曇天の続き

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2024-07-28 Sun.

高志

2024-07-28

6時半、起床。
大浴場のサウナでは、鼎談番組を放送。
露天風呂から見渡す下界は、やはり「繁華街」という感じで、猥雑さがいい。

香林坊のミスタードーナツで朝食。
ドーナツ2つにコーヒーで、コーヒーのおかわりなどしてみる。
休日朝、都市のカフェで過ごす時間が、贅沢で、好きである。

金沢観光でもするつもりで兼六園近くの宿をとったのだが、別の予定を思いつき、バスに乗る。
金沢駅で、干したえびのつまみと350ml缶を買って、改札内に。

泊へ向かう列車は、事前の想像よりも混んでいて、車両の入口近くにある、たたまれていた座席を出して座ることになった。
津幡駅を過ぎると、七尾線が分かれていく。
能登半島にはまだ行ったことがない。

倶利伽羅駅を過ぎるころには、車窓はもやっぽくなる。
それもすぐに晴れて、明るい射水平野が広がる。
思わず、350ml缶を開ける。

40分ほどで高岡駅に到着。
荷物をコインロッカーに入れ、ドラえもんトラムに乗る。
10年前ほどの興奮は、さすがにない。

志貴野中学校前電停で降り、市役所の方へ歩く。
しばらく進むと、氷見線の越中中川駅の近くにたどり着く。
氷見線もなかなか面白く、伏木などは一度訪れたい。

高岡市美術館に開設された、高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーを訪れる。
チケット売り場でSuicaが使えるのを見逃し、現金決済したら、お釣りで新五千円札を受け取った。

川崎のミュージアムと異なり、こちらは先生が少年時代を過ごされた高岡のころの焦点を当てた展示。
驚いたのが「7日前のごはんだから、こわくて」の「こわい」が、こちらの方言で「固い」という意味だ、と紹介されていたこと。
ずっと、「時間が経過した米飯は劣化していて、食べるのが怖い」という意味だと思ってきた。
ショートムービーは「ドラえもん&Fキャラオールスターズ すこしふしぎ超特急」。
ギャラリーショップで、入場料と比較すると嫌になるくらい、金を使う。

古城公園の脇を過ぎ、高岡大仏の前を通り過ぎ、アーケードを歩く。
高岡には百貨店があったが、今はその跡地が商業施設になっている。
立ち寄ればよかったが、時間がなかったので先に進む。
アーケードでは、七夕祭りの準備をしていた。
駅に向かう途中にあった書店はなくなり、志ある人が跡地で宿泊施設を営んでいるようだ。

駅に戻り、ホテルのレストランで昼食。
ここでつくづく後悔する。
金沢ではなく、高岡で一泊すればよかった。

高岡は、古い町並みが残り、路面電車もあり、駅前の飲食店も興味を引くし、公園もある。
駅前は整備されていて、人の行き交いもある。
古くは「北陸の商都」と呼ばれるこの街が、ほどよく落ち着くし、ひかれる。
富山と金沢の両方から少し距離があり、利便性もある、というのも魅力的だ。
新高岡駅をどのように活用すればいいか想像できなかったのだが、来てみて感じたのは、新倉敷駅みたいな位置ととらえればいいのだろうか。

この魅力的な高岡に昨夜は直接ここにきて、福井で泊まったホテルチェーンに泊まればよかったのだ。
旅程を計画する時間が限られており、そこまで考えが至らなかった。
まあ、時間がない中で考えた割には、うまくいった方ではないだろうか。

食事を済ませて、駅前の高岡市図書館に行く。
大全集の予約購入特典であるFノートや、豪華愛蔵版の特典である「引くえもん」など、めったに見られないものを手にし、子供に交じって読書に没入する。

名残惜しいが、そろそろ帰る時間となった。
あまりの感動に、ロッカーに預けた荷物を忘れそうになりつつも、思い出してピックアップし、改札を通過。
20分ほどで富山駅に到着。
新幹線乗り場への案内に従って進むと、裏口みたいなところに出て、さらに進むと新幹線改札内に入ってしまった。
改札内に店はほとんどなく、むなしい思いのままに乗り場に上がり、それでも店を見つけて、いじきたなく350ml2本と白エビ入りかまぼこをせしめ、かがやきに乗る。

親不知付近をトンネルであっけなく抜け、日本海が迫る糸魚川駅を通過する。
長岡と上越妙高をつなぐ「羽越新幹線」ができる日は、いつか来るのだろうか、それほどに我々の心は豊かになっているだろうか。
高崎-長岡-上越妙高で大デルタ線になるのが厄介そうだ。
105週連続でKindleを開きました、と教えてくれ、岡山旅行から2年経過したことを知る。
Prime Readingのおすすめに「週刊大衆」が出てくるの、すごく気が散る。

しばらく進むと、長野駅に停車。
これで、北陸新幹線は福井まで乗ったことになった。
端の方を少し残すのは落ち着かないが、またいつか乗る機会があるだろう。

旅行中ほとんど現金を遣わず、Suica、PayPay、コンタクトレス決済、ネットでの事前クレカ決済で済ませた。
意外に現金払いだったのが、公共交通。
バスや、小さな鉄道会社で、現金決済を求められた。
あと、自動販売機でも、現金決済を強いられた。
キャッシュレス決済ができるようなことも案内されていたが、以前下関でBluetoothを用いたPayPay決済に手間取り、屈強な男にすごまれたトラウマがあり、怖くて手が出せない。

あー、もうこれで、金をつかい果たした。
何も楽しいことはないし、これからは死んだように生きる。
仕事を受け付けるので、まずは金の話から始めよう。

旅を終えて、旅の心得めいたものをいくつか思いついたので、記しておく。

  • 夕方以降は次の日の観光地まで進んで、宿泊。翌朝は日の出とともに起き、入浴、観光
  • 宿は都市のホテル、非循環式の大浴場があると望ましい
  • 食事に期待しない。観光客向けの店は高い。地元の安いレストランで満腹に
  • コンビニで手に入れたものを、部屋で飲めばよい
  • 宿の朝食が地のものを出すようなら、そこで十分に栄養補給
  • 現金支出は、記録しておかないと思い出せない
  • 水分をこまめに摂取。トマトジュースも飲む
  • 予算は、宿泊が8,000円、1日の出費が6,000円。トータルで14,000 *(n-1泊)+ 6,000円 + 現地までの交通費
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