練習
2012-04-30
連休中に、ブランデーを買った。
人生で初めての試みだ。
ブランデーを買おうとしてわかったことは、スーパーマーケットの酒売り場でブランデーを買うことはとても難しい、ということだ。
まず、ブランデーを置いているスーパーが少ない。
ケーキ作りに使うようなブランデーは売っていても、飲む用のものはない場合が多い。
置いてあったとしても、棚の下段の端に、2種類ほどの商品があるだけ。
どちらの商品もサントリーがかんでいる。
サントリー不買運動を個人的に20年以上続けている僕には、手が出せない。
スーパーで買うことはあきらめて、量販店へ行く。
種類は豊富に揃っているが、銘柄などの知識は僕にはない。
とりあえず、1,000円くらいのものを買う。
ついでに、ナッツも購入する。
自宅にはブランデーグラスがないので、ワイングラスで代用する。
グラスに少量注ぎ、ストレートで飲む。
飲み慣れない味。
おいしいのかどうかも判断できない。
ただ、しばらく飲んでいると慣れてきて、飲めないものでもない、という気持ちになってきた。
以前、カルバドスでひどい目にあったことがあった。
その悪夢をようやく払拭できそうだ。
僕はラム酒の味を苦手としており、これまでことごとくはねのけられている。
でも、ブランデーを経由すれば、ラム酒も飲めるようになるのではないか、という期待が生まれた。
飲めるようになれば忘れてしまうだけで、やはり酒を飲む練習というのは必要だったのだ。
三浦友和が演じる弁護士、巽志郎のように、コーヒーに小瓶から液体を注いて飲むようになる日も近いかも知れない。