名調
2012-03-01
「できるかな」はどのようにして収録していたのだろうか。
「できるかな」に出演していたのは、ノッポさん、ゴン太くん、そしておしゃべりの人だ。
ノッポさんとゴン太くんは画面に登場するが、しゃべることはない(ゴン太くんの鳴き声と、最終回のうっかりと、本当のうっかりはのぞく)。
おしゃべりの人がしゃべり、話が展開されていく。
このおしゃべりが、同時収録だったのか、それとも後から声を当てていたのか、という点が疑問なのだ。
仮に、後から声を当てているとしよう。
そうすると、ノッポさんとゴン太くんが話さずに、無音のまま収録が進んでいたことになる。
こんな現場、恐ろしくて、あまり想像したくない。
やはり、同時収録だったのだろう。
おそらく、進行役と人形が掛け合うような他の番組もすべて、声優と同時収録していたのだろう。
僕は、「おしゃべり」という役割の名称と、つかせのりこの名調子が好きだった。
それゆえ、ノッポさんがしゃべったときより、つかせのりこの訃報を聞いたときの方が、ずっとショックが大きかった。