曇天の続き

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2009-07-12 Sun.

警戒

2009-07-12

土曜、昼。
自宅のアパートで「バラエティー生活笑百科」を見て、「辻本さんに対する仁鶴師匠のいらい方が、ひときわたまらんなー」と独りごちていた。

外がなにやら騒がしい。
複数の人が話している声がする。
「不動産業の人が入居希望者を案内しているのかしら」と推測した。

しばらくして、玄関のチャイムが鳴る。
なんだ、勧誘だったのかよ。

インターホンで応対する。
「はい」
「わたくし、○○の××と申します。今日は△△のマンションのご紹介にうかがいました。チラシと名刺を受け取っていただきませんでしょうか」と女性の声。
「暑い中ご苦労様です。我が家は引っ越したばかりなのでお断りしております。わざわざお越しいただいたのにすみません」と丁重にお断りする。

「わたくし4月に入社した新入社員でして、研修の一環としてアンケートをお願いしております。恐れ入りますが少々出ていただけませんでしょうか」と一押ししてくる。

そういえば、玄関に挟んであったマンションのチラシの1つに、生年月日や出身、自身の特徴などのプロフィールを掲載した、新入社員感を前面に押し出している内容のやつがあった。
さすが若い世代、個人情報の考え方が違う。
そのチラシを僕は一読し、「ケシポン」で新入社員のプロフィールを消して、リサイクルに速攻で回した。
僕は地球に優しく、個人情報の漏洩に厳しいのだ。

「そうですか。重ねて申し訳ないのですが(「バラエティー生活笑百科」を見ているので)時間がありません。失礼します」
そういって、僕はインターホンの受話器を置いた。

以前、マンションの勧誘電話に杉下右京のモノマネで対応した。
そんな僕ではあるが、この土曜の出来事について、いろいろ言いたいこともあるし、注意しなければならないと自覚したこともたくさんある。
でも、この場で言いたいのは、土曜の昼にマンションの営業のために家庭を訪問する新入社員の彼女が、大阪出身にもかかわらず「バラエティー生活笑百科」を見ないで仕事をしているのは、実に殊勝なことだ、ということだけである。
ふるさとで案じているかもしれない彼女のご両親にぜひともお伝えしたい。

いや、若い世代なのだから、もしかしたらNHKオンデマンドで「バラエティー生活笑百科」を視聴しているのかもしれないな。

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