曇天の続き

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2024-07-20 Sat.

回煙

2024-07-20

上代以前には既にあり、平安時代には完成し、現代にも変わらぬ形で伝わっている、とされるのが、雅楽である。
宮廷音楽として現存しているものとしては、世界最古のものの1つとされている。
俗物にまみれた生活に身を置くものとしては、雅楽に触れる機会はニュース映像くらいしかないにもかかわらず、いったん耳にするだけで不思議と悠久の歴史を感じてしまうのは、やはりこの国に根を張って生きてきた証だろうか。
雅楽にはいくつかの楽器が使われているが、その中でもひときわ目立つのが、背の高い楽器である。
どのように作るのかと疑問に思い、完成品を宮内庁式部職楽部にも収めているという製作者のもとへ早速足を運んだ…。

みたいな新聞のコラムのような書き出しをし、「ところで、こちらは」みたいに承けた段落でゴシップをさもありなんと取り上げ、果ては20歳未満ではないものが当然有する権利を侵害している規約を「人権問題」として論じたくなる、夏。
ああ、セーヌ川が待ち遠しい。
「辞退」という表現、合っているのだろうか。
そして、自分の先祖は雅楽に触れるような機会もなく、穴を空けただけの竹の音でピーヒャラしていたと思う。

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