曇天の続き

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2012-09-08 Sat.

症例

2012-09-08

矢部浩之が、自然気胸をわずらい入院した。
このネタに、僕がコメントしないわけにはいかない。

所属事務所によると、「肺に管を通す治療を受けた」とある。
肺に管を通すことがあるのだろうか。
おそらく胸に管を通し、肺の外側に漏れた空気を抜いているのだと思う。

この治療は、結構大がかりなものである。
一般的な処置は、安静にしておくよう言い渡されるだけだ。
動かなければ、自然に治癒していく(ただし、絶対安静を要する)。
肺が大きく萎縮してしまった場合に、外から管を入れる処置が行われる。
推測するに、矢部さんの症状は重度のものである。

40歳になるまで自然気胸を発症しなかったのは、とても不思議だ。
自然気胸は10代、20代に初めて発症するケースが多い。
発症した後は何度か再発することがあるのだが、30代を過ぎると再発率が少なくなる、というのが定説である。

芸能人では、相葉雅紀、mihimaru GTのhiro、佐藤健などが発症している。
一般的に、肺の構造に発症の原因があるとされている。
成長期に急激に身長が伸びると、肺が成長に追いつかず、肺に傷がついてしまう。
その傷が破裂してしまうと、自然気胸となる。
傷が破裂する原因というのもあって、疲労が蓄積していたり、精神的ストレスが多い場合が多い。
それゆえ、再発を防ぐために、疲労を軽減したり、精神状態を整えておいたりすることに気を遣っておいた方がいい。
また、傷の部分を除去して再発を防ぐ、という手術もある(僕の左肺にはその治療が施された)。

…という風な説明を、週明けの情報バラエティ番組でパネルを使って説明するのだろう。
ご苦労なことだ。

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