病臥
2017-09-11
思い出される、あの胸の痛み…。
先週のある日の午後、右胸に刺すような痛みが走った。
息苦しさはないが、深呼吸した時に現れる痛みはごまかしきれない。
ひそかに、数日先の仕事までの目途をつける。
口外せずに職場を去ったが、もしかしたらこれが今生の別れになるやもしれぬ。
その日の夜から、ずっと寝ていた。
病院に行ってしまえば、入院は免れない。
むやみに膨れ上がる国民医療費を考えると、この程度であれば、安静にしておいた方がいい。
自然気胸のベテランともなれば、判断の誤りも少なくなる。
3日間横になり続け、4日目に病院に行き、レントゲンを撮影していただく。
肺は十分に広がっていて、自然気胸の症状は見られない、という。
痛みの原因を知りたいのならCTスキャンを取りますけど、と言われ、「そこまでしていただくことは望みません」と権利を行使する。
記憶している限り、14年ぶりの再発であった。
ただ14年前の時は病院には一切行かず、痛みは治まってしまった。
今回も、正式な病歴にはならない。