羈絆
2012-01-24
「Dharma & Greg」の放送が2002年3月に終わった時、視聴者の数はピーク時の半分ほどだった。
人気があった番組の視聴率が下がったのは、2001年9月に発生したアメリカ同時多発テロの影響で視聴者のムードが変わったから、とも言われている。
僕は「Dharma & Greg」を継続して視聴していた。
同時多発テロの後でも全く変わらない気持ちで視聴していた。
終了したのは本当に残念だった。
コメディは、容易にやり玉に挙げられる。
重大な事件が起きれば、不真面目だ、不謹慎だ、それどころではないだろう、と。
あまりに大きな出来事が起きれば、楽しいことに対して距離を置きたくなる気持ちは理解できる。
しかし、距離を置くかどうかは視聴者側の選択に委ねられている。
見たくないのなら、見なければいいだけの話だ。
それだけで、番組は終わる。
何も、大きな出来事だけが特別に悲惨なわけではない。
とんでもないことは、毎日ひっきりなしに起こっている。
日々の出来事を対峙しながら、コメディを楽しんでいるのが、こちらの日常だ。
そうは言っても、この時期に「ザ・シンプソンズ」を平穏に見るのは、なかなか難しい。