無礼
2011-04-29
普段はなかなかお見かけすることのない著名な方がお見舞いに訪れている姿を、携帯電話のカメラ機能で撮影する。
そのような行為の国内における極限を目にした。
果たしてこれでいいのだろうか。
とはいえ、被災地から遠く離れた僕が、なぜそのような光景を目にすることができるのだろう。
それは、いわゆるフォトジャーナリストやカメラクルーが対象にレンズを向けているからだ。
つまり、昔から頻繁に行われていた行為が、一般に拡張しているだけに過ぎない。
それゆえ、パパラッチみたいな報道を手がけてきたマスメディアにいちいち断罪されたくはない。
同時に、カメラについての認識を改めることの必要性を、これからも訴えていきたい。
…と、ウィリアム王子の結婚式の映像をBSで見ながら、ひとり勝手に思う。
頭上から見下ろすような位置にビデオカメラを取り付けるなど、こちらではできないだろう。
実に、先進的。
このように、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」ことをやってみた一日だった。