曇天の続き

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2020-07-13 Mon.

脱北

2020-07-13

目覚めて、スマートフォンの電源ボタンを押下する。
…電源は入るが、データを復号できないとかで、「リセットしますか」的なメッセージが出てきた。

旅先で、スマートフォンがぽしゃるのは、もう悪夢である。
スマートフォンにQRコードを表示させることで飛行機に搭乗することもできたのだが、念のためQRコードをプリントアウトしておいたので、これは助かった。
モバイルSuicaを使っているわけでもないが、もし使っていたらこれも手詰まりだし、PayPayについてはあきらめなければならない。
ホテルの場所も、スマートフォン頼みだ。
場所を問い合わせるにも、ホテルの名前を覚えているわけもない。
すでに宿泊後なので、これもよかった。

リセットを選択し、実家の無線LANに接続し、復旧を試みる。
Google2段階認証のバックアップを準備していたのが、初めて役に立った。
バックアップの復元がある程度働いてくれて、最低限の人間生活が営めるくらいまでに回復したが…、旅行中の写真が全部消えている。
実家の無線LANにつないだ際、1度でもGoogleフォトを起動さえしていれば、Googleフォトのバックアップが機能していたが、それを怠っていた。
さよなら、みぞか号、さよなら、崎津教会、さよなら、エビ…。

もう、スマートフォンを買い替えよう。
画面にひびが入って、3年も経つし。

気を取り直すこともないが、朝飯を食らう。
PCのメンテナンスを終え、おいに買ってやったWiiの「スマブラ」をやり、昨日の会話の復習をしてメモに残す。
父の元気な姿には、まあ一安心だが、「ひるおび」が始まったとか言ってRKBに合わせているのを見ると、少し心配。
番組を初めて見たが、何がいいのか、さっぱりわからない。

両親に別れを告げ、タクシーに乗って、ラーメン屋に向かう。
珍しく、しゃべるタイプのタクシー運転手で、ラーメン屋の名前と場所を聞かれたので、律義に答える。
ラーメン屋では、ワンタンメンと餃子をいただき、それでこの値段なのかとなると、もう帰りたくなくなる。

連接バスを2台見かけて、1番のバスで街に戻り、シロヤで明日のパンを買う。
オムレットは1個40円になったのか、と森鴎外旧居跡碑前で嘆息。

小倉駅で、土産を物色する。
次こそは小倉織のネクタイでも買いたいところだが、いざ買うとなると思い切りが足りなくて、情けない。
まったく、地元に貢献しようという気がないのか。
地下のスーパーで、旅行の友ミニパックとベビーハムを購入。
かしわめしでも買うかと店に行くが、店自体が閉まっている。
この時期だからのようだが、何だか縮小傾向にあるような気がして怖い。
幸い、ファミリーマートで東筑軒のかしわめしが売っていたので、購入。
でも僕は小倉の人間なので、北九州駅弁のかしわめしが食べたいよ。

旧コレットを眺める位置にあるベンチに座る。
改めて、これくらいの街のサイズでいいように思う。
それでも、バス路線網が縮小しているようなので、何とかしてほしい、いや自分が何とかできたかもしれないのに、力不足だ。
母は以前、年を取ったら贅沢は言わないからデパートのある街に住み、月に1度出かけてデパ地下でそうざいを買いたい、と言っていたが、2020年の今となっては百貨店のある街の成立すら危うい。

空港行きのバスに乗り、北九州空港。
ばかばかと土産を買い、セキュリティエリアに入る。
入って分かったことだが、エリア内の明太子屋がこの時期は閉鎖されているとのこと。
いや、ここで最後に明太子を買うことも多いので、今回は、かば田にしておいてよかった。

帰りもJAL。
ボーイング737で、久しぶりに天井から出てくるTVを見て、ほっこり映像にほっこりする。

空港に到着。
もう信じられないくらい乗客がいない。
帰りのバスまで時間があったので、セキュリティエリア内で弁当を食べ、夕食とする。
「北九州空港から行く魅力発見の旅」という冊子が、今回のお土産。

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