初見
2011-06-10
2000年1月19日に、映画「いちご同盟」を見た。
…という内容のメモが出てきた。
メモを見るまで映画のことを全く覚えていなかった。
それどころか、メモを見ても映画のことを何一つ思い出せない。
メモには、短い感想が記されている。
「岡本綾が出ている以外、見どころのない内容」。
もちろん、「当時の僕にとって」という付帯事項の必要を強く主張する。
それにしても、「岡本綾」というキーワードが出てきたのに、記憶の断片すら頭の中から見つからない。
便利な情報社会に依存して調べ見ていると、この映画の公開は、1997年。
その情報から察するに、どうやら映画館で見たわけではないらしい。
だとしたら、VHSを借りたのか、TVで放送していたのを見たのか、どちらかなのだろう。
2011年の未来にいる僕から言わせるに、その岡本綾は芸能界から退いてしまった。
「地下鉄に乗って」が、僕が見た最後の出演作品である。
「助手席に乗って」いたのが、僕が知る、彼女についての最後の情報である。
さて、「いちご同盟」をレンタルしてくるか…、という気にはならなかった。
おそらく名作なのだろうが、あらすじを読む限り、今の僕は歳を取りすぎており、残念ながらこの映画を楽しむことはできない、と思ったからだ。
そもそも、DVD化はされているものの、自宅近隣のどのショップにも置いていない。