包摂
2011-06-11
先日、TV番組で「餃子巻き」が取り上げられていた。
「餃子巻き」とは、魚のすり身で餃子を包み、それを揚げたものである。
小倉にある屋台でおでんの具として振る舞われている、という文脈で出てきた。
それにしても、最近小倉といえば、おでん屋台が必ず取り上げられている。
さて、「餃子巻き」の存在をすっかり忘れていた。
もう10年以上は食べていない。
聞くだけだと異色の取り合わせのように思うが、実は結構おいしい。
餃子だけで成立しているのに、それをさらに魚のすり身で包もうと試み、そんな料理がまだ今も生き残っているわけだから、おいしいに決まっている。
他の人はどう考えるか知らないが、小倉で育った僕としては、おでんとは「天ぷら」あってのものであると思う。
小倉でいうところの「天ぷら」とは、揚げかまぼこのことだ。
いわゆる「薩摩揚げ」のようなものなのだが、「薩摩揚げ」とは味が違うように思う。
じゃあ、こちらでいうところの「天ぷら」は何と呼ぶのかというと、やはり「天ぷら」である。
「天ぷら」を食べてきたからだろうか、「はんぺん」だと物足りない感じがしてしまう。
僕は、「はんぺん」のおいしさがわからない惨めな人間なので、どうぞ放っておいてください。