曇天の続き

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2017-05-02 Tue.

面目

2017-05-02

「私がアイドルだった頃」を読了。

本書には、矢部みほへのインタビューが収められている。
彼女が、デビュー以来アルバイトで所得を得たことがなく、(一緒にボウリングをするとか、スーツのお見立て会に参加するとかを含めるならば)一貫して芸能活動のみを仕事としていた、と自身が話している。
そして、意外だったが、彼女は自身に対して客観的で、セルフ・プロデュースを意識していることを明らかにしている。
彼女は、「矢部みほ」として越えてはならない一線を認識している。

一方で、もちづきる美のインタビューも、読みごたえがった。
ギリギリガールズの寄せ集め場末感が描かれており、メンバーの行く末がとても興味深い。

中でも、彼女の告白に、お笑い芸人のIに自分の電話番号を教え、その番号を金に困ったIがMに5万円で売り、Mから電話がかかってきた、それがこじれて、後日Mから呼び出しを食らった、とあった。
「えっ、Iってイジリーさんじゃないよね」と誤った推測をしてしまったが(イジリーさんがそんなことするわけがない)、後に続くMの

「土下座せぇー」

という発言には、Mのシグニチャがよく表れていて、久しぶりにイニシャルトークから気持ちよさを得られた。

さて、もちづきる美の現在は、本に書かれたものとは違う状況となってしまった。
それが、矢部みほのプロフェッショナル性をさらに際立だたせるものとなり、なおよい。

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