曇天の続き

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2020-09-19 Sat.

逆行

2020-09-19

思い付きで、大塚駅で降りる。
こちらから行けば人も少ないだろう。
路面電車の線路脇を登坂し、閉鎖された西巣鴨橋を思う。

結局道に迷って、グランドシネマサンシャインに到着。
2020年、2回目。
グランドシネマサンシャインの観賞券の有効期限が2020年6月末までだったのだが、2020年9月末までに延長された。
それでも期限切れが近づいてきて、使うタイミングを探っていた。
それが、この日の朝になって突如思いついて、行くことを決めた。
土曜の午前中に映画館に行く、ということが、21世紀になってからあっただろうか。

映画「テネット」。
時間の都合で、BESTIA上映を選ぶ。
この日から映画館などの人数制限が解除されており、座席の半分以上が埋まっていた。

この映画をいつか見ようと思っている人がいるのならば、ぜひ映画館で見てほしいと思う。
映像や音響をぜひとも映画館で体験してほしい。
そして、恥ずかしい話ではあるが、話が全く理解できなかった。
だからこそ、せめて映画館でしか味わえないものを楽しもう、と頭の切り替えを余儀なくされた。

これも恥ずかしい話となるが、見ている途中で「この話は「メメント」と似ているな」と思った。
それもそのはずで、「メメント」も「テネット」も監督はクリストファー・ノーランであることを、後になって知った。
「メメント」をどこの映画館で見たのか、記憶にも記録にも残っていない。
いったい、「メメント」から何を学んだのか、と落ち込む。
ウェブで検索すると、2001年11月にシネクイントで上映されたそうで、当時の自分に「そんな余裕なかっただろ」と言ってやりたい。
そんなことでもしていなければ、やっていけなかったのかもしれない。

まあ、「メメント」をもう1度見て、見たような気もする「インソムニア」も改めて見て、まだ見ていない「インセプション」「インターステラー」「ダンケルク」を見ているうちに、「テネット」がコンテンツ化される頃合いになるだろう。
何の楽しみのない生活に、今後のささやかな楽しみができた、と思えばいい。
それにしても、見ていて気付いたことは「TENET」というタイトルの対称性だけ、というのは情けない。

上映が終わったのは、13時過ぎ。
街は、若い人が多い。
マスクさえなければ、いつもと変わらない休日の昼間のように思う。
池袋駅西口のラーメン屋に向かったが、行列ができていたのであきらめた。
丸ノ内線に乗り、慣れ親しんだ神保町界隈で担々麺を食べて、帰宅。

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