解体
2012-09-02
特技に対する、人々の感覚は甘い。
趣味を特技と呼んでしまう人の何と多いことか。
そこら辺の人よりも確実に能力が高いものを、「特技」と呼ぶべきだ。
僕の特技の1つは、魚の干物をきれいに食べることである。
きれいに食べるとは、食べ終わった後が美しいという意味ではなく、身を残さずに食べるという意味だ。
僕を食事中に黙らせたいのであれば、干物を出してくれればいい。
一般的な大きさの開きであれば、30分は黙っている。
魚を解体することに集中するからだ。
食べ終わったときには、頭の部分などは原形をとどめていない。
先日あらかぶの開きを食べていて発見したのは、やはり胴体よりえらの裏にある身の方がうまい、ということだ。