曇天の続き

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2010-02-13 Sat.

受継

2010-02-13

偶然、国会の予算委員会審議のテレビ中継を見た。

そこでは、鳩山由紀夫首相が受け取る株による配当収入についての議論がなされていた。
一体、どのくらいの額だかご存じですか?

共産党の佐々木憲昭議員の話によると、鳩山由紀夫首相が受け取る配当収入は年額約87,000,000円である。
内訳の大半は、ブリヂストンの株による配当である。

現在、優遇税制によって、配当収入にかかる所得税(含む地方税)の税率は20%から10%に引き下げられている(優遇対象外の場合もある)。
佐々木議員は、鳩山首相は優遇税制によって年間870万円程度の減税を受けている、と指摘。
国会議員は年間の所得を公開することが法律で定められているが、鳩山首相はこの配当収入については報告していない(ただし、源泉徴収分について報告の義務はない)。

この模様を国会でやっているのを僕はテレビで見て、大笑いしてしまった。
お金持ちというのは蓄財があるだけでなく、毎年の実入りもちゃんと確保されているのだ。
目指すべきは、創業家である。
そして、僕の仕事っていったい何なんだろう。

冷静に思うのは、申告分離課税を速やかに撤廃する必要があるのではないか、ということだ。
配当所得は総合課税を選択することができるが、高額の配当がある場合、申告せずに源泉徴収される方が税額上有利である(僕には、徴収手段によって税額が変化するシステムの意味がわからない)。
累進課税を徹底して欲しい。

そして、配当所得に対する優遇税制は、もしかしたら株式市場の活性化や株価上昇に逆効果なのではないか、とも考えた。
少なくとも、安定して配当を受け取っている鳩山首相には株式を売る必要が今のところ全くない。

夜、夢でブリヂストンのタイヤがパンクする様子を見た。
よっぽど腹が立っていたのだと見える。

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