誤配
郵便配達の不在通知が玄関に挟まっていた。
再配達を頼むために、早速着信課金の電話番号に電話する。
ところが、自動応答の案内に従っても、「お知らせ番号」というのがうまく通らない。
やり方が悪いのか、何度やってもはじかれる。
ウェブでの再配達依頼もうまく行かない。
仕方がないので、オペレーターに直通する市外局番から始まる番号に連絡する。
…つながらない。
話し中か、呼び出し音が鳴りっぱなしかのどちらかだ。
結局3時間で30回くらい電話して、ようやくつながり、再配達を頼むことができた。
別の日。
郵便配達の不在通知が玄関に挟まっていた。
今回は、通常の通知とはフォーマットが異なる、黄色の紙。
しかも、宛名が違っている。
電話してお知らせすることにした。
しかし、着信課金の電話番号が掲載されてなく、オペレーターに直通する番号しか載っていない。
仕方がないので、オペレーターに直通する市外局番から始まる番号に連絡する。
…つながらない。
話し中か、呼び出し音が鳴りっぱなしかのどちらかだ。
結局3時間で30回くらい電話して、ようやくつながった。
宛先が間違っていることを伝えると、オペレーターは「大変申し訳ありません。不在通知を回収させていただきます」と言う。
そして、オペレーターは、回収希望日時と、僕の自宅住所、名前、電話番号を尋ねた。
僕は聞かれるがままにスラスラと答えて、終了。
電話を切って、はっと気づく。
これって、もしかして新手の詐欺ではないか、と。
実は、不在通知の紙は、印刷ではなくコピーされたものであった。
僕はその通知を、完全に信用してしまった。
電話も、本当に郵便事業会社につながったのか確認できない。
相手が誰かも確認しないまま、僕は電話の相手に個人情報を教えてしまった!
不在通知に書かれた電話番号をウェブで検索するが、見つからない。
仕方がないので、郵便事業会社の支店の代表番号に電話して、確認することにする。
…つながらない。
自動応答で、「ただいま混み合っております…」とはじかれてしまう。
結局、何も確認できないままに終わった。
次の日、不在通知の回収に配達員が自宅に来た。
配達員は、何度か会ったことのある「ええ声のおっさん」の郵便事業会社の人(志賀廣太郎似)だった。
本当に郵便事業会社のマターだった、と確認でき、これで一安心。
「ええ声のおっさん」は、何度も謝っていた。
後日、「ええ声のおっさん」が書留を配達に来たのだが、その時も「この間はどうもすみませんでした」とまた謝られた。
そんなに気にしていなかったので、むしろこちらが恐縮してしまった。
以上が、日本郵便と僕との間に最近起きた、小さな騒動のありのままである。
感想。
やはり、顔なじみは重要だな、と思った。
同時に、日本郵便は結構混乱しているのかも知れない、という印象も受けた。
配達員もオペレーターもとても丁寧な対応をしていた。
おそらく、従業員ひとりひとりは自分の仕事を責任を持って遂行しているのだろう。
ただ、日本郵便の内部システムには問題があるのかも知れない。
ちゃんと回っているのだろうか、と心配になる。
まあ、外部から見ている限りだと、この程度しかわからないけれど。