矛盾
2009-11-16
ある仮想経営者の独白。
経営は順調で、毎年収益も上がっている。
血のにじむような努力した結果、社会的成功も収めている。
300人を超える従業員の面倒もオレ一人で全部みている。
聞くところによると、欧米では金持ちでも寄付をしないと周囲から尊敬を受けられないのだという。
社会的に恵まれた者は、それなりの義務を果たさなければならない。
そういうのを、「ノブレス・オブリージュ」というのだそうだ。
その点では、日本はまだまだ遅れている。
だから、欧米人にバカにされるのだ。
オレは、稼いだ金のほんの一部だけど恵まれない子供たちに寄付をしている。
オレもガキの頃は家が貧乏で、ろくな教育も受けられなかった。
毎日、やんちゃばかりしていたものだ。
そこからオレははい上がってきたわけだけど、オレが稼いできた金が少しでも社会の役に立てばいいと思う。
オレが寄付することで、少しでも社会が変わればいい。
…いや、当社が行っている節税対策については税理士の先生にお願いしてますので、何も分かりません。
教訓。
脳を鍛えて、プロフェッショナルな仕事をしよう。
プロフェッショナルな仕事をしていたら忙し過ぎて、税務申告みたいな単純作業なんかできるわけない。
おそらく、定額給付金の給付申請もしていないのだろう。