曇天の続き

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2010-04-02 Fri.

横流

2010-04-02

「テレビが好きなんだって聞きましたよ、意外ですね。芸能人だと誰が好きですか?」

天使が発するような汚れなき質問である。
その質問に対して、まさか2010年に「矢部美穂かなぁ」とは答えられない。
またまた悩んでしまった。

そういう僕は、どういう流れだったか忘れたが、星井七瀬のブログもちゃんと読んでいる。
言い方はかなり乱暴だが、フィードリーダに登録しておけば、かなりの数のブログをチェックするのは可能なのだ。
ありがとう、標準化。

なので、星井七瀬の「ぶっちゃけ1」という記事も、アップされてすぐに僕は読んでいた(後に触れるものが原因なのか、この文章の執筆時点では閲覧不可)。
近頃の「ちいさなさか」事情もあり、ブログで本音を告白するというのは危険な状態なのではないか、と心配しつつ、結構面白いことが書いてあるので、直接的なメディアであるブログはいいものだな、とかなり好感が持っていたところだった。
そして、ヒ○ラーの「○」が「ム」だったりするのか、とベタに思う。

にしても、ホロコーストの映像がかなり出回っているのと比較すると、戦時中のこの国の民衆の状況や軍による行為が記録された映像があまり出てこない気が、僕はいつもしている。
僕には民族的に自省する覚悟があるのだが、そういうのが出回らない気がするのは単なる気のせいだろうか…。

話がそれた。

星井七瀬のブログがアップされたから数日後。
「日刊サイゾー」がこのブログの記事についての記事を載せた。
そのタイトルは「星井七瀬 レズビアンを告白」。

ひどい。
星井七瀬云々ではなく、マスメディアとしてひどい。

昨今のメディアが提示する情報は、宣伝のための記者会見の内容と、芸能人のブログの掲載情報でほとんど成り立っているように思える。
記者会見の内容の垂れ流しだったら、宣伝する側が会見の模様の映像をそのまま流せばいい。
ブログの内容は、報道されなくても、受け手側はネットを通じて既に知っている(まさにネットがメディアそのものとなった)。
それらを元に、さらに推測記事を書く姿勢は、控えめに言って感心できない。
そういう情報は、無価値に近いと思う。
また、「ヒ○ラー」にはほぼ全く触れないのも、記事としては実に守りの姿勢だと思う。
21歳の無防備な若者が、かなりの覚悟を持って表現しているのにもかかわらず。

そんな中、岡部玲子が結婚した、と自らのブログで公表。
メディアは、「岡部玲子が結婚した、と自らのブログで公表した」と報道。

それくらいの仕事であれば、記事を書く文章力があれば誰でもできる。
裏を取るのがメディアの仕事だ、と僕は考える(決してやっかみではないです)。

ネットで公表された情報は、メディアではもはや一次情報扱いされている。
その風潮は決して良くない、と僕は思う。
情報の送り手が都合のいい情報だけを選別して発信したり、根拠のない噂をもとに報道が繰り広げられ真実が追究されなかったりする可能性が十分にあるからだ。

…というのを全部踏まえて、「やっぱり矢部美穂かな。「OH!エルくらぶ」ずっと見てたし」と答えてみたりしてみる。
これだから、人が離れていく。

本当に蛇足: 小倉じゃ「OH!エルくらぶ」は見られなかったよ。

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