曇天の続き

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2010-09-12 Sun.

悲哀

2010-09-12

古いPCを捨てることになり、その処理に当たっている。

スペックは、以下の通り。
CPUは、400MHz。
メモリは、192MB。
HDDは、10GB。

「昔のパソコンはこれだけしか容量がなかったんですね。今じゃ考えられない」という現代人の声が聞こえてきた。

ここで、「何を言っているんだ。オレが初めて買ったPCのスペックは…」と返し、自分史を披露し始めると、間違いなくひんしゅくを買う。
また、最初にPCを手にした時期は人によりばらつきがあり、上には上を行く人が必ずいるので、やめたほうがいい。
「オレが高校生のころは…」という話を祖父から散々聞かされた僕としては、お奨めしない。

とはいえ、周囲の反応を気にせずに僕の感想を率直に述べると、「むしろ今の容量の感覚に慣れない」というのが本音だ。

もちろん、今は音声や写真、動画でさえも簡単にPCで扱える時代なのだから、それなりの容量が必要なのは理解できる。
しかし、前も言ったけど、OSやアプリケーションの肥大化にはついていけない。
以前はメモリを節約するために知恵を使っていたのが、いつのころからか「資源を無尽蔵に要求してもよい」と考えるソフトウェア開発に移行した気がする。

スペックが向上するにつれ、アプリケーションも重くなる。
アプリケーションがさくさくと動くようになるのは、いったいいつのことなのだろう。

僕が今捨てようとしているPCも、本当なら何か使い道があるはずだ。
しかし、このスペックで動くOSやアプリケーションが存在しないので、リサイクルに回すより他ない。

使い道のないPCに自分の末路を重ね合わせつつ、リサイクルの手続きを着々と進める。

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