中夜
2022年も、やはりやってくるものだ。
2021年末は早めに休みに入り、未来への投資、というより、潜在的負債の除却、とでも言えることを行った。
2021年は、遠出のない年であった。
8月に旅行と帰省を計画したが、感染者数の桁を見て、見ず知らずの方々に迷惑をかけるわけにはいかないと思い、キャンセルした(旅行代金は全額返ってきた)。
移動の最も西は川崎市多摩区の藤子・F・不二雄ミュージアムまで、最も南は等々力渓谷までとなった。
東京23区以外で足を踏み入れたのは8市にとどまり、東京都下だと狛江市を通り過ぎたのみ。
高いところでは、飛行機に乗っていないため、東京スカイツリーの天空回廊が最高地点であろう。
長らく続いていた未乗区間乗りつぶしも、2020年で絶えた。
その結果、旅行費用に充てていた予算を含め、小遣いがかなり余った。
2022年に購入する物のリストを作成し、その予算を確保しても、まだいくらか残る。
金が余っているからと言って、何も考えずに浪費するほど未来が明るくないことも十分わかっている。
「ここは、飲食業など困っている業界を支援しよう!」とでも惑わされかけたが、別に業界を限定する必要もない、というまっとうな論拠に思い当たり、これまで通り社会に広く投資することにする。
それでも余ったら、KBCラジオ・チャリティー・ミュージックソンに寄付。
2021年の投資は、インデックス投資家としてはそれなりのリターンが出た。
年間の営業利益(労働所得から生活費を引いた額、要は貯金)を資産利益が初めて上回った。
「ごくつぶし」であった資産が、社会の居場所を得てかろうじて独り立ちできる兆しが見えた、これがいつも続くとは思えないが。
まあ、貯金が60ドルくらいできて、株で120ドルくらい儲かった、とでも思っていただければよい。
利益額に思わず勘違いしそうになるが、円が弱くなっていることに不安しか感じない。
2021年は首の後ろが痛くなり、両肩と合わせて、ずっと痛みとともにあった。
自分の自由にできる時間が確保できず、何が楽しいのかを見失い日々を送り、夜の寝つきも悪く、健康状態にアラートランプが灯った。
年の前半は公の場で特筆するべきことが何も起こらず、後半は思いもかけないことが生じ、各方面にご心配とご迷惑をおかけした。
総合旅行業取扱管理者試験にかろうじて合格した一方で、年初に構想していたことのいくつかは実行できなかった(英語、数学、宅建士試験、行政書士試験、オープンソースプログラマ)。
電子マネー決済率は、件数、金額ともに約87%。
2022年は、自分の仕事の定義をしたいと思う。
これまで誰もやってはくれず、自分でも何の仕事をしているのかよくわからないまま、それでもなぜか手当てを頂戴している。
おそらく自分のやろうとしている仕事について存在や認知がなされていないのだと思う。
仕事の内容をなんとなく把握しているつもりだが、説明するには理解が不十分と言える。
1年間考えれば、説明できるくらいにはなれるだろうか。