古来
2017-04-14
「ら抜き言葉」というのはよく聞く概念だが、「ら入れ言葉」というのもあることを知った。
たとえば、「待つ」という動詞の可能動詞は「待てる」だが、これを「待たられる」というのを「ら入れ言葉」もしくは「ら足し言葉」と称する。
こんな言い方を僕は聞いたことはない。
しかし、「ら入れ言葉」とは違うが、可能動詞の活用間違いには親しみがある。
たとえば、「乗られる」というのは、僕にとってさほど違和感のない言い方である。
「(空きスペースを見て)あと1人くらい乗られるよ」というのは、生まれ育った場所の方言としては通用する。
祖母からは、道端で疲れた僕に対し、「もう歩かれんね」と声をかけていた。
もちろん、僕が歩けないと主張しても、祖母はできることは限られており、「はよ来んね」と言うくらいであった。