黙殺
2009-07-01
「今夜もハッスル」が突然終わってしまった。
「今夜もハッスル」とは、サンテレビが長年にわたって続けてきたお色気番組枠で放送されていた番組である。
以前、「流れてしまう番組」と呼んだこの番組、いわゆる「あかひげ先生方式」で順調に放送している、と思いきや、やはりBPOに指摘されて終わるという以前危惧した事態に陥り、終わってしまった。
もうこのような番組がテレビで放送されることはないだろう。
かといって、文化の断絶だ、と目くじらを立てる必要はない。
テレビの役割が終わっただけで、ウェブが既に代替している。
ところで、あるタレントを中傷し、無視し、精神的に追い込み、その結果嘔吐した、というネタを観客の面前で披露し、爆笑をとり、その模様をトークバラエティ番組として放送する、というあの一連のくだりも、BPOの審議対象に十分なっていいと思うが、そういう話は聞こえてこない。
学校でやられていたら完全なイジメだし、職場でやられていたら訴訟沙汰である。
世間において、言葉による精神的な攻撃や、立場を利用した奉仕の強要が、多くの場合黙認されている。
放送番組の出演者は、放送番組が世間に与える影響を認識するべきだ。