曇天の続き

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2023-01-27 Fri.

済度

2023-01-27

毎日、入浴の前に、体重を測っている。

自宅にある体重計は、デジタル式のものである。
まず、ボタンを足で押して、表示をリセットする。
体重計に乗る。
数字が変わり、やがて表示が点滅するのを確認し、体重計から降りて、表示部に目を近づける。
乗ったままだと、数字が点滅していることだけは変わるが、数値を読み取ることはできない。
そう、体重を測るときは、全裸であり裸眼なのだ。

子どものころ、実家にあった体重計は、計器が回転盤でできたばねばかりだった。
体重計に乗れば計器が回り、針が指した回転盤上の目盛りが体重を表す。
体重計を降りれば元に戻る。

幼少期は問題なかったが、今の僕は近眼で、しかも背も伸びているので、きっと表示を判別できないだろう。
たとえ眼鏡をかけていたとしても、視力が低くて、見えていないかもしれない。

昔の人は、どのようにして自宅で体重を測っていたのだろう。
体重計の上でしゃがんでいたのだろうか。

思いついたのは、体重を声で知らせてくれる体重計だ。
祖父の家には結果を音声で知らせてくれる血圧計があり、音声を発するようにするのは技術的には難しくはないはずだ。
しかしながら、体重を読み上げられたくない人が多いだろうから、きっと売れない。
さすがの僕であっても、これくらいの機微くらい思い図ることができる。

だからこそ、病院や学校や銭湯に置いてあった体重計は、見やすいように回転盤が目の高さにあったのだ。
そういうことにようやく気付いた。

ところで、デジタル式の体重計でどのようにして体重を測定しているのだろうか。
図鑑を読んでいて最近知ったのだが、体重計に乗ることによって、金属がたわみ、そのたわみを抵抗値として電気的に探知し、体重を割り出しているのだという。
僕は普段、プログラミングの条件分岐の世界に生きていて、物のことを全く考えなくても仕事を進められるため、こういうことを聞くと「よく考えられているな、とても自分にではできない」と情けなくなる。

で、風呂に入る。
浴室には、洗顔料が置いてある。
僕は10年以上Doveを愛用しており、おかげで素肌ぷるっぷるである。
残り少なくなってきたので買い置きをを出すと、パッケージに「10%増量」と記してある。
この商品は「時々10%増量しているな」という感覚があるが、ほんの少しうれしい、というくらいにしか思わない。
購買行動を変えることもないし、そもそもDoveがいったいいくらで売られているかも記憶にない。
なくなりそうになったらドラッグストアに行き、値札を見て「こんなに高かったか」と思うが他の選択肢も検討せず買い、そしてすぐに値段を忘れる。
これを毎回繰り返している。
何を狙って「10%増量」しているのか、僕にはよくわからない。
きっと次に買うまでの間隔が少し伸びているはずだし、それで少し助かっているのだろう。
そして、肌の調子は良好に保たれる。

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