曇天の続き

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2012-01-02 Mon.

惜福

2012-01-02

近所の神社へ初詣。

初詣でおみくじを引く、という慣習を10年以上続けてきたが、今年はしなかった。
昨年いろいろなことが起き、神社に金を奉納するのではなく、もっと別のことに金を使ったほうがいいのではないか、と考えたからだ。
それどころか、家に財布を忘れてきてしまい、賽銭を人に借りる始末。

帰宅後、ようやくおせち。
今年は、通信販売で購入したおせち。
料理をつついている間、「これはうまい」「これもうまい」「こんなものまでうまい」「それは俺の分やろうが」「私はひとつも食べとらん」と、家族はずっと食べ物の話を続けていた。
食べているものの話題でしか饗宴を盛り上げることができない面々。

夕食は、例の刺身と、例の鍋。
いつもは年末に出てくるのだが、今回は事情があり、年明けに食べることになった。
帰省して以来絶え間なく飲み食いし、また、昼のおせちがとてもおいしかったせいか、例年の「味の感動」が今年は薄れてしまった。
罰当たりである。
夕食前にラーメンを食べに行ったのが悪い、という意見もあったが、それはもっともである。

でも、黄金色の出汁で作った雑炊までしっかりいただいた。
こういうものを、言葉もろくに話せないころから味わっているという現実は、人前ではとても口にできない。
言葉が話せなくても、おいしさを表現することは可能だ。

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