氷識
早朝に雨が降ったようで、地面が濡れている。
外出するときには雨はやんでいたが、曇り空で寒い。
昨日から決めていた通り、昼は時間をずらして鍋焼きうどんにする。
いつもは早めに時間をずらして昼食をとる。
混むのが嫌なのと、加齢のせいだろうが、昼休みまで待っていられないからだ。
早めに店に入ると、席は空いているものの、次第に混み始めるので、ゆっくりしてはいられない。
今日来たうどん屋も、正午前には混んでしまい、いつもは行かない。
東京では、自分が満足のいくうどん屋が見つからない。
そもそもうどん屋が少ない。
そば屋はあるけれど、量が少なくて高くて行けないし、やはりそばよりもうどんが好きだ。
この店の味は自分の舌に比較的合うのだが、麺が少し硬いのが気になり、そして当然だけど丸天うどんはない。
店のメニューに「じゃこ天うどん」というものはあるものの、何かが違う。
決してじゃこ天が貧乏くさい、と言っているわけではない。
じゃこ天もさつま揚げも違うものであり、僕はあの丸天が食べたい。
そして、満足がいかない料理を出すのは、四国全体ではなく、会合の場所となったその店だけである。
寒い日の昼、遅めの時間にうどん屋に行き、鍋焼きうどんを食べてゆっくりする、というのは、なかなかに至福である。
それにしても、値段が高い。
1.5K円を超えている。
外で鍋焼きうどんを食べるのも、相当の覚悟が必要だ。
コンビニエンスストアでキンレイの冷凍鍋焼きうどんがあることが奇跡のようだ。
将来、僕は鍋焼きうどんを食べられるのだろうか。
そう思い、矢部美穂の誕生月は半年前のことだが、改めてねんきん定期便を見てみる。
加入実績に応じた年金額を見てみると、昨年の額よりも当然多いが、想定していたよりも多い。
年金額の算定の仕組みを最近調べてわかったことだが、1年でおおよそ20K+報酬*0.005円で求められる額が年金額に加算される。
そうして計算した額よりも多い。
どうやら、昨年と比べて再評価率が高く設定されているようである。
再評価率とは、支払った年金保険料を現在の物価や報酬水準に合わせて調整するものである。
物価は確実に上がっているのだ。
今後も年金保険料を払っていくことになる。
その結果、年金額がいくらになるのか、シミュレーションしてみた。
このまま同じ報酬が続けば、まあおおよそ、現在公表されている年金支給額の平均と同等になりそうである。
ただし、この額から所得税、住民税、健康保険料、介護保険料が控除される。
控除率は、適当に計算して、20%程度ではないだろうか。
つまり、シミュレーションで得た結果の8掛けくらいが、可処分額であろう。
年金をもらう頃には、外で鍋焼きうどんを食べる余裕はないだろう。
何なら土鍋を手に入れて、自宅で具なし鍋焼きうどんを食べているかもしれない。
その時にコンロのガス代が払えているだろうか、冷凍うどんを保管しておく冷凍庫を動かす電気代を払う余裕があるだろうか。
夜のニュースを見ると、羽田空港は現在20℃あるとのこと。
南風が強く、気味が悪くて仕方ない。
ICEの新曲が出るとのアナウンス。
そして、映像作品集が2024年1月末に発売。
早速、Blu-rayを予約した。