手探
2016-09-13
まさか、通信販売で傘を買う羽目になるとは思わなかった。
先日、10年以上使っていた長傘の骨が、突風で折れてしまった。
長く使ったし、買い替えることにした。
折れた傘は、親骨65cm、16本骨の黒色の傘である。
「Water Front」というロゴが入っていて、リーズナブルな価格だった。
さて、紳士傘をどこで買えばいいのだろうか。
ひとまず、東急ハンズに行った。
でも、気に入るものがない。
百貨店に行った。
1階の端にあった傘売り場の商品は高いし、そもそもほしいものがない。
ロフトに行き、マルイに行き、近所のスーパーに行き、ホームセンターに行き、ショッピングモールに行き、駅の雑貨屋に行ったものの、気に入るものがない。
僕がほしい傘は、前と同じ16本骨のものだ。
親骨がで65cmから70cm、グラスファイバーを使っているもの。
晴雨兼用ではなく、雨用のもので、布がコーティングされていないもの。
ほしい商品がこの世にないわけではない。
店頭で見つからないだけであり、ウェブサイトを検索すれば、条件に合うものは出てくる。
傘は手に取らないと、その感覚がわからないと思い、通信販売で買うのは気が引けた。
でも、これ以上店を回るのが嫌になり、ウェブサイトで見つけた1,995円の16本骨傘を買うことに決めた。
2,000円以上で送料無料になるので、ストックがキレそうだった洗顔料も合わせて買った。
送料無料で、しかも21時頃に、宅配便で傘と洗顔料を持ってきてくれるなんて、世の中何か間違っている気がする。
実際に手に取った傘は、それほど気に入ったとはいえないけれど、店で見た商品よりは満足度が高い。