謎は一応解けた
2005-08-21
友人との会話.
友人:「今週の金曜のミュージックステーションにアッコが出てたよ」
僕:「へぇー,珍しいね.久しぶりにシングル出したんだ」
友人:「なんか,m-floといっしょにCD出したみたいだよ」
僕:「えっ? マジで? ぜんぜんそんなキャラじゃないだろ? 何で本業の方で出さないんだ.プロデューサーは何やってるんだ!」
友人:「でね,アッコがすっごい緊張してるっていうから,タモリがそれをからかって,ずっとアッコの耳に息吹きかけて,アッコがその度に声出して嫌がってた.力が抜けるんだって」
僕:「えー? タモリがそんなことするの? ちょっと画が浮かばないなー.そういうのは人を選ぶタイプだと思うけど」
友人:「でも,いいともでアッコによくやらない? テレフォン出てる時とか?」
僕:「待て待て,テレフォン出たことあるっけ?」
友人:「よく出てんじゃん.で,いっつも耳をフーってやるじゃん」
僕:「でも,結婚している人にタモリはそんなことやんないだろ.旦那は一緒に出てなかったのか」
友人:「いや,旦那なんか出ないよ.で,昔,タモリが同じように耳に息かけるのをアッコが本気で嫌がって,それで小指の骨にひびが入ったってタモリが話してたよ」
僕:「…」
ここまで話が進んで,僕はようやく話がかみ合わない理由について思い当たった.
友人が話している「アッコ」とは,読者の想像どおり和田アキ子のことであるが,僕が思い描いていたのは表記では「AKKO」,つまりMY LITTLE LOVERのAKKOであった.
僕は,90年代を生きた人間が犯した時代錯誤も甚だしい悲しい勘違いが友人にばれなかった幸運について,ひそかに神に感謝した.