曇天の続き

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2012-07-01 Sun.

水八

2012-07-01

僕が見たかった、もう1つのDVD化されていない作品。
それは、「水の中の八月」。

小嶺麗奈主演の映画版なら、DVD化されている(近所の店にあるかどうかは知らないが)。
ここで言っているのは、NHKで放送されたTVドラマ版の「水の中の八月」である。
関川夏央の原作に基づいて作られたものだ。

僕はこれを1998年8月1日に、NHK総合で視聴した。
もう1度見たいと切望していたが、これまで見るチャンスがなかった。
DVD化はされないし、NHKオンデマンドにも期待していたが、こちらで見ることもできない。

もしかしたらVHSにはなっているのではないか。
ウェブを検索すると、確かにVHS化はされていた。
SHIBUYA TSUTAYAの在庫を確認すると在庫があったので、借りてきた。

そして、見た。

映像がとても美しかったと記憶していたが、2012年に見てみると、その当時の感覚を思い出せない。
1998年以降繊細な映像を多く見てきているし、VHSプレーヤーをつなげているのが14型のTVでよくわからなかっただけなのかも知れない。

当時書いた日記には、ストーリーのことは一切記述がなく、配役の豪華さに驚いたことだけが書かれている。
日記には、伊藤歩、林隆三、寺田農、大杉漣、塩見三省、柳愛里、片岡礼子、真弓倫子、山本竜二とあり、実際それだけの人が出てきて、とても贅沢である。
改めて見ると、伊藤歩の容貌が今とほとんど変わっていない。

ストーリーについて当時どう思ったかは記憶も記録もない。
今回見て印象に残ったのは、主人公を取り巻く人たち、家族、親戚、担任、友人、ガールフレンドなどが主人公からことごとく離れていく、ということだ。
取り残されていく感じに、心から同情した。
高校生の時点で一旦人間関係がリセットされて、主人公は自立の糸口を見つけていくのだろう。

エンドロールで、出演に「友川かずき」の名前があることに気づく。
今ちょっとしたブームが訪れている「友川かずき」が出ているとは、偶然にもいいタイミングだ。
しかし、どの場面に出ていたのだろう。

(VHSだから)巻き戻して、出ていそうなところを見つけて再生してみると、姿ではわからないが声ですぐにわかった。
思い切り東北訛りを話す声があったからだ。

というわけで、「水の中の八月」は渋谷のツタヤにある。
在庫のVHSがいつまで状態を保てるか不安なので、BD化を希望する。

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