壁板
ウエストミンスターの鐘が鳴る…。
もはや完成形であり、様式美であり、普遍性すら手に入れた、とまで考えていた。
50周年など、単なる通過点に過ぎない。
「紅白歌合戦」が終わる、「サザエさん」が終わる、「皇室アルバム」が終わる、「真珠の小箱」が終わる…、終わったのか、それはいいとして、そういうことがあったとしても、この番組は終わらないと思っていた。
番組が終わるというのは、「官報」をやめますとか、気象の観測をやめますとか、そういうレベルの話だと考えていた。
だからこそ、「東京マガジン」の地上波放送が終わるときに、余裕をこいて「やっとかよ」と思ったのだ。
もしこれがCOVID-19に起因しているのなら、ウイルスに殺意を覚えるのは2度目である。
「タレント大会が盛り上がなかったのが原因」などという、「あなたは一体何十年見続けたのですか」とひざ詰めでうかがいたい論調も見かけたが、解答者のパーソナリティがいかなるものであっても成立する、パーソナリティは本人でも司会者でもなくゲームによって引き出されてしまう、というのが、この番組の恐ろしい特徴であったのだから、捨ておきたい。
さすがに、「フライト・トゥ・パリ」をBGMに「宮古島の旅」までは仕方ないとしても、「2泊3日」は擁護できなかったな。
そして誰か、沢木美佳子さんのコメントを取ってきてほしい。