曇天の続き

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2011-03-29 Tue.

虚実

2011-03-29

「3年B組金八先生ファイナル」を視聴。

まず、本編の話が比較的薄く、その分話が歴代の出演者の登場に割かれていることに、非常に満足した。
スポット的に次々に出演者が登場するところが、視聴者のことがよく考えられているように思えた。
それにしても、どうやら世の中、集団による脅迫、強要であっても目的によっては善として扱われることがあるようだ。

また、最後の卒業式。
おそらく、このドラマを芸能人生のキャリアの礎としている俳優が多くいるのだろう。
虚構と現実が合わさった、見事な演出だった。

僕は、「金八先生」を第1、第2シリーズのすべて、第3シリーズの一部を再放送で見た。
第4シリーズは、途中までリアルタイムで見た。
第4シリーズの途中で、「問題を抱えている生徒には陰の部分がある」というパターンに嫌気がさした。
そして、1996年の騒動においても強気に来るTBSの姿勢を見て、憤りを感じた。
「そんな感じで来るなら、見なくてもいいけど」と思いたち、最終回だけボイコットした経緯がある。
その後のTBSに対する僕の態度は、ご存じの通り。
それゆえ、第5シリーズ以降は、ほとんど見ていない。
1999年にハイビジョン撮影していたことに、今回初めて驚いた始末。

それでも、卒業式で小嶺麗奈が司会をし、そして席に戻ると、小嶺麗奈の隣に藤田瞳子が並んでいたのを見たときには、思わず声を上げた。
全般的に、ファイナルにおいて第4シリーズをフィーチャーしたシーンはほぼ皆無だったが、僕にとってはここが一番の見所だった。

ところで、事前に収録された「革命×テレビ」の内容に、この期に及んでは空しさしか感じない。
ソウルには自宅の多くの設備をコンピュータで制御できるマンションがあり、例えばブラインドを電動で開閉できるのだとか。

「電気がなかったら暮らせませんよ!」「そんなことないですよ」の世界が、こちらの現実。
完全なる他人事として書いた計画停電に関する記事が懐かしい。
価値観が揺さぶられたことを、今後も忘れたくないし、忘れないで欲しい。

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