えた金融商品が、特定口座に移換された。
面倒だが、売却とNISA枠での購入、もしかしたら確定申告をする必要がある。

2019年に銀行窓口で苦労して購入した、固定金利3年物個人向け国債の償還があった。
銀行から電話がかかってきて、償還を知らされ、国債の新たな購入を勧められた。
ぜひとも引き受けたいと伝えると、通帳をもって窓口まで来てほしい、と言われた。
時間が取れるのが先になりそう、と告げると、平日の営業時間内ならネットでリモートでも受付可能とのこと。
先だって通帳を送付してもらう必要があり、封筒を送ると言われた。
時間が出来たらまた連絡すると返し、償還を迎え、今に至る。
本気なのかどうか、よくわからない。

例年通り、前年の余剰を24等分して、2週に1回外国株式インデックスファンドを購入した。
つまらないオペレーションであった。

成績は、年間では過去最大の損失に終わった。
損失額は、過去最大の年間利益額を上回った。
ベンチマークであるMSCI ACWIは年初来で約-20%であり、お察しいただきたい。
仕事をして対価を得、生活を送った結果、年間で120ドルの営業利益を確保した。
それに対し、投資損失は450ドルである。
期中にもっと大きな損失を記録したこともあった。
よく自暴自棄にならずに仕事を続けたものだ。

ところが、国内通貨に換算すると、そこまでの損失にはならない。
これはもちろん、円安のためである。
15,000円くらいの損失といえようか。
とはいえ、過去最大の損失である。
こういうことを言っていると、本当の損益額を言い当てられそうだが、まあいいか。

とにかく、金がない。
2023年も同様に、2週に1回5ドルずつ外国株式インデックスファンドを購入する。

投資については以上である。

以下、生活費について触れる。
生活費は、便宜上、家計と小遣いに分けている。

まず家計だが、光熱費の向上、物価高に苦しんだ。
それでも何とか予算内に収まるはずだったが、年末になって洗濯機が動かなくなり、買い替えた。
痛い出費だった。
実は、ブルーレイレコーダーの調子が悪く、ブロックノイズがよく出るし、録画が中断されることもある。
TVも挙動が変で、なぜか日本テレビからチャンネルを変えても、変わるまで10秒以上かかることがある。
この症状は日テレだけで起こり、最初は「また新しい日テレの施策か」と疑ったものだ。
2023年は、レコーダーとTVを買い替えることになるだろう。

小遣いは、旅行に行ったにもかかわらず、ほんの少し余った。
忘年会、決起集会、傷の舐めあい会などの不毛な慣行が一掃され、無駄なコストが減ったのが大きいのだろう。
大掛かりな調整や予約までして、パートタイムが調理している居酒屋のメシを摂取するのは体調に悪く、このことを広く訴えていきたい。
もちろん、物価高で食費に大きく影響が出たのだが、便利なアプリのおかげで週に1回マクドナルドに行くようになったし、また週に1回は昼食を抜いて道端のベンチで人の流れを傍観する、という気味の悪い習慣もできたので、それほど影響がなかった。
必要経費がカツカツで、特に衣服費には困った。
一方で、自分への投資にかける額が少なく、書籍の購入や人へのふるまいを怠った。

余った金は、次の年に購入するもののための予算にあてがう。
食費の余りは、トマトジュースでも買って飲み、自分の身体へ投じよう。
それでも残った金は、こちらも例年通り、KBCラジオ・チャリティー・ミュージックソンに寄付する。
なお、電子マネー決済率は、件数で88%、金額で85%であった。

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2023-01-08 Sun.

浮揚

2023-01-08

改めて、「第73回 紅白歌合戦」第2部を視聴。

第2部については、「いったい何に文句を言っているのか」「これを見ないでどうやって年を越すのだろう」という感想だ。
各方面への気遣いが感じられた。

2度目でも、「ジャンボリミッキー!」にはぶったまげた。
Vaundyが、よくできていた。
「白い雲のように」は、本来なら必要ないものだが、せめてもの救い、肥後さんに感謝。
back numberに納得。
工藤静香の歌のうまさに脱帽、フルートの大変さしばらくマネしていこう。
King & Princeの最後は残念、KREVA提供の曲はかっこいい。
あいみょんで、加山雄三で、Superflyで、藤井風で、そのあとに篠原涼子だから、よくやるな。
松任谷由実 with 荒井由実では、TVの前でありきたりなボケが口につく。
ここでも、橋本環奈の返しがいけていた。
Kinki Kidsでさえも、自分にとっては過ぎ去った後の時代であり、やっぱり広末涼子の登板を望む。
男闘呼組といい、第1部といい、流行っているのだろうか、需要もきっとあるのだろう。
コントの後のMISIAで、年越しを意識。

橋本環奈の司会を生で見て、芦田愛菜はどう思ったのだろう。
年明けにAimerはいらないことするな、とは率直に思った。

事情があっておせちを購入し、元日は「おもしろ荘」「爆笑ヒットパレード」「ブラタモリ×家族に乾杯」「ドリーム東西ネタ合戦」を見ながらビールを飲んで過ごした。
ひつじねいりがよい、と思ったのはシンプルに年を取ったせいだろう。
2日は「ツッコミ芸人総会」「スポーツ王」「笑いダネ」を見た。
サディスティック浜ちゃんが見られないのが残念で、水谷さんを使いすぎだろうと感じた。
3日は「出川軍vsさまぁ~ず軍」「笑いの殿堂」で過ごした。
前年と番組の内容がすっかり変わってしまった草野球だが、こちらも仕方ない。
「ゆく年くる年」と合わせて、「きつねダンスとはこういうものか」とようやく追いついた。

2,000円払って、「伝説の一日」の配信で、ダウンタウンの漫才を見た。
僕は、「普段から「DX」をやっている以上、漫才は当然現役であり、十分できる」と最初から思っていた。
購入はとても「しゃく」ではあったが、「お笑いファンである自分の経験を増やす」という効用を避けられなかった。
勝ち馬に乗るつもりはない、お笑いファンですから。

年末にFire TV Stick 4K MAXを購入し、TVで容易にNHKプラスを視聴できる環境が整った。
年末の太田夫妻のドキュメント、「72時間」のかしいかえん、年明けの「新春テレビ体操」、「たんけん ぼくのまち」、紅白ふりかえり特番などを見た。
「72時間」の吹石一恵さん以外の司会は、言葉を選ぶが、自分にはぴったり来なかった。
第1位がプレーパークというのも、幻想的というか、今もまだこんな感じかというあきらめを得た。
チョーさんの副音声は、まさに大人になった自分に語り掛けられているに違いなく、涙ぐんだ。
黒柳徹子をさらに尊敬し、キョンキョンに感心した、AI美空ひばりもやればいいのに。

休み中は、ビートたけし「巨頭会談」、山田邦子「生き抜く力」、渡辺正行「関東芸人のリーダー」を読んだ。
いつの間にか、講談社ではなく新潮社との仲があやしくなっているわけだが、総理大臣、検事総長、統合幕僚会議議長などと対談させているのだから、おそろしい。
正体のつかめぬ巨人・山田邦子、人の好さを見事に昇華させたリーダー。

4日から仕事。
午後に胸が苦しくなり、胸の前面に30分くらい圧迫を感じた。
心筋梗塞か肺血栓かと確信するが、調べても「野菜を食べましょう」という検索結果しか得られない。

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2023-01-01 Sun.

年人

2023-01-01

有村架純が可憐で、田中あいみが誰なのかよくわからないまま終えた12月30日。

それでも十分満足だったのに、橋本環奈の神々しさは衝撃的だった。
おもわず住宅情報館に駆け込もうとしかけたくらいだ。
歌も歌うし、「ジャンボリミッキー!」の踊りで飛び回るし、月並みだけど「優勝」としか言えない。
特にハプニングもなく、落ち着いた司会は、事前の評価を蹴散らしたことだろう。
とはいえ、ここまでとは。
優勝は、キャスティングか。

あとは、佐野元春の登場が高須クリニックのCMのようだったな、という記憶が残る。
このパートを見ているときに、前日の「歌える!青春のベストヒット!」を見忘れたことに気付いた。
こっちの番組に出演する方が適切だ。
時々「ももクロ歌合戦」の方ものぞいてみたが、大変そうだ。
ばんばんざいの「宵花火」が良い、「宵花火」というタイトルを除けば、と思った記憶がある。

さて、2023年、穏やかな晴天の下で迎えることができた。
2022年の途中から少しずつ続けてきた、いくつかの取り組みの定着を意識したい。
また、行政書士試験を受けて、合格ラインに掠るくらいの奮闘を目指す。

アウトプットは誰も求めていないのだから、おとなしく地道にインプットを続けることにする。
書籍と映画の膨大なウィッシュリストと真摯に向き合う。
家に閉じこもる生活もいい加減にやめにしたく、映画館やミュージアムに数回は足を運ぶ。
ライブも行きたいが、旅行は無理かもしれない。

自分の居場所などどこにもなく、ただ自分の中にのみ存在する。
周囲を尊重することを忘れず、限られた残り時間を資源化する。
過ぎ去った時間については記録し、振り返りに備える。
年末だと年明けのことを全く覚えていないので、振り返りは半年に1度としよう。

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