曇天の続き

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2022-10-07 Fri.

貧視

2022-10-07

各駅停車は中野どまり。

寒い。
後続の三鷹行きを待つが、遅れているらしい。
こんなことなら手間を惜しまず快速に乗り換えればよかった。

吉祥寺は、つい先日も来ていて、その時は京王線から井の頭線に乗ってきた。
笹塚や千歳烏山に止まる特急に驚き、アートマンアートマン明大前にやられた。
その前に吉祥寺に来たのは、4年前になる。

アトレ吉祥寺を通り抜け、高架下から傘をさし、冷たい雨に濡れ、ラーメン屋に到着。
張り紙を見ると、建物老朽化のため、今月で閉店とのこと。
この店に初めて来たのは四半世紀前で、直近だと20年くらい来ていなかったのではないだろうか。
ラーメンと大きな餃子を食べる。
店内には、ピアノジャズのBGM。

カレー屋の前を通り、タワーレコードがあったような通りを抜け、東急横からダイヤ街、サンロードを進む。
メンチカツを買い求める列は今も続き、店の並びの変化にはまるで気づかない。
まだ残っている店を目にすると過去の思い出、それも金がなかったことばかりを思い出す。
今だって金はないし、それに加え何にも興味を持てなくなってきている。
パルコブックセンターもWAVEもない。
暗い気持ちが加速して、眼鏡店に到着。

劣化には抗えず、眼鏡をかけたままで近づけた小さな文字にピントが合わなくなった。
本を読んでも内容が頭に入ってこないのは、目が悪くなったのか、頭が悪くなったのか。
先日訪れたのはその相談で、検査の結果、近視の度は進んでいないものの、やはり近くの視力に難があり、遠近両用レンズを進められた。
抵抗する必要もない。

そして、10日後であるこの日に再訪し、できあがった眼鏡を受け取った。
神経質なオーダーに応えてもらい、掛け心地を何度も調整してもらう。

あまりにも寒いので、もう帰ることにした。
せっかく吉祥寺まで来たのだが、そもそも受け入れてくれる場所もないし、割り入るほどの活力も最初からない。
またしばらく、吉祥寺を訪れることはないのだろう。

新しい眼鏡をかけて本を読むが、改善具合がよくわからない。
一方でこれまでの眼鏡をかけて本を見てみると、ちょっとめまいがしてくる。

近くもぼやける、遠くなんてほとんどはっきりしない、まるで水槽の中の視界のようだ。
こんな状態で生きていていいのだろうか。
目は障害があることがはっきりとわかるのだが、他の箇所だってきっといかれているに違いなく、それに気づくことすらできない。

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