沈黙
2010-04-24
まだ年が若く、人生経験も少なかった頃。
僕みたいな経験の浅い若輩者が何かを訴えたところで、所詮視野の狭い浅はかな意見に終わるだろう。
なので、生意気を言わずに、黙っていよう。
そう思っていた。
僕が、もし年長者になってしまったら。
僕みたいな年のいった人間が自分の考えを口にしてしまうと、おそらく周りは気を遣うか面倒に感じるかで、僕の意見に従うことになるだろう。
なので、老いぼれは出しゃばらず、黙っていよう。
そう考えるようになる気がする。
世の中には、全く逆の考えの人もいるだろう。
つまり、若いときは何も知らないことを武器に、自由な発想と無計画な挑戦を試み、年長者にくってかかる。
そして、年を取ると豊富な経験を自信にして、若者たちを徹底的に指導する(口出しする)。
そういう人だ。
何だか、結果を正当化するために、根拠を選んでいる気になってくる。