望月
誰もがみんな、「心の中の「銀座ジュエリーマキ」」を持っているはずだ。
僕であれば、やはり「銀座ジュエリーマキ 松屋レディス4階」であろう。
あるいは、「天神コア 地下1階」かもしれない。
いつかはここでペンダントでも買って、中洲へと繰り出すものなのだろう、と夢見て、大人になるのを心待ちにしていた。
もし、「マイ・ホーム・銀座ジュエリーマキ」を思い出せないのなら、ぜひともウィキペディアを開いてほしい。
そこには、各地のCMで報じられていた「銀座ジュエリーマキ」がリストとして並んでいる。
こんなにくだらないリストはなかなかなく、顔も知らない偉大な貢献者に感心してしまった。
多感な時期の僕は、「銀座ジュエリーマキ」のCMを、当然「音楽番組」と認識していた。
ヒットした曲が流れるのではなく、これからヒットすることを宿命づけられた曲が流れる、最新の音楽シーンを教えてくれる番組だ。
この番組を見るために内包番組である「NNNきょうの出来事」を見ていた、といっても、過言ではない、決して「EXテレビ」や「トゥナイト2」が始まるまでの時間つぶしではない。
僕の「心の中の「銀座ジュエリーマキ」の曲」と言えば、意外にも五輪真弓の「時の流れに〜鳥になれ〜」である。
というか、この曲、「銀座ジュエリーマキ」で知ったのか。
「銀座ジュエリーマキ」の曲のリストも、ウィキペディアにある。
くだらなすぎて、言葉を失う。
本当に感謝をささげたい。
他に覚えているのは、「桃色吐息」、「ロンリー・チャップリン」、「Woman」、「BIG WAVEやってきた」、「だまってないで」、「VIRGIN BEAT」、「masquerade」、「恋心」などなど。
こういうことで動画サイトを見始めたら、簡単に一生が終わる。
「「男」」など、まさに「銀座じゅわいよ・くちゅーるマキ」を代表する一曲であろう。
「GET DOWN, GET DOWN, GET DOWN」も、たぶんこのCMで知った。
このCMか、もしくは「BABY MAYBE」くらいから、ICEのことを知り、聞き始めたのだと思う。
本日、ICEデビュー30周年を前に、デビュー前の未発表音源を収録したアナログレコード盤「ICE Early Years [1990-1992]」が発売された。
Yahooアプリに、国岡真由美とスタッフのインタビューをまとめた記事が出てきて、そこに寄せられたコメントを見てうれしくなる。
先行配信されている2曲を聞く。
まあよく残っていたし、よく発売まで至ったなと感謝した。
結実を知っている身で聞く「Make Me Your Baby」は、進化を遂げる前の試行を追体験できるようで、楽しい。
CDよりレコードの売り上げの方が多い、という昨今の事情を聞いた気もするが、僕としてはCDでも発売してほしい、配信でももちろん構わない。
月額500円で「ICEサブスク」なんてあれば、絶対に契約するのだが。
7日には、CROSS FMの栗田善次郎の番組「URBAN DUSK」に国岡真由美がコメントを寄せていたそうで、今日気づいてradikoタイムフリーで配信終了ギリギリで聞けた。
CROSS FMを聞くのは約20年ぶり、栗田善次郎の声を聴くのは初めて。
番組内の国岡さんのコメントによると、番組コンセプトの「チルアウト」に応えてシャーデーの曲をかけ、2023年はフルメンバーで活動することも計画している(spritがともにあるとしての「フルメンバー」)。
2019年のライブを思い出すだけで満足に思っているものの、これを聞いてしまうとやはり「来年どうしようか」と悩む。