曇天の続き

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2022-07-17 Sun.

述懐

2022-07-17

先日の川本真琴のライブツアー「密会」のライブレポートがリリースされた。

このレポートに書かれているのは最終日第2部の模様で、僕が参加したのは第1部だ。
セットリストは同じだが、様子が少し違う。
仕方がないのだが、やはり第2部のほうに行きたかった、という内容がレポートからはうかがえた。

レポートを見ながら、改めて思い返したことを書く。

まず、最初に「桜」のイントロに気付いた時、第1部の僕も思わず声を出した。
それは、「やってくれるんだ」といううれしさと怖さからだ。
率直に言うと、「無理していないか、歌えないことはないのか」という不安があったのだ。
その不安は「桜」には当てはまらなかったが、これも正直に記すが「LOVE&LUNA」には少し感じた(もちろん、受け入れる立場である)。
ただそれはすぐにやり過ごすことができて、その後の「1」がすごくて、これには心が揺さぶられた。
スローバラードと美しい詞が残されていることは祝祭であり、それが25年後に輝きを失われることなく聞けたのは、すばらしいことだ。

そして、MC。
第1部では明治神宮の話であったわけだが、後の方にとっておいたのか、というような第2部の感慨深いMCである。
40年後は2062年であるわけで、年号を書いてもピンとこないが、自身が迎える年齢を数えると、どんなことになっているのか想像もつかない。
2062年には世界人口が100億人を突破しているとの予測だから、ろくな世界であるはずもない。
一方で、40年前は1982年、「いいとも」が始まった年。
それを思うと、まあ40年くらい何とかなるのかもしれない。
年齢の近い身として、折り返しの意識が見えるのだが、どうだろう。

そして、「早退」。
第1部ではなかった、本人によるピアノ即興演奏があったのは、出色といえるものだっただろう。
それが聞きたいからライブに行ったところもあったので、目撃できなかった自分としてはここは本当に口惜しい。
この後の「FRAGILE」は、どんなんだったのだろう。

ライブが終わってから、改めて公式チャンネルのMVや過去のライブパフォーマンスを見ている。
「自分のペース」というものをどこまで維持していいものか、周囲はアーティストをどこまで尊重すればいいものか、判断がつかない。
一方で、川本真琴のファンであることを誤解なく伝えることは、素材を選んで見てもらえばいいので、今の時代比較的簡単になっている。

息の長いミュージシャンの新作をいつまでも待っていられるファンでいられるのは、やはり幸せなことだ。
今回のライブを心で温めながら、引き続き見守っていきたい。

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