曇天の続き

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2019-12-29 Sun.

仮失

2019-12-29

2019年、出費が多かった。
クレジットカードのICチップのメッキが剥げるのではないか、と思うくらい、カードを切った。
暗証番号を入力する指の指紋が少し変形したかもしれない。

無駄遣いをしていないかと思って、何に金を使ったのか見直してみた。
でも、どの出費も合理的なものであった。
いや、1つだけ受け入れがたい大型出費があったのだが、商習慣上、この出費が避けられなかった。
今後風潮が変わる予感はしているし、出費を逆手にとって少しでも回収しようと(きわめて正当な)オーダーを申し出、それがいくつか通ったのだから、まあよしとする。

家のものが壊れて、買いなおした。
電子レンジ、エアコン、照明が、不穏な動きを見せ始めたので、息を引き取らせた。
洗濯機も何だか変な音がしているし、BDレコーダーは何の操作も受け付けなくなったことがあったし、TVは電源が勝手に消えることが何度かあった。
給湯機もシャワー付きトイレも壊れた。
その他、過失ではあるが棚を壊されたし、物干し竿も錆がみっともないので買い替えた。

PCも2台買った。
実家用と自分用だ。
実家のPCを買いなおしたら、Officeが入っていないだの、筆王のソフトが入ったDVDをなくしただの言われた(もちろん、その費用も出した)。
自宅で使っていたBDドライブも実家にあげて、自分には新しいのを買ったら、思っていたより高くてへこんだ。
自分のPCは5年ぶりに買い替えた。
従来のPCをSSDに換装したら、電源ユニットが故障してしまい、買い直さずを得なくなった。
癖のあるキーボード配列に今も慣れないし、指紋認証もうまく通らない(やはり、指紋が変形したのかもしれない)。
PCモニタも買ったし、モニタを置く机上台も買った。
このため、スマートフォンの買い替えまで手が回らず、画面がひび割れしたまま3年目に突入することになる。

本当に、例年にないほど、いやになるくらい金を使った。
これでもう、すかんぴんウォークだ。
大々的に投資したのだから、回収できなければ「モニカ」である。

さて、政府が推奨している「キャッシュレス決済」について、自分の生活に少し変化があった。
それは、新たにPayPayでの決済を取り入れたことだ。
これにより、決済の優先順位は、交通系電子マネー、PayPay、クレジットカード、現金となった。
d払いの準備はしているが、まだ使ったことはない。
Edyは、使える店がまだあるんだったか。

典拠を記し忘れてしまったが、ある解説記事に、政府が「キャッシュレス決済」を進めている理由の1つが、これまでのATM網を維持するのが困難になり、経営が苦しくなってきた金融機関を救済するため、と推測しているのを見た。
僕は、銀行が提供する電子決済があり、それが利便性の高いものであったら、すぐにでも使いたいと思う。
現に、Jデビットは(使える場所があれば)よく使っていた。
別に、既存のクレジットカード会社や、新設のIT企業でなくてもよく、決済が銀行口座と直結してくれれば、わかりやすくてよい。
自身で電子決済のインフラ整備を行う使命を怠り、他者がインフラ整備のリスクを取るのを遠巻きに期待し、貨幣流通の根幹である役目もないがしろにしようとする金融機関に対して、手数料を払おうとする気が失せる。
クレジットカード会社に金を払う現実的な手段が口座振替しかないことを、腹立たしく思う。

2019年、自分の小遣い支出において、件数の73%、金額で70%弱がキャッシュレス決済であった。
これは、前年の水準とほぼ変わらない。
世の中としては、2019年はキャッシュレス決済の利用が飛躍的に増えた年だったのだろう。
僕にとっては、キャッシュレス決済が可能なシーンがPayPayを使える場所くらいにしか広がらず、特に変わりのない1年だった。

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