曇天の続き

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2023-08-06 Sun.

覆水

2023-08-06

ようやくPCが戻ってきた。

2023年6月のある日、自宅ノートPCのふたを開くと、メリメリと音がすることに気付いた。
初めのうちは何の音なのかわからなかったのだが、次第にふたが開きづらくなってきた。
改めて確認すると、画面の周辺が盛り上がっている。
ふたの中の部品が折れていて、ふたの動きに連動できず、折れた個所が画面の周辺を押し上げているようだ。
メリメリという音は、両面テープで貼り付けられた画面周辺のフレームがはがれる音だ。
両面テープでくっつけていたとは、意外だった。

破損の原因が思い当たらない。
広末涼子の記事を見て、ふたを強く開いてしまったのかもしれない。

作動には影響なく、このままでも、使えることは使える。
でも、ふたを開くたびにメリメリと音がして不安だし、今以上に壊すのではないかと気を遣う。
購入して4年、まだまだ使っていくつもりなので、修理してもらうことにした。

メーカーのウェブサイトからフォームに記入して登録した。
すると、次の日に電話がかかってきた。
やり取りをした結果、メーカーにPCを送付した。

1週間後、修理費用の見積書がメールで送付されてきた。
目を疑うような金額。
手数料込みで、ほぼ購入金額と同じだ。
壊れた小さな部品の交換だけではなく、ふたもキーボードも、外側の躯体はほとんど交換するようだ。
今の時代、自分のようなPCの使い方であれば、どのメーカーの商品を買っても問題ない性能を得られるので、あとは値段を考えればいい、と思っていた。
だが、それでは足りず、キーボードの配置、外部インタフェースに加え、躯体の強度についても考えておく必要があった。

新しいPCを買うことも考えた。
でも、現PCの性能に不満はないし、昨今の半導体事情では新しいPCの値段は高い。
気に入るスペックのPCがあるとも限らない。
なので、修理をお願いすることにした。

修理をお願いしている間、手元にPCがない生活を過ごした。
PCがなくてもスマートフォンとタブレットがあるので、日常の連絡や情報収集に問題はなかった。
電子書籍の閲覧、動画試聴、radikoの聴収も普段通り利用できた。
一方で入力系、具体的には日誌や出納の記入、各ウェブサイトへの登録やデータ送信、円天の購入やバイナリオプションの取引などは滞った。
タブレットから入力し、作業を継続することもできたであろう。
しかし、一時的な作業のための設定や移行が面倒なので、紙の記入で代替した。
ノートPCをやめる、Windowsをやめるという未来も、もしかしたら来るのかもしれない。

送付から3週間後、修理を終えたPCが戻ってきた。
中身はそのままで、外がすっかりと変わってしまったようだ。
もちろん、ふたの様子は問題ない。

しかしながら、今度は側面の指紋認証センサーの反応がよくない。
よく見ると、躯体の中にある指紋認証センサーと、側面の穴の位置がずれているように見える。
ふたの破損で修理をお願いしたが、キーボード部分の取り換えまでしてくれて、その結果の不具合が生じてしまったようだ。
不具合箇所以外の修理とは、最近よく聞く話に似ているが、当然それとは違う必要な修理だったのだろう。

とにかく、再連絡して、引き取ってもらった。
事象が再現したようで、指紋センサーを取り換えてもらい、1週間ほどでPCが戻ってきた。
再度確認すると、指紋センサーは問題なく作動している。

メーカーにPCを送付してから約1か月半、PCのない生活を過ごした。
独り暮らしを始めPCを購入して以来、これほどの期間、PCのないことはなかった。
なくても過ごせたような気もするし、なかったから滞ったこともきっとあったのだろう。
いずれにせよ過去はもう取り戻せない。
元の生活に戻すつもりだけど、戻らないかもしれない。

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