曇天の続き

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2024-06-30 Sun.

用度

2024-06-30

今月は、矢部美穂の誕生月であった。
思うに、肯定的な表現としての「美魔女」は、矢部美穂を称する際に最もふさわしいのではないか。

そんな軽口をたたくほどの時間はもう残されていない。
なにせ、矢部美穂が21世紀を過ごした時間の方が、20世紀を過ごした時間より長くなってしまう日が近づいているのだ。

それはさておき、「ねんきん定期便」を見てみよう。

老齢基礎年金額は、基本的には1年加入すれば約20K円増える仕組みであるが、それよりも多い増加額。
老齢厚生年金額は、給与年収の0.5%が増額される計算だが、こちらもそれより多い。
この増加額が60歳まで毎年続くとしたら、学生時代の生活費ほどの額になりそうだ。
この見込みは、以前と変わらない。

そろそろ出口がちらつき始めた。

まず、受給開始年齢は65歳で維持されるのだろうか。
70歳に引き上げられる、という不穏な動きも見えてきており、仮にそうなれば、そこまで食いつないでいく必要がある。
現在働けている状況に感謝している一方で、今の仕事を70歳まで続けられる自信はない。
既得権益組合に入会し、人に指図している風を装うことで金をもらうポジションまでたどり着ける見込みもないし、それを恥ずかしげもなくやり切れる度量も持ち合わせていない。
計算機に指図することすら、次第にままならなくなりつつある。
当然、人や計算機に指図される生活など、この僕ができるはずもない。
だから今、「金の成る木」を渡すのと引き換えに高額報酬が欲しい。

受給開始年齢が維持されたとしても、繰上げ受給の可能性も探りたくなる。
65歳から年金を受け取るとしても、想定できている年金額だと、もしかしたら所得税、住民税はかからないかもしれない。
しかし、仮に課税所得0円だとしても、現在住民登録している自治体だと、国民健康保険料を年間55K円ほど徴収される。
所得割はおおよそ10%であり、所得税と住民税、保険料の総額は、控除後の所得の30%以上となる。
これに加え、介護保険料が国民健康保険料とほぼ同額徴収される。
結局、年間100K円ほど引かれるわけだから、手取りは学生時代の生活費に届かず、ショートしてしまう。
社会の安寧のために受給開始年齢を繰り下げようかと思っていたけれど、その尊い気持ちを踏み潰すような保険制度である。
全額免除や学生納付特例制度を受けていた時期の年金保険料を追納し、社会保険料控除を受けることができたものの、その機会を逸し後悔していたこともあったが、今となっては、自分の裁量が及びづらい年金額を減らすことができ、結果的によかったのかもしれない。

先日、実家で所有していた不動産を売却したために多額の国民健康保険料を払うことになった、と母親が嘆いていた。
これぞまさに「負動産」であり、これだから国民健康保険にかかわりたくない。
親族会社に籍を置けないものかと、切実に願う。

さて、僕の手元には金がない。
ただ、いずれ自分のところに戻ってくる金もあるかもしれない。

配当や売却益を確定申告すると、社会保険料の算定に影響を与える。
これを避けるためには、申告不要を選べばいい。
その方法を封じようと、申告不要を選んでも社会保険料の算定に反映させるようにする制度改定の動きも出てきた。

僕は、公平性の観点から「とっととやればいい」と考えている。
その一方で、現制度を見込んで自分の行く末を考えていた節もあり、自分の戦略には影響を与えることになる。
それでも、現制度で恩恵を受けている資産家のにやつきを想像すると、僕の保険料増額など些細な問題に過ぎないだろう。

先のことはまだ時間があるとして、心配なのは明日の生活費である。
年の途中だが、約7年ぶりに、食費の予算を増額することにした。
水準としては、10年前の10%増しである。
この僕が実体経済に金を回すようになったのだから、物価が着実に上がっている証左であろう。
散髪の頻度を知ることができた首相動静も通信社からの配信記事になったことだし、新聞購読をやめようかと検討したくなる。

そういえば、矢部美穂は旭川市生まれであった。
でも、生まれがそうであるだけで、旭川に住んでいた時期はほとんどないようで、サンプルにはならない。

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