水食
映画「死に花」を視聴。
いつ、どういう理由でこの映画をウィッシュリストに入れたか、覚えていない。
レンタルDVDが配送されてきたので、見てみることにした。
始まりは、実に不穏。
ストーリー上なぜ星野真里が出てくるのか、星野真里にそんな格好させたのか、その辺は事情があると推察。
2004年作品で、撮影時にベテランといえる俳優が次々に出てくる。
映画監督という職業に就かなくてよかった、と安堵する。
とても、自分の責任で俳優を動かす仕事はできない。
一方、僕はITエンジニアという職業を選んだ。
アーキテクチャを選んだり設計したりして、不本意ながら利用者の方向性を制御する羽目になっている。
それでも、ITエンジニアがいじるのはコードであり、人を直接に動かそうとするシーンは少ない。
確かに、コンピュータが言うことを聞かず、必要以上の時間を費やすことはある。
でも、この時代において、その原因のほとんどは、自分が出した命令の拙さにある。
筋の通ったことを言えば、コンピュータは話を聞いてくれる。
サーバのご機嫌をうかがう必要は、(あまり)ない。
映画監督と比べれば、ITエンジニアは気楽なものだ。
話は進んで、森繁久彌が出てくる。
役として白寿を祝われた森繁は、ほとんどしゃべらない。
遺影の藤岡琢也がピアノを弾き、北村英治カルテットの演奏で、高齢者がダンスする。
ある種の映画によくある、右から写される俳優のワンショットがところどころ差し込まれる。
この辺りで、僕は頭を抱えた。
ただ、そのあとは展開があって、終盤に差し掛かるまで時間を気にすることはなかった。
話の終わらせ方が非現実的で、「そばを通っていた車は、変化に気づかないのか」「ルパンでもこんな話あるか」などとは簡単に言える。
でも、これは映画だし、往年の俳優が顔をそろえているのだから、荒唐無稽であっても成立していると思う。
もっとも、これが洋画だったら、事情が分からずもう少し文句を言うかもしれない。
原作小説が同様の感じだったら、読まないだろう。
結局、おもしろかった。
監督の名前で映画を評するのは好ましくないが、やはり名前は信じていいのだろう。
映画のシーンに感化され、早速、冷蔵庫に缶を詰め込む。
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