潤沢
2012-09-01
過去にカセットテープにダビングした音楽の中から、忘れてしまっている名作を探す、という作業を以前行ったのだが、収穫はそれほどなかった。
中には、どういう音楽か、どういうミュージシャンだったか思い出せないものがある。
その1つが「The Postmen」という(おそらく)バンドである。
今は便利なもので、検索エンジンを使えばネットから音源を拾い上げることができる。
聞いてみて、「まあ、こんなものもあったような気がする」という感じ。
あるページには、「The Postmenのファンで、今でもカラオケで歌っています」と書かれてあった。
The Postmenをカラオケで歌われることに対する備えをしておかなければならない、と肝に銘じたと共に、自分の行いにも慎むべきところがある、と自覚した。
「何もない世代」というのが自分が属している世代なのだと思っていたが、意外にも音楽には恵まれていた世代であったように感じる。
音楽業界の景気が良かったからだろうか、当時はいろいろな人やグループがCDデビューを比較的簡単に果たすことができた。
こちらとしても、いろいろな音楽を聴くことができ、自分が本当に好きな音楽に出会うことができた。
売れている音楽の中に自分の音楽があるとは限らないのだ。
だからこそ、世の中には今もThe Postmenをカラオケで歌う人もいる。
その世代の恩恵を受けて、僕も好きな音楽をいくつも見つけることができた。
ただ、一般的に人と話は合わないし、話が合いそうな人とは知識の差があって(つまりこちらの知識が乏しくて)これもまた話が合わない。