両断
そんなに「紅白歌合戦」が時代にそぐわないのだろうか、おそらくそぐわないのだろう。
出場歴のあるぱいぱいでか美も、でか美ちゃんに改名するくらいの時代である。
どうにかして残せないものかと、年明けから必死に考えている。
何をか、というと、「組に分かれて戦う」という合戦要素だ。
そうなると、まず考えられるのは「東軍」「西軍」である。
出生地で分ければいいではないか、そうすれば歌手名の下に出身地が表示されるシステムも復活する。
幕間に「クニコパトラ」とか「インディ・ジューンズ」とかやってほしい。
いやいや、年齢で分けるというのはどうだろう。
ヤングチームとアダルトチームに分かれて競い合う。
ヤングチームには中山秀征やゆうゆ、松本典子、アダルトチームには高島忠夫、うつみ宮土理、藤村俊二が出演。
対戦ごとにNGワードが発表される…。
あるいは、番組対抗でも構わない。
なんだったら、曜日対抗でもいいのではないか。
帯番組は、独立した枠で参戦すればいい。
あるいは、多数のチャンネルを持つ特性を生かして、チャンネル対抗にしてもいい、今年の優勝は、NHK WORLD-JAPANです!
僕は本気で、「今年は紅が勝つか、白が勝つか」を楽しみにして視聴している。
そして、翌日には「去年は、やっぱり紅が強かったねー」という話で酒を飲みたい。
「合戦要素」こそが「紅白歌合戦」であり、それがなくなってしまえば、普通の音楽番組と変わらなくなる。
レコード大賞だって、「どういうメカニズムや力学で大賞が決まるか」こそ見どころと言えるではないか。
いっそ、びったしチーム、カンカンチームでもよい。
廃止を訴えるだけでなく、現在の分け方に代わる新たな軸の提案を添えてほしい。
そんなことを考えながら、「竜兵会vs出川軍芸能人オールスター草野球対決2022」をリアルタイムで視聴する。