曇天の続き

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2023-06-01 Thu.

果実

2023-06-01

東京駅。
朝から缶ビールを2本買っても、何も躊躇することがなくなってしまった。
汚れてしまったものか、成長というのか、終焉がふさわしいか。

生きていて、好きなことはほとんどない。
数少ない気休めの1つが、普通グリーン車に乗って、車窓を眺めながらビールを飲むことだ。
新幹線や特急でもいいのだが、普通グリーン車は安くて気軽だ。
できれば、東海道線がいい。
スーツ氏が紹介していたが、グリーン車とライナーを乗り継いで、1日かけて大阪まで行くのも、きっと楽しめると思う、ビールがあれば。
北へ向かうのは気が引けるし、東へ向かうと戻れなくなる気がする。

今日もグリーン車両の2階へ。
下りの列車は空いている。
ここは東京駅である。

「めぐみのラジオ」では、パーソナリティが「オードリーのオールナイトニッポン」を熱く語っている。
品川と大井町の周辺がまだまだ開発を続けていることにうんざりし、多摩川を渡るころに、缶を開ける。
川崎、横浜と過ぎていき、パカパカと缶を空け、戸塚駅で降りる。
いちかばちかで階段を上ると、そこにコンビニエンスストアがあった。
どうやら、ついているようだ。
ビールを1本買い足す。

東海道線の列車で追い抜いた横須賀線の列車がやってくる。
グリーン車両の2階に上り、缶を開ける。
大船の跨線橋でぐるぐる目を回し、列車は三浦半島へと進む。
改めてみると、車窓のあちこちに、ぽこぽことした小山が見える。
「緑豊かであるな」と思ったら、トンネルに入る。

酩酊している間に逗子で切り離し、田浦駅で横穴を見て、横須賀駅で下車。
確かにプラットフォームと改札の間には階段がない。
立派な駅舎を眺め、海の方へと歩く。

ヴェルニー記念館で、しばし学習。
発電などをしてみた。
艦船を眺めながら、ヴェルニー公園を散策。
ティボディエ邸のスタッフから、ミウラ折りされた観光地図を手渡された。

コースカベイサイドストアーズをひやかす。
暮らしている人たちには、こういうのは必要だろう。
道を渡り、どぶ板通りを歩き、駅の近くまで来たら方向を変え、基地と大学と高校のそばを通り、三笠公園に到着。
売店で、妹へのお土産として、国際信号旗のマスキングテープを購入。
三笠の見学はせず、公園内を散歩。
向こうに見えるのが、基地内のマクドナルドなのだろう。
雲梯にぶら下がると、左の肩と腕に激痛が走る。
近くからは、猿島と北九州への航路があるようだ。

駅方面に戻り、さいか屋百貨店を物色。
デパートだが、今はいろんなテナントが入っているらしい。
三笠ビル商店街の建物がおもしろい。
その当時にその場にいたらどう思うかはわからないが、今となっては突拍子もないことが実現する過去に思いをはせる。

餃子の王将に入店。
少し混んでいたが、昼休みが終わっていたので、次第に客はいなくなっていった。
餃子にビール、グレープフルーツサワー、紹興酒を飲む。

横須賀中央駅の裏にそびえる丘を上る。
細い路地を抜け、丘の上の横須賀市自然・人文博物館を見学。
たぶん、自然と人文を見たのだと思う、なにせ、ここまで飲んできた本数すら数えられないのだ。

平和中央公園に行き、途中でコーラを買って、眺めの良いところに座る。
大きな船を小さな船が引っ張り、大きな船の向きが変わるのを眺めていた。

道に迷い、丘を下り、駅に戻る。
安心の快特がやってきたので、都心へ戻る。
接近メロディを確認するのを忘れた。

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