曇天の続き

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2022-10-30 Sun.

管付

2022-10-30

健康診断を受診。

今回は、大枚をはたいて、胃の内視鏡検査を受けることにした。
実は時々、数日にわたりみぞおちが痛むことがあり、スキルス性胃がんだと信じている。

体重は変わらないが、腹囲は少し減った。
視力も聴力も衰えはない。
暗闇の腹部エコーも耐え抜いた。

最後に、内視鏡検査。
これが初めての内視鏡検査である。
内容の詳細をよく知らず、凍らせた麻酔を口の中で溶かし、言われるがままに寝転がった。
口に管を入れられて、やっと後悔した。

これは、拷問である。
こんなに苦しいことを事前に知っていたら、絶対にやらなかったであろう。
起き上がってでも中断させたかったが、周囲の人たちを信じて我慢した。
苦しみを与える相手を信じるしかできない状況は、洗脳にうってつけだ。

検査が終わった。
担当医から説明を受ける。
ポリープが10個くらいあって、逆流性食道炎もあるが、処置は必要ない。
今後も2年に1度くらいは検査を受けた方がいい。

スキルス性胃がんは見つからなかった。
見つからないからこそのスキルス性胃がんなのだが。

この健康診断で、大きな病気が見つかるものなのだろうか。
いや、大きな病気につながる前に、数値を見て自分を戒めることを促されているのだろう。

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2022-10-20 Thu.

衝突

2022-10-20

英語のリスニングが、どうもできない。
その場で何を言っているのかもわからないのもあるが、前に何を言っていたのか覚えられなくなっているのもある。
記憶にすがりついて仕事をすることをやめてしまったし、どうやったら記憶力が増強されるのか。
そもそも、記憶とはどうやってできるものなのだろうか。

最近は、英検5級のリスニングを試みている。
それすら怪しい。

実は、普段の会話の聞き取りすら苦手である。
何を話しているかわからない時があり、そのことに相手にも気づいているかもしれない。
突き詰めれば、人が言っていることに興味がないのだと思う。
国語のリスニングテストがなくてよかった。

でも、さすがにそれはまずいのだろう。

誰だか覚えていないが(また、忘れている)、あるスポーツ選手が引退後のセカンドキャリアのために勉強を始め、まずはポッドキャストでNHKニュースを聞いているのだそうだ。
これはいいことを聞いたと思い、自分も始めることにした。

聞き始めた最初のニュースが、仲本工事の訃報であった。

事態がそこまで深刻だとは思っておらず、全く予期していなかった。
朝から、打ちのめされた。

ここでも、また感謝しかない。
それにしても、週刊誌の記事もあったし、最期にこんなのはないよ。

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2022-10-15 Sat.

内規

2022-10-15

「トウキョウソナタ」を観た。

時代に流される小市民。
これこそ、僕が知る、僕が映画を熱心に見ていた頃の、香川照之に割り当てられるのが適任の役である。
香川照之であったからこそ、映画として円滑に成立した、とさえ言いたい。
かといって、これについてはもう映画はできているのだから、昨今の事情については特に残念でもない。
自分の身を引き締めるのみである。
また、津田寛治との会話など、しびれる。

教室のシーンが現れた時、教師役の声がしてきて、それを聞いただけでは誰だかわからないものの「とてもうまい」と感じた。
少し進んで、それが児嶋一哉であることがわかる。
見進めていって、「これは、児嶋一哉は俳優として重宝されるわけだ」と納得した。
役を受け入れることに何の躊躇も見えないし、その役を通じて本人がどう見えるかなどまったく気にしているように見えない。
「俳優は本業ではない」ということが、演技をストレートにさせているのだろうか。

役所広司が出てきて、「ガイアの夜明け」で磨いた芝居が結実しているような演技だった。
多分悪い影響が出ているのではなく、そういう演出だったのだろう。

外国の出来事がTVニュースを通じて知らせるところなど、「ニンゲン合格」を彷彿とさせる。
とても満足である。

ところで今回、「トウキョウソナタ」をamazonプライムビデオで見た。
550円かかった。
PCで再生したが、外付けのモニタでは画質がHDにならない。
以前から、POWER DVDでブルーレイディスクを再生しても、HDCPがどうとかで、外付けモニタの再生ができない。
それと同じ原因だろうか。

この場合、どこに尋ねればいいのだろう。
こっちは550円払ったのに。

とりあえず、HDMIケーブルを新品に交換したが、状況は変わらない。
モニタの製造元に事情を説明したら、モニタはHDCPに対応しているので、ブルーレイレコーダーにつないで確認しろ、とのこと。
想定通りブルーレイレコーダーでは問題が生じないので、その旨を伝えたが、それで手詰まりである。
後でわかったのは、amazonプライムビデオをブラウザで再生するのが良くないようで、Windowsアプリ版のプライムビデオだとHDで再生できた。
また、PCをTVにつないでPOWER DVDでブルーレイディスクを再生するとTVで見ることができるのだが、そのあともう一度モニタにつないでみると、再生できる。

デジタル時代になり、この「相性問題」にはときどき悩まされるし、その場合どこも改善をしてくれない。
規格の対応が進むのを、気長に待つしかない。

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2022-10-07 Fri.

貧視

2022-10-07

各駅停車は中野どまり。

寒い。
後続の三鷹行きを待つが、遅れているらしい。
こんなことなら手間を惜しまず快速に乗り換えればよかった。

吉祥寺は、つい先日も来ていて、その時は京王線から井の頭線に乗ってきた。
笹塚や千歳烏山に止まる特急に驚き、アートマンアートマン明大前にやられた。
その前に吉祥寺に来たのは、4年前になる。

アトレ吉祥寺を通り抜け、高架下から傘をさし、冷たい雨に濡れ、ラーメン屋に到着。
張り紙を見ると、建物老朽化のため、今月で閉店とのこと。
この店に初めて来たのは四半世紀前で、直近だと20年くらい来ていなかったのではないだろうか。
ラーメンと大きな餃子を食べる。
店内には、ピアノジャズのBGM。

カレー屋の前を通り、タワーレコードがあったような通りを抜け、東急横からダイヤ街、サンロードを進む。
メンチカツを買い求める列は今も続き、店の並びの変化にはまるで気づかない。
まだ残っている店を目にすると過去の思い出、それも金がなかったことばかりを思い出す。
今だって金はないし、それに加え何にも興味を持てなくなってきている。
パルコブックセンターもWAVEもない。
暗い気持ちが加速して、眼鏡店に到着。

劣化には抗えず、眼鏡をかけたままで近づけた小さな文字にピントが合わなくなった。
本を読んでも内容が頭に入ってこないのは、目が悪くなったのか、頭が悪くなったのか。
先日訪れたのはその相談で、検査の結果、近視の度は進んでいないものの、やはり近くの視力に難があり、遠近両用レンズを進められた。
抵抗する必要もない。

そして、10日後であるこの日に再訪し、できあがった眼鏡を受け取った。
神経質なオーダーに応えてもらい、掛け心地を何度も調整してもらう。

あまりにも寒いので、もう帰ることにした。
せっかく吉祥寺まで来たのだが、そもそも受け入れてくれる場所もないし、割り入るほどの活力も最初からない。
またしばらく、吉祥寺を訪れることはないのだろう。

新しい眼鏡をかけて本を読むが、改善具合がよくわからない。
一方でこれまでの眼鏡をかけて本を見てみると、ちょっとめまいがしてくる。

近くもぼやける、遠くなんてほとんどはっきりしない、まるで水槽の中の視界のようだ。
こんな状態で生きていていいのだろうか。
目は障害があることがはっきりとわかるのだが、他の箇所だってきっといかれているに違いなく、それに気づくことすらできない。

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