曇天の続き

Diary > 2024 > 04 | Calendar | RSS 1.0
2024-04-28 Sun.

豊饒

2024-04-28

どうしても、生のこだま・ひびきが観たい。

ウェブサイトで名前を検索すると、大木こだま・ひびきは東京の舞台に立つことはなく、大阪での公演ばかりが出てきた。

数か月ほど逡巡していたが、一念発起して大阪に観に行くことにした。
これも、多方面のご協力のおかげである、お土産を買ってくるからね。

大阪でのこだま・ひびきの出番は、結構ある。
日を選ぶついでに、どうせならあれも観たい、これも観たい、と欲が出てきた。
4月23日火曜のなんばグランド花月の舞台だと、かなり豪華なメンバーが出ることがわかった。
どうせなら、ミルクボーイが出演する11時からの公演がいい。
大阪に前泊しなければならないか、とまで思ったが、11時開演であれば、早朝に東京を出れば間に合いそうだ。
ホテル代ももったいないし、夜に東京を出て、翌日の開演まで大阪で何して過ごすわけでもないので、日帰りでやっつけることにした。

4月22日、NGKのウェブサイトを見て、思わず声を上げた。
明日、宮川大助・花子の出演が決まったとのこと。
NGKの本公演の出演は、2019年以来である。
ドキュメンタリーで花子さんの闘病の様子を見ている者としては、ほとんど奇跡であるような瞬間に立ち会うこととなった。

当日。
コンタクトレンズを付けるとともに、遠出となるので、眼鏡と充電器も持っていくことにした。
自宅を出て、電車に乗り、土岐麻子「TOUCH」を聴く。
7時、東京駅に到着。
東京駅から東海道新幹線に乗り、西を目指すのは2013年の年末以来。
これが初めてのスマートEXで、21日前までに割引価格で購入した。
新幹線が出発すると、隣席の男性はドトールで買ったサンドとコーヒーを広げている。
品川駅を過ぎたころ、僕は近所のセブンイレブンで買ったたまごサンドと、東京駅で買った500mlを2缶取り出す。
僕の座席はD席で、買う前にすごく悩んだけど、今日の僕は休暇だし、何よりとても重要な日なのだ。

新横浜駅を過ぎると、A、C、D、E席はほぼ埋まっている。
前もって成城石井で買った、北海道産ひとくちサーモン鮭とばを開ける。
聴いているラジオ番組に、街裏ぴんく出演。
恥を忍んで言うが、街裏ぴんくの嘘漫談の面白さが、僕にはまだわからない。
いい加減なことを言うのはとてもセンスがいることで、その選択が重要なことはわかっている。
その加減が難しく、ありきたりな嘘は興ざめだし、中途半端だと笑いにならない。
それがうまくいっているのかが、僕には判断がつかない。
一方で、番組でこれまでの経歴を語っていて、そのディテールまで話すのが面白い。
こういう細かいことまで言わないと気が済まないところが面白いところで、そこから入ればもっと理解できるのかもしれない。
「ぴんちゃん欣ちゃん」より、「武蔵小金井のサイゼリア」である。

続いて、「ビバリー昼ズ」に島崎和歌子が登場。
デビュー35周年とのことで、アイドル時代の話となる。
僕の世代は、まさに「島崎和歌子アイドル時代」を体験しており、小沢なつきの後に突然始まった「ちゅうかないぱねま!」に直撃された。
今見ると、ほとんど地域でネットされていないのに驚き、単に運がよかっただけかと気づく。
ついでながら、そこで斉木しげるの狂気に初めて触れ、柴田理恵のおばさんを知り、三軒茶屋という地名に興味を持った。
そして何より僕は、映画「ふたり」も観ているわけだから、歌がうまいのもかわいいのも、実経験として知っている。

YouTube Musicをランダム再生すると、井上陽水のゴールデンベストが選ばれる。
ところが再生を進めると、同名のベスト盤であるアリスの曲とごちゃごちゃになっている。
改めてシャッフルすると、moumoonの「FULLMOON LIVE TOUR 2012脳内ランドツアー」が再生される。
僕はこのアルバムが好きで、これを聴いてライブでのコールアンドレスポンスに恐怖を覚え、ライブというものにトラウマを抱くようになった。
特に、「HAPPY UNBIRTHDAY」がくだらなくて、初めてCMで聞いた時にはのけぞった。
「なんでもない日」を祝うディズニーからの流れだと知るのは、もう少し後。
ライブ盤であるはずなのに、一部のトラックがライブバージョンではないものに置き換わっている。
YouTube Musicがひもづけに失敗しているものと思う。

名古屋駅に着く前に、缶2本を片付けた。
関ケ原は曇り、京都駅で隣席の方は降りた。
そこからようやく車窓を見ることができ、大阪の景色を楽しむ。

新大阪駅に到着。
大阪は2012年以来、その時は「四代目おけいはん」で、弁天町の交通科学博物館に行った。
その時、大阪駅はすでに新しくなっていた。

御堂筋線乗り場に行く。
ポスターで万博のバス運転手を募集していて、「経験は生きる」のだそうだ。
きっとその保証はないだろうし、まるで戦前のポスターのようにも思える。
線路が新御堂筋に挟まれているのに感嘆している自分の様子からすると、新大阪駅から御堂筋線に乗るのは初めてのようだ。
近すぎて、隣の西中島南方駅が目視できるのにも驚く。
御堂筋線の車内は混んでいて、外国人旅行者と見受けられる人も多い。
扉に貼ってある広告には、ピンクの髪をした山之内すずが映っている。
大阪だと、彼女は何だかいきいきして見える。

なんば駅に到着。
今回は案内に従うことにして、2番出口から地上に出る。
どこに出たのかわからないので、とりあえずこっちかな、的な方向に行く。
店の窓にはどこも、やすえともこのステッカーが貼ってある。

方向を間違えたようで、地図で確認し、修正。
身構えつつ裏道を進んでいくと、NGKの裏に出た。
よしもとエンタメショップへと入る。

先日、前もってルミネtheよしもとに行き、この日のチケットを発券しておいた。
その時にショップを見て、お土産の「あたり」をつけてみた。
ただ、グッズと言っても、マユリカとか滝音とかで、僕が欲しいと思う村上ショージさんとか、Mr.オクレさんとか、トミーズ健さんとかのグッズは見つからなかった。
本場に行けば欲しいものがあるかも、と探すと、クリアファイルを見つけた。
サイズはA5で、漫才師のイラストが描かれている。
配るためのお土産として、博多華丸・大吉、中川家、タカアンドトシのクリアファイルを購入。

開演の時間が迫り、劇場の入口へと向かう。
今月は「一日座長制度」が設けられており、この日もたすきをかけた芸人が写真撮影に応じていた。
時間がないのでその前を素通りしようとしたが、芸人の顔を見て思わずのけぞり、「矢野・兵藤の矢野さんだ!」と声を出し、そのまま素通りした。

座席は、前から5列目の一番右端。
座ると、舞台がすぐそばである。
緊張感が高まる。

11時開演。
トップバッターは、ミルクボーイ。
ラジオ体操のネタで、出番は5分。
駒場さんの靴の感じも見ることができたし、内海さんが上手まで動いて目の前で「これやがな」とやってくれた。
5分はあっという間で、それがとても残念だったけど、後でその理由に思い当たることになる。

以下、ダイジェストとなるが、天才ピアニストは殺人事件のコントで、出番が短いながらのインパクトがあった。
ギャロップがすごくて、かつらのナンバリングのネタは見たことがあったが、生で見る迫力は全く違っていて、とんでもなくおもしろかった。
驚いたのがジャルジャルで、野球部のコントをしたのだが、芸歴の割にまだこんなくだらない小さなことを膨らますネタをしているのかと、感動してしまう。
西川きよし師匠の漫談は、どっしりと安定していて、わかりやすく隙のない笑いで、これもまいった。
きよし師匠の小走りに、どこまで元気で、僕は一体どこまで楽しませてもらえるのだろう、と申し訳ない気すらした。

で、今回の目的であった、大木こだま・ひびき。
期待通りと言うか、何をするかわかっていて、何度も見ているのに、待ち望んでいる自分がいる。
「来るか、来るか」という振りが丁寧に撒かれて、下からうねり上げるようにこだまさんが言い放ち、ひびきさんが天を仰ぐ。
「演芸」という言葉が実にしっくりくる。
呼んだら家に来てくれたのかもしれないが、満員の劇場で笑いの歓声に振り回されながら見るのが、当然いい。

そして、宮川大助・花子。
椅子が用意されての舞台であった。
舞台に立っているだけでもすごいことなのだが、どんな漫才になるのか、とても心配だった。
もちろん全盛期のような、花子さんのテンポの速いしゃべりはない。
でも、それが残念かと言うと、全く違うのだ。
花子さんが言葉を選びながらゆっくりと話し、時折テンポを外すように見えるのだが、そこへすっと大助さんが言葉を継いで、展開をつくっていく。
大助さんのしゃべりで進んでいくのかな、と思っていたら、絶妙な間で花子さんが言葉を入れてきて、観客が一斉に笑う。
大助さんの丁寧な地ならしがあって、花子さんが満を持して決めて、大助さんがアワアワする。
時間をかけて培われた芸と言うものはこんなにも味わい深いものか、と、書いている今も涙が出てくる。

トリは、オール阪神・巨人。
どれだけ舞台で漫才をしてきたか、想像もつかないが、観客はこの1回しか見ないわけであって、間違いなく最高峰の漫才であろう。
長くやっていただいたのに、そんなことを全然感じさせず、見終わったらくたくたになった。

これだけでは終わらない。
今日の新喜劇の座長は間寛平ゼネラルマネージャーであり、今日が公演初日である。
ミルクボーイのラジオで話題になっていた、やなぎ浩二師匠を初めて見て、そのたたずまいに神々しさすら覚えた。
寛平師匠がパワフルで、後先考えず予定していないところで脱いだりしたようである。
それ以上に、寛平さんが若手にチャンスをあげようとしているのがよくわかって、若手もうまくいかないところがあっても、しっかりフォローして成立させている。
新喜劇を生で見るのは3回目だが、今回は前の方の座席で見ていたのもあってか、ここまでの迫力があるものとは気づかなかった。

今日は、僕にとっての「伝説の一日」だった。

夢のような時間は過ぎ去り、放心状態でなんばの街へ出る。
終演予定時間を大きく超えていて、わなかを見つけたが、時間がないので先を急ぐ。
南へと下り、日本橋付近を歩く。
広い道に個性あふれる人たちが行き交い、なんとも愉快そうだが、金も面白みもない僕はすたすたと歩き去る。
恵美須町までやってきたが、すんでのところで電車が行ってしまった。
次の電車は30分後で、これを逃すと後の予定に影響が出そうなので、昼食をあきらめることにした。
新世界の方に行き、通天閣を見上げる。
通天閣付近は観光客相手の店が派手に営業しているのだが、一本道を入ると、たちまち緊張感が漂う。

再び恵美須町まで戻り、電車に乗る。
これから阪堺電車で、堺市へ向かう。

毎度のことだが、路面電車がある街がうらやましい。
北九州では交通事情もあり路面電車は廃止されたが、もう少し生き残れば、路面電車の価値が見直される時代になり、生まれ変わったものになっていたのかもしれないし、やはり道幅が狭いので淘汰されていたかもしれない。
とはいえ、この阪堺電車も今後のことはよくわからない。
実際30分間隔の運転では使い勝手がよくないし、それにあわせたような乗客の数である。

電車は表情豊かな街並みを抜け、住吉で乗り換え。
大和川を越え、大小路で下車。
堺市を訪れたのは、単に政令指定都市の行っていないところをつぶすためだけである。
これで残りは、相模原のことを考えなければ、新潟と浜松だけとなった。

ひとまずは市の中心部をめざし、歩く。
街の道路は碁盤の目状になっているらしく、交差点から脇道の先の方がよく見える。
国内にはいくつか「堺町」と称する地名が残っているが、そういえば小倉にも「堺町」がある。

堺市駅に到着。
ここから先も歩こうと思っていたが、さすがに疲れてきたし、雨も降ってきたので、バスで移動することにする。
駅の中にうどん屋があり、それが聞いたことのある名前だったので、入ることにした。
きつねうどんをいただいたが、思っていたのと違う。
僕が聞いたことがあったのは香川県の店であり、そちらはすでになくなってしまい、で、こちらは同じ屋号だが関係ない店らしい。
でも、安くておいしい。

駅から10分ほどバスに乗り、下車。
大仙陵古墳である。
いわゆる正面から眺めるのだが、参拝所があるだけで、目の前に広がるのは堀と森である。
古墳について紹介する施設が近くにあったらしいが、その時は気付かなかった。
また、歩いてそばを通り過ぎた堺市役所の高層部が展望施設になっていたらしく、そこから見れば大仙陵の形状が上から見えるようであった。
そんなことも知らず、雨も降ってきたので、堺の中心で「仁徳天皇陵、見ました!」と叫び、立ち去る。

古墳の周りを左回りに進んでいく。
意外にも、堀沿いの道路に民家が立ち並んでいる。
自宅の隣が大仙陵というのは、どういう気持ちになるのだろうか。
「住宅地に小山みたいのが見えるけど、古墳だったりして」というところの前に、やはり古墳を示す看板が立っていたりする。

三国ヶ丘駅に到着。
しばし駅の構造を眺めるが、カフェに立ち寄るほどの時間はなく、各駅停車をやり過ごし、南海電車の準急に乗る。
この時間だと、やはり高校生が多い。

心配になるほど駅を通過し、準急列車はなんば駅に到着。
大きな駅を見てみたいのだが、時間がないので、頭端式乗り場を進む。
来たときは御堂筋線に乗ったので、帰りは別の路線で、と四つ橋線の乗り場を目指す。
それがとても遠く、後で地図を見ると、案内に従って進んだ経路は、地下街を大きく迂回するものだった。
おいしそうな店が立ち並び、苦行のようだった。

四つ橋線に乗り、西梅田駅に到着。
そこから大阪駅へと入り、物好きが高じて、うめきた新駅の乗り場を目指す。
ほぼダンジョンみたいな通路を通り抜けて、乗り場に到着。
特急はるかが到着し、可動するフルスクリーンドアを見ることができた。
ただ、三国ヶ丘駅のアナウンスで他人事のように聞いた阪和線の遅れがこちらにも響いているらしく、電車の出発は少し遅れた。
この遅れで新大阪に着いたのも遅れ、結果的に、新大阪で食事をする時間も失った。

のぞみに乗り、缶を開け、名古屋駅で下車。
改札を出ずに、駅の乗り場できしめんを食べる、というのを1度やってみたかったのだ。
海老天きしめんが売り切れで、代わりに生卵が入ったきしめんをいただく。
なぜ平べったい形状をしているだけで、きしめんはおいしく感じられるのだろう、と子供のころからの疑問とともに、満喫する。
改札を出ずに2列車の予約ができるスマートEXは、本当にすごい。

大阪に行ったお土産は、うなぎパイ。
N700Sに乗る。
朝から6本目の缶で、さすがに疲れてきた。

スマートフォンでニュースを確認する。
大助・花子の舞台あり、寛平さんの座長公演ありで、今日のNGKの様子が記事に取り上げられていた。
そして、午後から生放送されたラジオ「ミルクポーイの火曜日やないか!」で、駒場さんが今日のNGKの舞台裏について触れていた。
大助・花子さんが復活されるとのことで、いつもとは違った感じで師匠がたが集まり、声を掛け合っていたのだそうだ。
その現場に立ち会えたことのうれしさについて駒場さんが語り、その話を聴けることがうれしい。
「舞台で窮地に立たされた相方を助けなければならない、決して見捨ててはならない」と、花子さんが駒場さんだけに諭したとのこと。

これまでの最遠日帰り記録は角館だが、今回はそれに次ぐ。
遠くに行ってもちゃんと宿泊できる、という恵まれた生活を過ごせているのだろう。
今回の移動で、東京から大阪に往復する新幹線だけで、30K円もかかることがわかった。
小倉への往復でも40K円だし、出張の機会のない、バーゲンセールで事前予約しておくタイプの僕は、大阪まで20K円くらいで往復できる行けるものと思っていた。
「あの人たち、30K円も経費つかって、大阪へ行ったり、東京に来たりしているのか」と、今後厳しい視線を投げそうになる。

Link
2024-04-20 Sat.

刻金

2024-04-20

今週は、久しぶりに「週5日勤務」した。
数年前から、「週休3日制」を自発的に断行している。
いつも実行できているわけではないが、振替休日があったり、攻めた形で休暇をとったりして、結構な頻度で「週休3日制」にしている。
この年齢で、休暇の完全消化をひそかにもくろんでいるのだから、よほど暇だし、誰からも期待されていないし、日の当たる場所を歩く顔がない。

2024年に入ってからは、これで2回目の「週5日勤務」となった。
今週も、仕事というより、いらぬ口出しばかりして、勢いで定義決めもしてしまい、新年度から地雷を仕込んでいる気になる。
忙しくて、疲れると、ろくでもない意思が姿を現す。

さて、自宅ネット環境の工事があった、ようだ。
以前から予告されていたのだが、工事日は告げられておらず、予告から数か月後の先日、新しい環境に切り替わったようで、突然ネットがつながらなくなった。
その日はもう遅かったので、接続をあきらめる。
芸能界の浮き沈みを傍観することのみが、僕に残された最後の慰みであり、それを果たすための映像閲覧が絶たれるのは、つらい。

休日、セットアップの時間を作る。
以前から無線LANルーターの様子がおかしく、接続が不安定になっていた。
事前に新たなルーターを確保していたものの、面倒がって交換を先延ばししていたが、これを機に換えることした。

今度のルーターは、Wi-Fi 6対応、WPA3対応、だそうで、これでまた一歩現代人に近づいた。
だが、持っている端末のほとんどが対応していない。
ネットのことは全くもって見失ってしまっており、自宅回線がいつIPv6に対応するのか、もうしているのか、設定を変える必要があるのか、何もかもわからない。

使わなくなったルーターは、リセットした。
調子が悪かったようには見えたものの、壊れたとまでは言い切れず、使えないわけではないのだろう。
Wi-Fi 5でもあるし、どこかで第2の人生を迎えられればいいのだが、活用されることなく終わるのかもしれない。
資源としての生まれ変わりを模索したい。

そういえば、先日買ったスマートフォンは5G対応で、OCNモバイルONEのサイトを調べてみると、申し込めば5Gが使えるようになるとわかった。
さっそく申し込むと、2時間くらいで5Gが使えるようになった。
都心でのつながりやすさが、少し改善されただろうか。
5Gオプションを選ぶと3Gが使えなくなるようで、これで突然の「さよならFOMA」となった。

モバイルSuicaでの決済ついでにdポイントを貯める習慣を身に着けることにした。
OCNアプリからdポイントアプリを起動できることを発見し、ついでにOCNアプリを閲覧するようにして、1日1ポイントの閲覧ポイントを貯めるようにした。
これで、dマガジン費用も捻出できることであろうし、週刊誌渉猟も進み、ゴシップ集めにも精が出る。
今後は、Tポイント、いやVポイントも貯めていこう。

本当に貧乏は嫌だし、それ以上に吝嗇な自分が情けない。
そして、dポイントのおサイフケータイ機能の使い道と利便性を、だれかちゃんと教えてほしい。

Link
2024-04-14 Sun.

驚時

2024-04-14

春は、出会いの季節である。

松下奈緒がナビゲーターを務める「Grand Seiko presents My Time My Story」を聴く。
番組が始まって半年、様々なゲストが出ているらしい。
1曲目は、ドラマ「恋愛戦略会議」の主題歌「きらりら feat. 山村隆太(flumpool)」。
おそらく、吉祥寺をテーマにしたいきもの的ゲゲゲソングなのであろう。
ドラマといい、歌詞といい、知らない世界ばかりだ。

ゲストは、田中麗奈さん。
娘との大切な時間について語っていた。
松下奈緒とは、ドラマ「猟奇的な彼女」での共演以来。
田中麗奈の方が年上であるシチュエーション、というのに時間の経過を感じる。
ドラマの「猟奇的な彼女」は見ていない。
ウィキペディアを見ると、視聴率の初回と以後の経緯が記されてあって、ちょっと震える。
その時の記憶がないのだが、もはや黒歴史的扱いにされていただろうか、とほんの少しだけ疑いを持つ。
TBSというのがあっても、坂元裕二脚本作品であるし、今更ながらParaviで見てみようかと思う。

西鉄天神大牟田線が開業100周年。
西日本新聞に特集記事がウェブサイトに載っていて、田中麗奈さんのインタビュー記事も掲載されている。
25年前の写真と現在の御尊影が並べて掲載されているのだが、どちらも美しく、時間の経過を感じさせないことに驚く。
タイトルに「西鉄天神大牟田線は「なっちゃん」への滑走路」とある。
田中麗奈さんのために西鉄天神大牟田線ができ、浜辺美波のために北陸新幹線ができた、といっても過言ではないだろう。

「ZIP」も見る。
金曜朝は気を抜いてしまいがちだし、TVを見る習慣もないため、初回は見逃してしまった。
今回初めて「ZIP」を見たが、番組のセットのありように意表を突かれた、まるでETVみたい。
どこかで読んだが、早朝ランニングを習慣としている田中麗奈さんにとって、番組に出ることはそれほど大変ではないのかもしれない。
田中麗奈さんのワイプ内うなずき姿を見ることで、その日の国中の生産性が倍増することであろう。
僕も、ビル・エヴァンスを聴き、「イパネマの娘」を聴いている。

「VRおじさんの初恋」も見ている。
田中麗奈さん出演予定だが、こちらはまだ出てきていない。
ただ、話の内容からして、おそらく出てなくても見ていたと思う。
見ていて、展開が怖くて仕方ない。
僕が思う「ファンタジー」そのものだし、十分に振りが効いていると思われ、来週からの現実との交錯を期待している。

Link
2024-04-06 Sat.

捕縛

2024-04-06

スマートフォンの電源ボタンを押しても、スリープが解除されず、反応がない。

かなり焦った。
操作を繰り返し試してみたら、何度目かでいつもの通り起動し、その後は何事もなかったように使えている。

このスマートフォンは、2020年11月ごろ購入した。
その前に使っていたスマートフォンは、旅先で起動できなくなり、突然フルリセットされてしまった。
かなり焦った、どころではなく、旅先だったこともあり手出しできることがほとんどなかった。
かろうじて、Googleアカウントにログインできる手段を持っていたのと、航空チケットのQRコードをプリントアウトしていたことで、最悪の事態は回避できた。
それでも、旅行先の天草で撮影した写真がバックアップできておらず、すべて失った。
﨑津教会とみぞか号は、僕の記憶の中でしか蘇らない。

後継機の検討に入り、有識者に薦められるまま、OPPO A73を発売直後に購入した。
色は、ネイビーブルー。
有機ELディスプレイで、保護ケースもついていて、値段も良心的で、何も問題なかった。
Color OSに不安があったものの、これまで使っていて困ったことはない。

とはいえ、前回端末に上記の事象があったので、いくら困ってなくても不穏な動きは見逃せない。
約3年半使っていることもあり、普段の自分としては早い動きだが、「買い替え時」と判断した。

ちょうど「買え」と言わんばかりに、OPPO A79が発売された。

スペックを見て、特に問題ないと思ったが、念のため家電量販店に行き、情報収集。
「お手伝いできることがあれば」と販売スタッフが近づいてきて、「スマートフォンの買い替えを考えています」とアドバイスをお願いする。
「どのようなものを」と聞かれるので、「ゲームもしない、カメラも使わない、動画も見ない、SNSはおろか、LINEも使わない、メールはアルゴリズムが送ってくれるものだけ、ウェブでお笑い情報を集めるくらい、コストパフォーマンス重視」と答える。
そしてOPPO A79を指さし、「おおよそこの辺で考えているのだけど」と促し、他の機種の紹介を期待した。
でも、スタッフの反応は特にない。
しばらく黙っていると、「ちなみに、回線は何を使っているのですか」と尋ねられたので、(やや強めに)「今回、回線を変更することは一切考えていない」と答えた。
そうすると、スタッフは何も言うことなく離れていった。

こういうスタッフもごくまれにいて、もはや説明を受けている方が商品知識が豊富なのではないか、と錯覚することすらある。
実際は、適切なアドバイスをしてくれるスタッフがほとんどで、以前OPPOを薦めてくれたのも店のスタッフの方だった。
ある時は、「何を使っていますか」「OPPOのA73」「回線は」「OCNモバイルONE」「今の使い方でそれだったら、お客様には何も言うことはないです」というやりとりをしたことがある。
この先、このようなやり取りがあるかを考えると、不安である。

今回、スタッフのアドバイスが役に立つことはなかったが、シャオミ、ZTEあたりも候補には上がったものの、頼りにしている身近な有識者のおすすめもあって、OPPO A79を買った。
色は、グローグリーン。
値段は、30K円に届きそうな程度。
これまで、「スマートフォンは20K台前半で手に入れば」と思っていたのだが、もうそんな時代ではないらしい。

A73とスペックを比べてみよう。

ディスプレイの解像度は変わらず、LCDになった。
大きさもほぼ変わらず、少し重くなった。
ストレージが128GBで倍増した(ROMって何だ?)。
メモリは4GBで、ブーストもできるらしい。
アウトカメラの画素数は増え、インカメラの画素数は減った。
CPUはオクタコアで、周波数を見れば少し上がっていた。
バッテリー容量が5,000mAhと大きく、33W急速充電ができる。
指紋認証がディスプレイ下部から側面のスイッチに変わった。
5Gに対応するようになった。
保護ケースが付属しなくなったので、別売で買った。

ほとんど変わらないし、何なら下がったスペックもある。
スマートフォンの機種変更で心躍るようなことは、もうないのだろうか。

実際、機種の引っ越しのことを考えると、気が滅入る。
Googleアカウントを入力、自宅の無線LAN(もしかしたらBluetoothだったか)を通じれば、設定の引継ぎをある程度してくれた。
これにかなり助けられているはずだが、アプリのログインのやり直しは30個くらいやった気がする。
最も面倒だったのは銀行口座アプリで、そのうちの1つは電話の手続きを要した。
銀行口座アプリは入れたくないものの、最近の認証はアプリがないとダメで、やむを得ず入れた経緯があったのだが、やはり面倒なことになった。
銀行の電話応対は、行員の方というわけではないかもしれないが、声の感じから察するに、アプリの再登録の仕方を説明するような数奇な人生になるとは思いもよらなかったのではないか。
その後も1か月くらい並行稼働して様子を見て、一通りの引継ぎはできたと思うが、まだ不安。

今回の機種変更のハイライトは、おサイフケータイである。
僕にとって初めてのおサイフケータイ対応スマートフォンとなった。
厳密にいうと、父が十数年前に放棄し受け継いだスマートフォンがおサイフケータイ対応であったが、SIMを入れていなくて使えなかった。

これまで、おサイフケータイ対応機種を選んでこなかったのは、価格面もあるが、それ以前に使うまでの必要性を見出せなかったからだ。
僕にとって使う頻度が最も多そうなのはモバイルSuicaだが、毎回スマートフォンを持ち出して決済や改札通過するよりも、プラスティックカードを格納しているカードケースの出し入れの方がずっと楽だし、端末落下などの事故も起こしたくないと思っていたからだ。
これまで「モバイルSuicaにしておいた方がよかった」と思ったのは、Suicaエリア外へ行ったときだけだ。
エリア外ではオートチャージができないので、やむを得ず事前にプラスティックカード2枚に最大限のチャージをし持ち回る、という惨めな努力をしてきたのだ。

今回はモバイルSuicaを使い始めることにした。
ターゲットとしている価格帯に、おサイフケータイ対応機種が出てきたこともある。
何より、定期券のポイント還元が見逃せない。
郊外に住んでいることで、都心在住の人間に蔑まされているような被害妄想に苦しめられ、度肝を抜くほど定期券額を払っている。
その僕にとって、このポイント還元は「本当にこれでいいのか」というほどの還元率だ。
実際、還元率を見たときに、少し高くてもおサイフケータイが使える機種を選択肢に入れようかと検討していたくらいだ。
それにしても、年金保険料はともかく、健康保険料と介護保険料の算定に通勤手当を加えることには、この際ついでに憤慨しておきたい。

実は、改札前で端末を出すのを面倒に思い、スマートウォッチの購入も検討した。
でも、現状ではAndroidで定期券に対応しているスマートウォッチはないようだ。
不要なガジェットを手首に巻きつけずに済んだ、と受け止めるべきだろう。

結局、モバイルSuicaとビュースイカの2つを使い分け、おおよそ以下のような使い方に落ち着いてきた。

JR改札では、モバイルSuicaをかざす。
定期券が載っているし、定期券外はポイントが貯まる。
JR以外の改札は、カードケースに格納したビュースイカをかざす。
これで、オートチャージを試みる。
普段の買い物は、ビュースイカで決済する。
上記したとおり、カードケースを出し入れする方が便利だからだ。
ただ、スマートフォンに入れているポイントアプリの対象店である場合、アプリを提示して、モバイルSuicaで決済する。
これまで、ポイントアプリを提示するのが億劫で、プラスティックカードのSuica決済だけで済ませてきたのだが、端末を差し出すついでにアプリを起動すればポイントを貯められる。
これでdポイントのことを思い出すようになった。
Suica決済ができなければ、PayPayカードのVISAタッチ決済、以下、ビューカード決済、PayPay決済、現金、皿洗い、食い逃げ、他人の銀行口座から拝借、開き直って借金肩代わりを依頼、という順番で手段を繰り出す。

これで、少しは現代人ぽくなった。
一方で、モバイルSuicaという厄介なものに捕らえられた、という気持ちは強い。
今後のスマートフォンの機種変更の際には、おサイフケータイ搭載機種であることが条件になる。
Suicaの販売も制限されている現状、Felica搭載機種がいつまでも安価に手に入るものかと、不安になる。
もっとも、本当に捕らえられているのは僕ではなく、この国の業界ではないかと思う。
何より、スマートフォンを買った1週間後、同じ店で3K円値下げしていたことには、ご立腹。

Link
Diary > 2024 > 04 | Calendar | RSS 1.0